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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで

翔太

…てことがあったので

凌輝

なるほどそんなことがあったのか!

嶺空翔

コイツは驚きだな

ちょっと待てぇぇぇい!!

翔太

ど、どうした司!?

凌輝

もしかしてお腹痛いの!?

嶺空翔

胃薬持ってこようか?

翔太

お腹冷えたりしてないか!?

凌輝

僕暖かいお茶持ってくるよ!

俺どんだけお腹弱いと思われてんだよ!?

てか、そうじゃない!

なんだ今の会話!?

翔太

普通の会話ですけど?

嶺空翔

どこも違和感ないよな?

凌輝

ただの日常会話だったはずだけど…

何会話してた体で話を進めてんだよ

翔太

バカ!

翔太

それ言わなきゃ読者は気づかないのに!

嶺空翔

司がツッコミを入れなきゃ読者は

嶺空翔

【あぁ前回のことかな?】

嶺空翔

てなったのに!

凌輝

そうすればお話もスムーズに行ったでしょ!?

これ俺が悪いの!?

誰だっていきなり【てことがあったんだよ】

て会話しだしたらツッコミたくなるだろ!

翔太

そこは空気読んでノッてくれないと!

嶺空翔

俺らはしっかりノッたからな

少数派の人間は淘汰される時代か……

凌輝

それで結局翔太は何があったの?

翔太

簡単に言えば彼女できた

嶺空翔

ハッハッハっ!

嶺空翔

翔太あなた疲れてるのよ

翔太

幻覚を見てるみたいな扱いやめね?

凌輝

翔太…

凌輝

エイプリルフールはとっくに過ぎたよ

翔太

嘘でもないわ!

翔太…

単純に死ぬか?

翔太

1人だけ圧倒的な殺意が襲ってくるんですけど

つかお前は女に懲りろ

嶺空翔

たかだか1回とはいえな

凌輝

苦いことがあったんだからしばらくは懲りるといいよ

翔太

それアレだろ?

翔太

建前ってやつだろ?

翔太

本音は悔しさとかあるだろ?

嶺空翔

そんなことは無い

翔太

ほんとに?

凌輝

そりゃホントよ

翔太

司っちは?

めっちゃ悔しいんだよ!

俺にはそんな出会いがないのによォ!

嶺空翔

司にはあの子がいるでしょ?

アレは女とかじゃなくてもはや厄災だろ

凜々

厄災なんて酷い!

どっから出てきてんだよ!?

嶺空翔

普通に床からひょこっと…

床からひょこっとは普通じゃないだろ!?

凜々

私を厄災だなんて思ってたなんて…

迷惑極まりないからな

凌輝

酷い!

凌輝

彼女はこんなにも思ってくれてるのに

嶺空翔

人間のクズ!

あのなぁ…

こいつの味方になるだけ無駄だって

凌輝

そんなこと…

凜々

でも裏を返せば厄災ほど恐れられてるということは

凜々

それほど好かれてるという結果に行き着く!

な?

嶺空翔

謎理論すぎて着いて行けん…

凜々

やっぱり司様はツンデレと言うものですね!

それは絶対にない

凜々

これも照れてるからですね

凜々

そうと分かればさぁ!

凜々

私と共にチャペルに行きましょう!

そうはならないだろ!?

凜々

これは避けられない運命です

凜々

私と司様は赤い糸で結ばれてるのですから!

これは俺死ぬやつかもしれん

お前らあとは頼んだぞ…

凜々

あっ!

凜々

司様どこに行くんですか!!?

凜々

私を置いてどこかに行くなんて…

凜々

も、もしかして婚姻届を!?

凜々

だとしたら私めもついていきます!!

翔太

………

翔太

圧倒的に俺が空気やん

嶺空翔

まぁ、ね?

凌輝

それで?

凌輝

その彼女って誰なの?

翔太

雫だよ

嶺空翔

そっかー…

嶺空翔

翔太目を覚ますんだ!

嶺空翔

そんな妄想の世界に居てもお前は…

凌輝

そうだよ!!

凌輝

しっかり現実を認めないと!

凌輝

これだけ時間が経ってるのに

凌輝

まだ受け入れられないの!?

翔太

事実だって言ってんだろ!

嶺空翔

仮にそうだとしてなぜ?

凌輝

あの条件的に無理だったのでは?

翔太

事情を聞くとどうやら照れ隠しだったとさ

嶺空翔

めっちゃ怪しいんだけど

凌輝

でもまぁ雫さんですし

凌輝

そんなあくどい女ではないかな?

嶺空翔

それもそうだな

嶺空翔

コイツがどうなろうが俺らの知ったことではないしな

翔太

えらく冷たいのね

凌輝

とはいえ一応友人だし

凌輝

なんかあったら相談乗るからね

嶺空翔

たまには頼ってくれよな

翔太

緩急がすごすぎて風邪ひくって…

翔太居る?

嶺空翔

噂をすればなんとやら

翔太

んぁ?

私帰るけど一緒に帰る?

翔太

お供させてもらいます

んじゃ校門前で待ってるから

翔太

うーい

凌輝

見せつけやがって…

翔太

まぁそゆことだから俺先帰るわ

嶺空翔

普通に消えてなくなれ

翔太

目の当たりにしてものすごく冷たくなってる

翔太

でもさ?

翔太

お前ら2人も女子と関わりあるじゃん

翔太

その子とくっつけば?

嶺空翔

そんなコミュ力はない

凌輝

僕は相手にされない

翔太

悲しすぎる事情

嶺空翔

ほらもう早く行けよ!

凌輝

僕らのことなんて捨てて早く行けよ!

翔太

えぇ……

嶺空翔

女の子を待たせるのはいけないことだぞ

凌輝

彼女の名前とは裏腹に女の子に泪は似合わない

凌輝

悲しみの雫落とさせないようにな

翔太

凌輝……

翔太

そのセリフはちょっと痛いぞ

凌輝

う、うるさい!

凌輝

とにかくまた明日ね!

翔太

はいはい

翔太

はいおまたせ〜

私を待たせるとはいい度胸ね

翔太

先いって待ってるって言ったのそっちなのに

うっさいわね

ほら帰るわよ

翔太

ういうい…

あっ

翔太

ん?

やっぱりちょっと寄り道していい?

翔太

どっか用でもあんのか?

赤ペンのインク切れたから替えを買いに

翔太

んじゃそっち行くか

てんきゅー

思い出したついでにこれ

翔太

今度はなんだよ

翔太

翔太

紙袋?

あの時渡そうと思ってたけど忘れてた

翔太

中身みてもいいか?

構わないわよ

まぁ私も中身知らないけど

翔太

お前がくれたのにか?

正確には紫苑ちゃんからね

なんか私の手から渡せって

翔太

ふーん

翔太

んじゃ中身確認するぞ

私にも見せてよね

中身を確認するとその中にはふたつのマグカップ

そのマグカップにはハートの半分が描かれておりふたつをくっつけるとひとつのハートが出来上がった

翔太

なんだこれ?

……

普通のマグカップね

翔太

あとなんか手紙も入ってる

中身は?

翔太

えっと…

翔太

なんか長ったらしく書いてあるわ

読みあげんの面倒くさそうね

翔太

とりあえず要点だけをまとめると

翔太

雫は素直になれない節があるからそこは察してあげること

翔太

それと彼女のことを大事にしてあげてね だとよ

紫苑のやつ絶対許さん

翔太

まぁいいや

翔太

好きになった時点で大切にするって決めてたし

翔太

それとほらよ

翔太

2個もマグカップいらねぇから1つやるよ

あ、ありがとう…

翔太

そんじゃお前の買い物に付き合ってやるよ

余分なもん買って荷物持ちにさせてやろ

翔太

ア-ンヒドゥイ

バカと真面目は紙一重!?【終?】

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コメント

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本編は終了となりますが、気が向いたらほか3人のお話を外伝として書こうと思います

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