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同じ事務所でデビューを目指す練習生たち。 友情、嫉妬、プレッシャー、脱落。 ステージに立てるのは、ほんの一部。 それでも彼らは、マイクを離さない。
第3話 ぶつかる声
ジフン
ソンウ
ユリ
空気はすでにピリついていた。
【楽曲発表】
トレーナー
スピーカーから流れる、強いビート。
ソンウ
ジフン
ソンウ
ジフンの眉が動く。
【役割決め】 センター:ジフン メインラップ:ソンウ サブボーカル:ユリ
ユリ
二人が同時にユリを見る。
ジフン
ソンウ
ユリは唇をかむ。
【練習】 音楽が流れる
ジフン
ソンウ
ジフン
ソンウ
ジフン
二人はにらみ合う。
【夜・廊下】 ユリが一人で座っている。
ミンジェ(別チーム)
ユリ
【リハーサル前日】
トレーナー
その言葉に、三人は黙り込む。
【本番直前・舞台裏】
静まり返った空間。
ユリ
二人が振り向く。
ユリ
沈黙。
ジフン
ソンウ
短い、うなずき。
【ステージ】
照明が落ちる。 音楽が始まる。 最初のセンターは——ユリ。 ジフンは一歩下がり、全体を支える。 ソンウのラップが、鋭く空気を切る。 三人の声が、初めて重なった。
【評価】
トレーナー
ソンウが、静かに息を吐く。
結果待ちの廊下。
ジフン
掲示板の前で、三人は立ち止まる。
衝突は、終わりじゃない。 それは、チームになるための始まりだった。