''〇〇ってそんなこと言う人だったんだ……"
この言葉がずっと耳に残っている。
勇太に言われたこの一言で我に返った。
頭の中がぐっちゃぐちゃで、心の余裕もなく
自分が自分じゃなくなってる……そう思っていた。
勇太
勇太の後ろ姿が扉の向こうへと消えていった。
〇〇
うそ、
大好きだったよ……
勇太………
思い返せば、私にとって夢のような生活だった。
夢から覚めただけ。そう思ったら別に大したことなんてなんともなかった。
でも、そうやって自分に言い聞かせれば聞かせるほど…涙が溢れてくる
"〇〇…聞いて!!!!あのね……"
いつも楽しそうに私の隣で笑ってくれていた勇太が……
上條さんの元へ行ってしまう……
〇〇
ガチャッ……
スタッフ
〇〇
キンプリの元で働かせてもらえるのも、もうこれで最後なんだろうな……
そんなことを考えながら、スタッフさんに呼ばれた勇太が撮影をしているフロアにやってきた。
私が到着した頃にはすでに撮影は始まっていた。
勇太の言ってた通り、上半身は何もみにつけていない状態で白い布のようなもので覆われてるだけだ。
目を背けたくなるような光景だった。
かっこよくて、色気のある勇太の横に座っているのは上條さんで……
悔しいほどスタイルも良くて、肌も綺麗で妖艶な女で……
〇〇
そう自分に言い聞かせて、最後になるであろう私の仕事を全うしようとしていた。
だけど……
〇〇
もう耐えられなかった……
見ていられなかった
私情を挟まないように仕事は仕事だからって……
そう、割り切れなかった……
もう限界だ……
最後まで情けない私でごめんね。
〇〇
スタッフ
〇〇
そうマネージャーに伝え、返事を待たずにその場を後にした。
その後はもう、何も考えずに無我夢中で走った。
走って走って……1人になれそうな場所を探した……
海人
通りすがりの人に目をやると海人くんが居た。
〇〇
〇〇
海人
海人
海人
〇〇
〇〇
これ以上話したら、海人くんにまで迷惑をかけちゃう。
だから、私はみんなに嘘をついていく。
海人
〇〇
海人
私は逃げるようにして、走っていった。
海人くん…勇太と仲良いからきっとあの子のことも知ってるはず
そんなことが一瞬頭を通った。
スタッフ
海人
スタッフ
海人
スタッフ
海人
スタッフ
スタッフ
海人
海人
スタッフ
スタッフ
海人
海人
スタッフ
海人
続く
コメント
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もう、シンプルに泣いた
めっちゃ気になる〜