私
……また今日も聞こえる。
それは決まって、零時に聞こえる
男性の声と、音楽。
私
同じ曲、飽きないのかしら。
その人は、毎度同じ曲を歌う。
私
今日は、長いのね。
その人が歌う曲は、毎度毎度 歌う長さが違う。
今日は、機嫌がいいのだろうか。
私
いつも、何処にいるのかしら。
そう思い、私はふと窓から 外を見下す。
気づかなかったけれど 下には水溜りが出来ていた。
私
いつの間に雨が…
そう思いながら辺りを見回すと
私
"居た"
断言は出来ないだろうけど、 あの男だ。
_
~~~~~♪
フードを被って、ヘッドホンも しているけれど、気づけた。
水溜りが溜まる雨の中 あの人は気にせず歌い、踊る
私
…………
_
……… …!
その姿に見惚れていると 視線を感じたのか、彼は こっちを向いて目を見開いた。
私
あ、…
思わずのことに私も目を開ける
_
……………***
私
……
声は聞こえなかったけど 彼は
来いよ
そう言ってきた気がした
私
……
_
よお、こんばんは
私
……こんばんは。
外に出ると、彼はずぶ濡れだった。
私
えっと…これ、傘…。
そう傘を渡そうとすると、 彼は両手を上げて
_
要らねえよ。大丈夫だ
そう言った。
_
………アンタ、踊るのは好きかい?
私
え…?……ま、まあ、好き、です
_
雨は、嫌いか?
私
…雨は好き
_
なら、傘を離してくれ
私
え…?
_
ダンスが好きなら俺と踊ろう
雨が好きなら沢山浴びよう
雨が好きなら沢山浴びよう
_
折角なら両方やろうぜ
私
え、で、でも
名前も知らない人とやる…?
それが顔に出ていたのか否や 彼は
_
あーー……自己紹介がまだだったな
_
俺は
時雨






