テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
夏の終わりに残る声
遥斗
遥斗
遥斗
遥斗
遥斗
「未来を生きるあなたへ。 私は、大切な人を守れませんでした。 そのことを一生、忘れることはできません。 どうかあなたは、人を大切にして生きてください」
名前もない。日付もない。ただ、涙の跡のようなシミだけが残っていた。
――いったい、誰が、何のために。 胸の奥が熱くなる。 それは恐怖でも好奇心でもなく、言葉にできない不思議な感覚だった。 まるでこの手紙は、今の僕に届くことを待っていたかのように――。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!