レトルト
レトルト
仕事を終えてスマホを確認すると
レトさんから連絡が入っていた。
職場は違うものの、 駅が同じだったなんて知らなかった。
よく今まで会わなかったものだ。
キヨ。
キヨ。
うっしーと話もしたいし レトさんとサシで飲んでみたい。
レトルト
レトルト
キヨ。
俺は急いで駅に向かった。
キヨ。
レトルト
レトルト
俺の声に気づいてレトさんが振り返る。
キヨ。
キヨ。
レトルト
ふと時計を見ると時刻は18:00をまわっていた。
キヨ。
キヨ。
レトルト
レトルト
そう言いながらへらへらと笑う。
キヨ。
キヨ。
キヨ。
レトルト
キヨ。
キヨ。
レトルト
レトルト
そんな会話をしていると 遠くから電車の明かりが見える。
キヨ。
レトルト
レトルト
キヨ。
カラン…
牛沢
牛沢
キヨ。
キヨ。
キヨ。
店の中を見ると まだ開店したばかりだからか
客は俺たちだけだった。
牛沢
牛沢
キヨ。
キヨ。
牛沢
キヨ。
ちらっとレトさんの方を見る。
レトさんは困惑した表情で首を傾げている。
レトルト
キヨ。
俺たちは通された 一番奥のカウンターに座る。
牛沢
キヨ。
牛沢
牛沢
キヨ。
牛沢
ちょっとムスッとした顔で ジョッキに手を伸ばす。
牛沢
牛沢
レトルト
レトルト
牛沢
レトルト
キヨ。
レトルト
牛沢
レトルト
しばらくして、俺達の前に置かれた 鮮やかなブルーのカクテル。
キヨ。
レトルト
牛沢
レトルト
牛沢
牛沢
注がれた酒を飲みながら 最近の話で盛り上がる。
牛沢
レトルト
レトルト
牛沢
レトルト
レトルト
キヨ。
キヨ。
実際、朝の目覚めは悪く
起こさなければすっと寝てそうだった。
牛沢
牛沢
キヨ。
キヨ。
キヨ。
キヨ。
キヨ。
大学の時から一人暮らしで
もうそれには慣れてしまっていたけれど
ふと、寂しくなるときがある。
そんなときに誰かいてくれたらな… と感じる日があるのだ。
牛沢
牛沢
レトルト
キヨ。
俺の言葉に追い打ちをかけるように 二人で俺を煽る。
何杯かカクテルを頼み 完全に酔ってしまったレトさん。
口数も少なくなり、まだ残っている酒を ちびちびと口に運ぶ。
酔いが回って眠くなったのか 時折目が閉じたりしている。
キヨ。
返事がない。
牛沢
キヨ。
キヨ。
俺たちが来てから2時間。
何人か客が来て混み始めた頃だ。
キヨ。
キヨ。
キヨ。
牛沢
牛沢
レトさんの分も会計して 今日もタクシーで帰る。
牛沢
キヨ。
キヨ。
完全に喋らなくなったレトさんを タクシーに放り込み
俺たちは家に帰った。
TO BE CONTINUED…