ガチャ…
帰宅してすぐ、俺はレトさんをベッドに寝かせる。
キヨ。
キヨ。
レトルト
レトルト
喋れるには喋れるが 眠いためか話し方がゆっくりだ。
キヨ。
キヨ。
キヨ。
レトルト
あれを放っておくのは心配だが 俺も風呂に入りたいし
何なら早く寝たい。明日もあるのに。
俺が風呂から出たと同時に レトさんは体を起こす。
キヨ。
キヨ。
レトルト
眠い目を擦りながら よたよたと風呂に向かう。
キヨ。
キヨ。
レトルト
無駄に元気な声でそう言ってはいるが
足元がふらふらしていて転びそうだ。
キヨ。
俺はレトさんの肩を支えながら 風呂まで向かわせた。
レトルト
キヨ。
キヨ。
キヨ。
レトルト
レトさんはそう言って ふにゃふにゃした笑顔を俺に見せる。
…大丈夫か、この人。
レトルト
キヨ。
レトルト
レトルト
キヨ。
キヨ。
レトルト
レトルト
キヨ。
キヨ。
先に布団に入っていた俺は 早く布団に入れと促す。
レトルト
もぞもぞと布団に入っては、欠伸をする。
キヨ。
キヨ。
レトルト
キヨ。
キヨ。
布団にくるまりながら俺の方をじっと見る。
レトルト
レトルト
そう言って目を閉じ 俺に抱きつく。
キヨ。
力は弱々しいが、それでも離さんとばかりに俺の背中に手を回す。
レトルト
聞こえるか聞こえないかくらいの 小声で俺の名前を呼んだ。
今にも寝そうなその声に耳を傾ける。
キヨ。
レトルト
キヨ。
キヨ。
レトルト
レトルト
レトルト
キヨ。
レトルト
レトルト
レトルト
言葉がとぎれとぎれになった時だった。
レトさんは小さな寝息を立てていた。
驚いた。
それと同時に自分の 心臓がうるさくなるのを感じる。
キヨ。
キヨ。
呼んでも起きはしない。
完全に爆睡してしまったようだ。
俺はレトさんの言葉を思い返す。
『きよくんが寂しくないように ずっと一緒にいてあげる』
言いようのない緊張感と浮遊感。
その言葉で俺が思ったこと。
キヨ。
例えそれが寝言だとしても構わない。
明日の朝覚えていなくても。
嬉しい…
嬉しい嬉しい…
しかしわかってはいる。
レトさんがうちを出ていくまで あと3週間。
TO BE CONTINUED…
コメント
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初めてコメント失礼します。これからどうなっていくのかとても気になります!続きを楽しみにしています(*^^*)