僕は産まれてから1度も
親から愛された記憶がない
いつも怒られてばかり
これが彼奴らの口癖
彼奴ら?
……両親のこと
父と母なんて…もう呼びたくない
…話戻すね
いつも塾ばっかで 友達と遊んだ事なんて無かった
真琴
僕の親は勉強ばかりをさせたがった
だから
なんて聞き飽きるくらい言っていた
僕にはルールがあったんだ
1、学校から帰ってきたら直ぐに勉強をすること。 2、出来ないなら出来るまで食事をさせない。 3、テストで100点をとること。
このルールを破ると殴られる
ボコッ ドンッ ガッ ドカッ
ドゴッ ボカッ ガンッ
真琴
真琴
助けは呼ばなかったの?
……呼びたかった
でも…
学校でも僕は独りぼっちだった
いつも虐められる
先生も虐めっ子の味方だった
ロッカーには画鋲
廊下では根も葉もない噂話
机と椅子なんてめちゃくちゃだった
悪口を油性ペンで書かれて
周りに笑われて
馬鹿にされて
苦しかった
いつ、この苦しみから解放されるのか
その事だけを考えて生きてきた
ねぇ、気になったんだけど…
ん?
さっきから過去形だけど…
親はどうしたの?
…あー……
…殺した
え?
正確には“リオが”だけど
リオが現れたのは小3の
屋上で“死ね”って言われた時
虐めっ子
虐めっ子
真琴
酷い…
…まぁね
で、気付いたら
綺麗な所に居た
星がいっぱいの夜空に
大きな月があった
そして月には
外の景色が写ってた
真琴
??
真琴
リオ
リオ
真琴
リオ
真琴
リオ
リオ
リオ
真琴
ここからは私が話すね!
!?…君がリオ?
そ!
私、真琴の目線で見てみたの
そしたらね…
女の子や男の子に殴られて
泣いてたの
それに私…怒っちゃって
学校の生徒、先生、真琴の親を
殺しちゃったの……
そして…気付いたら…
真琴の心の中に居た
心の中?
さっきの大きな月があるとこ
……そこで真琴は泣いてたの
真琴
真琴
って…
リオ
リオ
そこで私は気付いたの
真琴がしてほしかったのは
こんな事じゃないって事
リオ
リオ
山口
リオ
リオ
山口
山口
リオ
リオ
リオ
リオ
リオ
リオ
山口
山口
リオ
山口
リオ
真琴
リオ
山口
山口
リオ
真琴
リオ
真琴
リオ
真琴
真琴
山口
真琴
山口
山口
真琴
山口
真琴
山口