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ヴラカス

本はあっちに…

ヴラカス

壺はこっちに…

ヴラカス

(次は……)

ヴラカス

あ、

ヴラカス

またニンゲン達が集まってる

ヴラカス

……

ヴラカス

(いいな…)

天使は群れない

協力する事はあるが、大人数で行動する事はあまりない

ヴラカス

むむっ、

ヴラカス

(僕は天使僕は天使……)

ヴラカス

(ずっとニンゲンを見ていると僕もニンゲンになってしまう…)

ヴラカス

(あんな汚い奴らにはなりたくない)

ヴラカス

でも………

ヴラカス

、、

ヴラカス

よし

ヴラカス

絹はあの方の所へ………

ニンゲンは天使のなり損ない

下の者に憧れるのは愚かな行為

そうあの方は仰っていた

だから僕もそう思っている

あんなのにはなりたくない

ヴラカス

██様、絹をお持ち致しました

██

あぁ、そこに置いておいてくれ

ヴラカス

了解しました

██

ヴラカス、次は聖杯を持ってきてくれ

ヴラカス

かしこまりました

ヴラカス

(この人僕ばっかり使うんだよな…)

ヴラカス

(他に優秀な子がいるのに)

ヴラカス

えーっと、たしかここに…

ヴラカス

わっ????!!!!!!

ヴラカス

だれ?????!!!!!

うるさい

ここが何処だから分からないの?

ヴラカス

分かります

ヴラカス

え、えと

ヴラカス

貴方は…??

ヴラカス

あ、僕はヴラカスと言います!

ヴラカス

よろしくね!

ヴラカス…βλακας…

そう、

ボクはルヴィア

ルヴィア

これ以上関わらないと思うけど、よろしく

ヴラカス

ぼく…?

ヴラカス

うん、よろしく

ヴラカス

えっと、男の子…?

ルヴィア

性別なんてとっくに無い

ヴラカス

へ?

ルヴィア

ボク、
堕天使だから

ヴラカス

ぇ……………

ヴラカス

だ、てんし…?!

ヴラカス

しっ、新入者だ!!!今すぐ追放しないと…!

ルヴィア

無理だよ

ルヴィア

ここ、主の間だよ

ルヴィア

ここでは通報できないだろう

ヴラカス

ぁ…

ヴラカス

……っ!!

ルヴィア

逃げれないけど

ヴラカス

どいてよ!!

ルヴィア

やだ

ヴラカス

どいて!!

ルヴィア

やだ

ヴラカス

どいて!!!

ルヴィア

やだ

ヴラカス

なんで!!!!

ルヴィア

嫌だから

ヴラカス

理由になってないよ!! !!()

ルヴィア

ボクの話を聞いて

ヴラカス

聞けるか!堕天使の言葉なんて!!!

ルヴィア

なんでここに来たかなんだけど

ヴラカス

話聞いてる?

ルヴィア

聞いてない

ルヴィア

ボク、

ルヴィア

器を探しに来たんだ

ヴラカス

うつわ…?

ルヴィア

うん

ルヴィア

まず堕天使が自分が通報されるような危険を犯してまでここに来るはずないでしょ?

ヴラカス

まぁ…

ルヴィア

あのね

ルヴィア

1万年に1度、下界に天界の脳を持った者が現れるのは知ってるよね?

ヴラカス

あ、あぁ…

ルヴィア

まだ1万年経っていないのに、そいつが現れたんだ

ヴラカス

っえ?!

ルヴィア

そして、今までの者達より圧倒的に凄い才能を持っている

ヴラカス

じゃあ、その人を連れてくるための人が必要なの?

ルヴィア

いいや

ヴラカス

ルヴィア

彼は優秀だが腹黒く性格もねじ曲がっている

ルヴィア

ココに連れてきたらこの世界が崩れてしまう

ヴラカス

そんな、!

ルヴィア

だから、彼に"成り代わる"器が必要なんだ

ヴラカス

なるほど…

ヴラカス

でも、何故天界へ来たの?

ヴラカス

というか、僕らのような天使が器になんかなるより堕天使のお前らがなれば良いじゃないか!

ヴラカス

そっちでも成り代わる奴が居るはずだ!

ルヴィア

これは天使じゃないとダメなんだ

ルヴィア

ボクらのような存在は歪んだモノになったり体がねじ曲がったり、

ルヴィア

器になろうとするとそうなってしまうんだ

ヴラカス

そうなんだ…

ルヴィア

そこで、君には器になって欲しい

ヴラカス

っはぁ??!!

ヴラカス

なんで僕なんだよ!

ルヴィア

君は"ヴラカス"なんだろう?

ルヴィア

じゃあニンゲンと同じじゃないか

ヴラカス

はぁ、?

ヴラカス

何を言っているんだ

ヴラカス

僕は天使だぞ?!

ルヴィア

うるさいな

ルヴィア

ボクの話を最後まで聞いてくれたじゃないか

ルヴィア

君は分かってくれるはずだ

ルヴィア

この天界を永遠に続けるためと思ってくれ

ヴラカス

無理だ!堕天使の言うことなんか信用するか!

ルヴィア

何故堕天使を嫌う?

ルヴィア

ボクらも元は天使なんだぞ

ヴラカス

堕天使は罪を犯した者がなるんだ!

ヴラカス

犯罪者の言う事なんて聞くか

ルヴィア

ボクはしたくてした訳じゃない

ルヴィア

アイツらが悪い!!

ヴラカス

手を出している時点でもう遅いんだよ!!!

ルヴィア

ルヴィア

……

ヴラカス

ヴラカス

ご、ごめん

ヴラカス

言いすぎた……

ルヴィア

いや、大丈夫だ

ルヴィア

慣れているからな

ルヴィア

おかげで目が覚めた

ヴラカス

は、はぁ…?

ルヴィア

いきなりの質問ですまないが、
名付け親は誰だ?

ヴラカス

あの方です

ヴラカス

僕が子供の時、愚かにも下界にずっと憧れていた時に付けてくださった名です

ルヴィア

字の読み書きは?

ヴラカス

出来ません

ルヴィア

なるほど………

ルヴィア

ヴラカスは、

ルヴィア

……

ルヴィア

辞めておこう

ヴラカス

なんで?!

ヴラカス

気になるんだけど

ルヴィア

辞めておいた方がいい事だ

ルヴィア

もう一度聞こう

ルヴィア

器になってくれるか?

ヴラカス

ヴラカス

本当に天界のためになる?

ルヴィア

それは約束しよう

ヴラカス

……

ヴラカス

ううん

ヴラカス

僕じゃない方がいいな

ルヴィア

……………

ルヴィア

そうか

ヴラカス

でも仲間に聞いてみる

ヴラカス

天界のため成ってくれる奴は居るか?と

ルヴィア

それは助かる

ヴラカス

うん!

ヴラカス

………

ルヴィア

どうした?

ヴラカス

あ、いや

ヴラカス

ただの考え事

ヴラカス

…器になったら、ニンゲンの世界に行けるのかなって

ルヴィア

…………そうか

ルヴィア

…なぁ、

ルヴィア

器を探してくれる礼に、ニンゲン界に行かせてやろうか?

ヴラカス

ヴラカス

いいの…?

ヴラカス

じゃない!

ルヴィア

ほら、行きたいんじゃないか

ヴラカス

う…

ルヴィア

偵察というていであの方に伝えれば良いのではないか?

ヴラカス

なるほど…!!

ヴラカス

それならニンゲン界に行ってやってもいいな

ルヴィア

何故上から目線なのだ

ルヴィア

じゃあ、報告と器をよろしく頼むぞ

ルヴィア

やるべき事が終わったら曇の廊下に

ヴラカス

おう!

ヴラカス

あ!通報するの忘れてた!!!!!!!

██

…………確かに、考えた事は無かったな

██

よし、許可しよう

ヴラカス

ありがとうございます

ヴラカス

(思ってたより緩いな…)

ヴラカス

あ、あと

██

なんだ?

ヴラカス

下界に早くも王が現れました

██

何?!

ヴラカス

ですが、性格が最っっっ悪なので器を用意し、精神だけなり変わらせば良いかと

██

なるほど…

██

よし、集めてみよう

ヴラカス

分かりました

██

報告助かったぞ

ヴラカス

ありがとうございます

ヴラカス

ここで待っててって言われてたはずなんだけど……

ルヴィア

ヴラカス

ヴラカス

わっ?!

ヴラカス

驚かさないでよ…

ルヴィア

驚かしたつもりは無いが

ルヴィア

こっちだ

ヴラカス

あ、うん…

ヴラカス

え、ここ…

ルヴィア

ボクの部屋だ

ヴラカス

はぁ?

ヴラカス

ここはセラフィム様の部屋だぞ

ルヴィア

うん、ボク元熾天使

ヴラカス

そ、そんな大天使様がなぜ…

ルヴィア

ボクの両親さ

ルヴィア

ボク、生まれた時から美形だから嫉妬されちゃったんだよね

ヴラカス

自分で言うんだ

ルヴィア

だってボク美人じゃん

ヴラカス

認めたくないけど…うん…

ルヴィア

んでなんか毎日理不尽な目に遭ってたの

ルヴィア

でもボク天才だから気にせずセラフィムまでなった訳

ヴラカス

スルースキルの天才だね

ルヴィア

えへ

ルヴィア

そしたら急に腹刺されちゃって

ヴラカス

ルヴィア

死ぬかと思った

ルヴィア

でも濃い桜色の女の子が助けてくれたんだ

ヴラカス

ほっ…

ルヴィア

その子は天使でも悪魔でもなくニンゲンでもない

ヴラカス

もしかして

ルヴィア

混合種さ

ルヴィア

初めて見たよ

ルヴィア

悪魔と天使の恋愛って成り立つんだーって

ヴラカス

まぁ悪い奴らではないよね…

ルヴィア

うん

ルヴィア

まぁなんか色々あって家に帰ったら居て

ルヴィア

母さんが「通報してないわよね?!お母さんの事通報するような子じゃないよね?!」ってめっちゃ飛んできた

ヴラカス

うわ

ルヴィア

(笑)

ルヴィア

そんな母さんの醜さと愚かさで流石に頭ぷっつーんって来ちゃって

ルヴィア

やっちゃった☆

ヴラカス

やっちゃった☆じゃないんだよ?!

ヴラカス

(意外と変な子…???)

ルヴィア

ほら、ここに来て

ヴラカス

あ、うん

ルヴィア

いい?ニンゲン界に行く条件は「ニンゲンと永遠に居たい」と思わない事

ルヴィア

少しでも思ったらここに戻ってくるからね

ヴラカス

思うわけ無いじゃないか

ルヴィア

ならいいけど

ルヴィア

もうひとつ、

ルヴィア

話し方を変える事

ヴラカス

え、なんで?!

ルヴィア

ボクらは天界の住人

ルヴィア

天界の住人に近い存在

ルヴィア

それは神父

ルヴィア

君は神父にならないといけない

ルヴィア

普通のニンゲンになるのは難しいからな

ヴラカス

そっか…

ルヴィア

言葉遣いを優しくする事、ニンゲンを肯定する事を忘れないように

ヴラカス

が、頑張る…

ルヴィア

よし

ルヴィア

ボクの手を

ヴラカス

はい

ルヴィア

Αυτός ο ηλίθιος άγγελος προσπαθεί να γίνει άνθρωπος, το επιτρέπω. Δώστε του το

ヴラカス

ゔ………ッ"

ヴラカス

あ"、カ"ッ"ッ

あ"ああ"ああ"ああ"ああ"ああぁぁぁ"ァッッッッッ!!!!!!!

ルヴィア

………

ルヴィア

大丈夫?

ヴ……

ン………"

ルヴィア

おー良かった良かった

ルヴィア

ほら、姿を見せてよ

ヴラカス

…………

ヴラカス

これが…僕…、?

ルヴィア

うん

ルヴィア

ボクに似た容姿になったね

ルヴィア

美青年

ヴラカス

ありがとう…

ヴラカス

うーん…

ルヴィア

どうした?

ヴラカス

あんま視界がハッキリしなくて…

ルヴィア

………あ

ヴラカス

どうしたの?

ルヴィア

左目の色素が…無い

ヴラカス

え、?

ルヴィア

だから見にくかったのか…

ルヴィア

……失敗した…ごめん……

ヴラカス

大丈夫だよ!僕このままで全然大丈夫だから!

ルヴィア

…待て

ヴラカス

ルヴィア

動かないで

ヴラカス

分かった……

ルヴィア

………(グヂュッ

ルヴィア

(ヌヂ…ッ、ドロォ…

ヴラカス

…………え?

ヴラカス

な、何してるの?

ヴラカス

なんで眼を抉り出したの?!

ヴラカス

ねぇ!!!

ルヴィア

動くな!!!!!!!

ヴラカス

グチュッ

ルヴィア

い"ッ"……………

ルヴィア

早く……顔……

ルヴィア

ルヴィア

気絶…し、てる…

ルヴィア

ボクがやらない…と

ヴラカス

……………あれ

ヴラカス

寝てた…?

ルヴィア

ん、おはよ

ヴラカス

あれ、ルヴィアどうしたのその眼?!

ルヴィア

君とボクのを換えたの

ルヴィア

君はニンゲン界に行くのだろう?

ルヴィア

視えた方が良い

ヴラカス

ッけど!

ルヴィア

うるさい

ルヴィア

ボクは堕天使だ

ルヴィア

これで十分

ヴラカス

でも、眼が白だと白目だけしかないように見えてしまう…

ヴラカス

あ!

ルヴィア

なんだ?

ルヴィア

……アイパッチ?

ヴラカス

そう!

ヴラカス

綺麗な顔を僕のせいで醜くしたって思いたくなくて…

ルヴィア

自分勝手だな

ヴラカス

それは思ってる!

ヴラカス

でも、アイパッチ似合うよ

ルヴィア

当たり前じゃん、ボクだもん

ヴラカス

あはは…

ヴラカス

んーと、

ヴラカス

まだ見にくいな…

ルヴィア

水と紫だからな

ヴラカス

うん…

ヴラカス

あ、眼鏡!

ヴラカス

よし、まだ眩しいけど見えるぞ、、!

ルヴィア

良かったじゃん

ルヴィア

ほら、準備は整った

ルヴィア

行ってらっしゃい、"ルヴィン"

ヴラカス

ルヴィン?

ルヴィア

ほら、ボクらは双子のような見た目だろう?

ルヴィア

名前も似せたらボクの事、もっと忘れにくいから

ヴラカス

…そっか

ヴラカス

行ってきます!

ルヴィン

ーーー……ーーー。

ルヴィン

ーーーー、ーー。

ルヴィン

ルヴィア様は美しい

ルヴィン

ルヴィア様は素晴らしい

ルヴィン

我々人間の創造者

ルヴィン

一生を掛けて献身致します……♪

彼は、ルヴィアとの時間を人間界に来た時に全て忘れ、狂信者になっていた。

友人との記憶を忘れる愚か者は居るものだな

end

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