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静かな深夜、ひとりベッドに横たわるないこ。 眠りの中でまた、あの場所へと誘われていく。
白く、何もない空間。 そこに立っていたのは、見慣れた顔―― だけど、ないこ自身ではないふたりの少年だった。
冬心
ないこ
冬心の隣に立つ、もうひとりの少年が口を開く。
累
ないこ
冬心
累
その声は、責めるようで、優しかった。 むしろ、誰よりも“ないこ”を想っていた。
ないこ
冬心
累
ないこ
冬心
累
ないこは目を閉じた。 静かに、一歩前へと進む。
ないこ
冬心
累
白い空間に、光が差し込む。 その光の中で、ないこの心は ひとつずつほどけていった。
【第七話 了】