僕の過去はあまり覚えていない
ただ一つ言えるのならば
親は居ない
生まれた時から部屋の真ん中に一人
誰かに会う機会は食事の時と寝る時
それ以外の時はずっと一人だった
弥生
......
5歳の頃
僕は一人で本を読んでいた
ある程度の勉強は電子機器で行なっていた
そんな時、階段を下る音がした
弥生
......?
弥生
(もうごはん?はやいな.......)
その足音は部屋の扉の前で止まった
小さな話し声がむこうの廊下に響く
すると扉が開いた
ゼロ、君の弟だ
ゼロは僕の呼び名
0-14Sから取った
.......え、と
子供が口を開き呟く
この子は3-16D
3-16D
よろしくお願いします、
弥生
.....よろしく
勉強は電子機器で行なっていた分
人との接し方が当時はよくわかっていなかった
じゃあ、仲良くするんだよ
そう言い残し
振り返ることもなく階段を上がっていく
3-16D
君の名前は.....?
弥生
......0-14S
この時まだ僕には名前が無かった
3-16D
そっか、ゼロって君なんだね
それは
弥生
セ.......セイ?
セイが決めてくれたから
3-16D
セイ?
弥生
うん
3は韓国語で簡単に言うと「セ」と発音する
セだけじゃ名前にならないから適当につけた
3-16D
セイ......!
セイ
僕、セイ!
気に入ってくれた様だった






