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「〜♪〜〜♪♪〜♪」
私
ピアノが聞こえる
この燃えている音楽室の中から
茜
茜
私
茜
カチャカチャ
茜さんは無理矢理ドアをこじ開けようとする
茜
私
茜
茜
私
燃えている音楽室
煙や火の音
泣いている私と
焦って走る茜さん
こんな状況に似合わない程綺麗なピアノの音色
私
私は咄嗟にさっき拾った機械を見た
私
私
けれどすぐにピアノの音は乱れていく
当たり前だ、燃えているんだから
私
ドアを叩いても開かない
ピアノの音はどんどん乱れて聞こえなくなっていく
私
ピアノは完全に聞こえなくなった
それと同時に微かに肉が焼ける匂いがした
私
焼死の部分が光っている
私
私
脳裏に彩花の顔が浮かんだ
涙が止まらなくなる
茜
茜
茜さんが鍵と消化器を持って走ってきた
茜
茜
私
私は茜さんと目が合わせれられなかった
茜
茜
茜
茜
茜さんは私に掴みかかった
私は泣く事しかできなかった
彩花になんて伝えればいいんだろう
あれから数日誰にも会っていない
茜さんは何も喋らなくなって教室でずっと空を見ている
白雲さんはたまに見かけるくらいで何も無い
彩花にはまだ伝えられず、会ってすらいない
私
私
私
彩花
彩花
ガラッッ
彩花
彩花
ガラッッ
私
私
茜
私
茜
いつもの笑顔はなく明らかに疲れ果てた顔をしている
茜
茜
私
茜
茜
風が少し冷たい
私
私
茜
茜
私
私
私
もう疲れ果てて呆れた声で言った
私
一気に不信感と怪しさを抱いた
私
茜
私
私
茜
私
つい熱くなってしまう
茜
茜
私
茜
私