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同じ事務所でデビューを目指す練習生たち。 友情、嫉妬、プレッシャー、脱落。 ステージに立てるのは、ほんの一部。 それでも彼らは、マイクを離さない。
第2話 脱落者の声
【朝・練習室】
鏡張りの部屋に、重い沈黙が流れている。 デビュー候補に選ばれた3人と、選ばれなかった練習生たち。 空気は昨日より冷たかった。
トレーナー
その一言で、立場の差がはっきりした。
【デビュー候補練習室】
広くて、音響設備も新しい。
ユリ
ミンジェ
ジフンは無言でストレッチを続けている。
【一般練習生 練習室】
ソンウ
壁を蹴る音が響く。
練習生A
ソンウ
ソンウの目は、まだ燃えていた。
【昼・ボーカル評価】
デビュー候補も、一般も関係なく、個別評価が始まる。
ミンジェが歌い終わる。
トレーナー
ミンジェ
次に呼ばれたのは、ソンウ。 ラップが始まると、空気が変わる。
トレーナー
ソンウは息を整える。
【廊下】
ユリ
ソンウ
ユリ
一瞬、ソンウは目をそらす。
【夜・屋上】
ミンジェ
ソンウ
ミンジェ
ソンウ
ミンジェ
【深夜・練習室】
音楽が流れる。 ソンウが一人、何度もラップを繰り返す。 扉の外から、ジフンが見ている。
ジフン
掲示板に、新しい紙が貼られる。
《次回評価:チーム対抗ステージ》
チーム分けの下に、名前が並ぶ。 ジフンの目が止まる。
ジフン・ソンウ・ユリ
落ちたと思った場所から、 物語は、再び動き出す。