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トントントン…
夏帆
深夜2時、酒の肴に海外ドラマをスマホで見ていて寝落ちしていたところを、玄関のノックに起こされた。
夏帆
夏帆
夏帆
夏帆
夏帆
トントントン…
夏帆
夏帆
こんな夜遅くに子供が出歩いてるの…？
夏帆
夏帆
面倒臭かったが、ここで無視をして何か事件に巻き込まれて
私のせいにされたのでは堪ったものではない。
夏帆
夏帆
夏帆
夏帆
子供の声がどんどん大きくなっていく。
こんなに騒がれたら、近所の人から奇異の目で見られてしまう。
怪しまれるのはごめんだ。
夏帆
ドアチェーンを外し、中に入れてやる。
夏帆
その子の長髪はぐしゃぐしゃに固まっていて所々に白いものが見える。
さらに服は薄汚れていて2.3日は着替えた様子がなさそうだ。
夏帆
夏帆
夏帆
夏帆
家に上げて、子供の望むままに暖房につけ、温かいココアと毛布を渡してやる。
夏帆
子供はココアをちびちびと飲み続けるだけで、何も話そうとしない。
夏帆
こんなに手間をかけさせたのだ。
文句の一つも言ってやりたいし、あわよくば子供を保護した謝礼金でもせしめてやろう。
夏帆
夏帆
そう口から溢した直後。
少女の手がドロリと融け、ココアの入ったマグカップが床に落ちて砕けた。
夏帆
幽霊の顔がドロドロと…
まるでろうそくのように融けていって、顔がもう判らない状態となった。
ぐちゃ、ぐちゃと音を立てて、崩れ行く両足で私の方に歩いてくる。
夏帆
夏帆
あまりの恐怖に腰が抜けてしまった。
ピ、ピ、ピ…
アイツが手の代わりに足の指で、どんどん暖房の温度を上げていく。
夏帆
夏帆
ピ、ピ、ピ…
鑑識
鑑識
鑑識
鑑識
鑑識
鑑識
同僚
同僚
鑑識
鑑識
鑑識
鑑識
コメント
12件
溶ける子供！その発想は無かったです！因果応報ですけど、楽しく読ませていただきました！
面白かった！
凄い怖かった( ´⚰︎` ) ロウソク少女……そういう事か！
