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莉子
莉子
莉子
莉子
シルヴァ
ヴォルフ
莉子
莉子
莉子
シルヴァ
シルヴァ
シルヴァ
シルヴァ
シルヴァ
シルヴァ
莉子
ヴォルフ
シルヴァ
シルヴァ
僕らの父さんは群れの頭で、母さんは優れた薬師だった
そんな二人の間に生まれる子供は、とても期待されていた
強くて凶暴、そして残虐
それが優れた狼と言うもの
だから僕はその通りに育った
狐の家族を皆殺しにしたし、鳥の雛は飛べるようになる直前で喰い殺した。
僕の働きは群れ全体に大きな利益を与えた
僕は皆から称賛された
…でもコイツは、僕とは真逆だった
昔から仔ウサギ一匹捕まえられず、ネズミにすら逃げられる始末
それでも最初のうちは皆『大物を狙っているんだろう』って期待してた
それが夢の話とわかったのは、僕らが大人になりかけた頃
ある日、人間の子供が迷い込んできた。めったに無い大物だ。
僕は弟に譲ってやることにした。
するとコイツはどうしたと思う?
捕まえるどころか、逃がしたんだ!ご丁寧に森の外まで!
もう我慢なんて出来なかった
母さんに言い付けたよ。
『あいつは出来損ないだ、この群れにいてはいけない』ってね
母さんは
二度と群れに戻れないように
銀色だったコイツの毛を真っ黒に染めた
言い伝えでは黒い狼は『はぐれもの』なんだ
災厄を振り撒き、全てを滅ぼす者
母さんはそれを利用した
皆がコイツを恐れ、憎んだ
コイツは群れを離れ僕らの前から消えた…
シルヴァ
ヴォルフ
シルヴァ
シルヴァ
シルヴァ
莉子
シルヴァ
シルヴァ
シルヴァ
ヴォルフ
ヴォルフ
シルヴァ
シルヴァ
シルヴァ
シルヴァ
ヴォルフ
シルヴァ
シルヴァ
莉子
ヴォルフ
莉子
シルヴァ
シルヴァ
シルヴァ
シルヴァ
バタン……
9に続く