「 藍ちゃーん! 」
と、声がする方向へと視線をやり…
小さくお辞儀をした
「 藍ちゃんもこっちに来て、一緒におやつ食べましょー! 」
甲高い声でよく響く声
俺はゆっくりと歩き出し…
彼女が座っている隣の席に腰を下ろした
甘露寺
…おやつを食いに来たわけでないが…
藍
と、言葉を返した
そしたら…にこっと微笑み…
甘露寺
と言った
まぁ、別にする事がないし…
藍
作り笑いをし…
俺は甘露寺さんとおやつを食べた
数時間後
甘露寺
藍
そろそろ日が沈む頃か、
夕日が綺麗にきらきらと輝いている
甘露寺
藍
今日の夕日は…見惚れてしまうほど綺麗だ…
心地良い風が俺達の髪をなびかせている
そんな時…
西の空から…何かが飛んでくる気配がした
そちらに目線を向けた
その何かは…
かぁかぁと鳴きながらこっちに向かってくる…
鎹鴉だった
宝次郎
と俺の名を呼びながら肩に乗った
藍
優しく頭を撫で…問いかける
宝次郎
宝次郎
宝次郎
藍
確か…親方様が鬼殺隊員を10人くらい…
向かわせた気が…
…て事は…”十二鬼月“が出たのか…
刀を腰にかけ…甘露寺さんに一礼して…
その場を離れた
甘露寺さんは…笑顔で手を振り…
「 頑張ってね! 」
と、声をかけてくださった…
ー那谷蜘蛛山ー
宝次郎(鎹鴉)が案内してくれるのを
俺はただただついて行った
数分後
しばらくした所で…宝次郎の案内も終わり…
鬼を探していた所…
禰󠄀豆子ちゃ ぁ ん っ !
藍
と、誰かの名を呼ぶ声が聞こえてきた
声のした方向へ体の向きを変え…
再び走り出した
ここは…何処だろう…
とても怖い…
善逸
涙が頬を辿る…
不気味な音がずっと聞こえる…
そんな時…
がさ…
善逸
と、誰かが近づいている音がした
善逸
善逸
がさ…がさがさ…
と、次第に音が大きくなっていった
善逸
俺はチュン太郎を胸に当て…
怯えながら…息を潜める…
すると…
「 あの… 」
善逸
と背後から声がした
恐る恐る振り返ると…
そこには…
白い…長い髪を一つにまとめていて…
炭治郎と同じ耳飾りをつけている…
身長は…俺と同じくらいの身長…
…可愛らしい顔をしている
しかも…普通の鬼殺隊じゃない…
音が全然違う…
(情報 藍の身長を162cmに変更して…体重は43kgにします)
(歳は…15歳、男…女の子とよく見間違えられる(喋らなかったら)
???
俺は咄嗟(とっさ)になって…その人にしがみ付いた
善逸
数分前
誰かの喋り声がどんどん大きくなっていく
って事は近づいているのか…
俺は走るのをやめ…
ゆっくりと歩き出しだした
驚かせては悪いからな…
がさ…
藍
自分でもわかった…音を立ててしまっている事を…
でも、もうそこに居る
音を立てない方が怖がられるかも知れない…
そして…
金髪の男の子が木にもたれかかって
うずくまって、泣いているのが見えた
俺は優しく声をかけた
藍
すると男の子は俺の声に気付き…
怯えながらこちらを恐る恐る見た
すると見た瞬間…5秒くらい固まり…
藍
俺にしがみ付いて来た
藍
???
安心したのだろうか…
彼の涙が止まらない
藍
にこっと微笑み…彼の頭を撫でた
藍
彼は裾で涙を拭き…ゆっくりと口を開けた
???
善逸
藍
藍
藍
善逸さんは…俺の一つ歳上で…
身長も俺より高いらしい
善逸さんは何かを思い出した様に…辺りを見渡した
藍
善逸
善逸
善逸さんを落ち着かせる様に
彼の背中をさすりながら
藍
と、聞いた
そしたら、善逸さんが今にも泣きそうな目で…
こう語った
善逸
善逸
善逸
善逸
藍
善逸さんは特徴を全て話してくれた
藍
善逸
彼はさっきと違う表情をし…
にひっと微笑み…
善逸
と、言った
数分後
善逸
善逸
善逸さんは震える声で
彼女の名を呼び続けた
善逸
善逸
後…禰󠄀豆子さん以外の名を呼ぶようになった
ばさ、ばさ…
善逸
藍
善逸
善逸
ーさらに数時間後ー
しばらく歩いたが…
禰󠄀豆子さんは見つからなかった
さらに山奥に行ったのだろうか…
すると善逸さんが…足を動かすのをやめた
善逸
俺も足を止め…
善逸さんの方へ歩いて行った
藍
と、彼に問いかけたら…
善逸さんは怒りを堪えた様な声で…
善逸
と喋った
善逸
まぁ、確かに此処はなんか匂う…
善逸
善逸
音…
そうか、彼は耳が敏感なんだな
藍
俺は腰に付けていた刀を抜き…
善逸さんの背後にいた蜘蛛(鬼)を
殺した
善逸
いやぁ”ぁ“ぁ”ぁ“!!
藍
物凄い悲鳴だ…
鼓膜が破れそうだ…
そのまま善逸さんは気絶したかの様に
地面に崩れ落ちた
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