むこう岸には

原作、原作者様が一番です

こういったものが苦手な方はお控えください

俺の住んでいる村は大きな川辺の村

この村はすごく良い所

村の人達はみんな優しいし

子どもたちもみんな元気で見てるだけで楽しくなれちゃう

でも一つ、この村には掟がある

それは、「向こう岸の人とは関わってはいけない」という掟

親からは見るのもやめなさいと言われている

向こう岸の人たちは俺たちとは違ってマナーがなっていなくて、騒々しい人たちらしい

そんなことを考えてたある日

向こう岸で一人の男の子が俺に手を降っているのを見てしまった

やばいっ…

見ちゃった…

まだ降ってる…

俺は耐えられなくて会釈だけした

すると君は花がほころぶような笑顔を見せた

ドキ…？

もう君とは会えないと思っていた

ただの偶然だと思ってた

けど次の日

君はわざわざこっちの岸に船を用意していた

俺は引き付けられるように船に乗っていた

向こう岸から君が船を引っ張ってくれた

向こう岸はどうなってるんだろう

どんな人たちがいるのかな

いつのまにかそんな期待を膨らませていた

向こう岸の村も、俺たちの村と変わらずとても綺麗な村だった

そこには見たこともないような髪色や目の色をした人たちがいた

何なんだこの人たち…

みんな大きな声…うるさいな…

家に帰りたい…

パンの匂いがする

俺の家のパンと同じ匂い

村の人が言ってることは全部嘘だった

髪色や目の色が違うだけで、ほかは俺たちの村となにも違わなかった

俺たちは秘密と約束をしてきた

秘密は向こう岸の人たちと友達になったこと

約束は、みんな大きくなったらこの川に大きな橋をかけようということ

俺の提案に賛成してくれるかわからなかくて怖かったけど、みんなは笑顔で賛成してくれた

きっと、ここに橋ができたら何回でも何万回でもこっちがあっちに、あっちがこっちに行くことができる

そして、川の上で挨拶と笑い声が聞こえるようになる