ぬいぬい
皆様、どうもでございますです
ぬいぬい
今回は7話になります!
ぬいぬい
オムライスを食べた瞬間涙を流した桜くん
ぬいぬい
そのため皆は何か嫌なことがあったのかと慌ててしまう
ぬいぬい
しかし涙を流したのは別の理由があるらしくてーー
ぬいぬい
準備はいいかな?
ぬいぬい
ではレッツゴー!
桜遥
(あれ…?)
桜遥
(俺、なんで泣いて……)
楡井秋彦
ど、どうしましょう…
蘇枋隼飛
もしかして何か苦手なものでもあった?
梅宮一
あんま食いたくなかった?
梅宮一
無理強いさせたならごめんな?
桜遥
………フルフル(首を横に振る
桜遥
ごめん…なさ…
柊登馬
どうして謝る?
桜遥
だって……俺……勝手に泣いて……
橘ことは
それは桜が人間だからでしょ?
桜遥
ぇ?
橘ことは
涙を流せるのは人間だけなのよ
橘ことは
どんな精巧に作られたロボットだろうと
橘ことは
人形とかであっても
橘ことは
それらのものは涙を流すことはないの
橘ことは
何かに感情が動かされて
橘ことは
涙を流せるのは人間だけなのよ
桜遥
でも……俺は……
桜遥
奴隷だから……勝手に……泣いちゃダメだから……
梶蓮
誰がお前を奴隷って決めたんだよ
桜遥
俺は……奴隷商のとこにいた……だから……
梶蓮
それは今までの話だろ?
梶蓮
お前は今奴隷じゃない
佐狐浩太
梶が言いたいのは…
佐狐浩太
ここに来てあなたが一度でもそういう風に扱われたかと聞きたいんですよ
佐狐浩太
今現在桜は一度でも奴隷のような扱いを受けましたか?
桜遥
それは……
桜遥
(思い出すのはこの梅宮って人と出会ったあの日からのこと)
桜遥
(まだそんなに日も経ってないけど…)
桜遥
(無理やり話を聞き出そうともしない)
桜遥
(俺への配慮がしっかりあって)
桜遥
(俺が声を出しても嫌がらないし)
桜遥
(美味しくて温かい料理を食べさせてくれて)
桜遥
(俺の見た目を一度も嫌がらなかった…)
桜遥
(あの時みたいな懐かしさもあって…)
桜遥
(すごく落ち着く…)
桜遥
(誰も一度も…俺のことを…奴隷って言わなかった…)
佐狐浩太
もう一度聞きます
佐狐浩太
この中の誰かが一度でもあなたのことを奴隷だと
佐狐浩太
そのように扱いましたか?
桜遥
…か……れ……い……
佐狐浩太
もう一回言ってください
桜遥
……扱われてない
桜遥
(涙が頬を伝って落ちていく
桜遥
誰も…俺のことを…奴隷とか……
桜遥
言ってない……
桜遥
……初めて……買ってくれた……人たちと…
桜遥
同じで……皆……優しく……してくれて
桜遥
うれし……かった……
桜遥
俺は…皆のこと……
"信じてみたい"
兎耳山丁子
ほ、本当に!?
桜遥
完全には…無理かもだけど……
十亀条
それでも信じてくれるなら俺たち嬉しいよぉ~
桜遥
だから…これからも……
桜遥
少しずつ……だけど…喋っても……いいかな?
有馬雪成
いいに決まってるだろ!
鹿沼稔
話してくれるなら僕たちも楽しいし!
桜遥
(この人たちは…俺の目を…真っ直ぐ見てくれてるな…)
桜遥
(おじいちゃん…おばあちゃん…)
桜遥
(どうして希望を持てって言ってたのか今わかった気がする)
桜遥
(希望があればいつかこういう……)
桜遥
(信じてもいいと思える人たちに出会うためだったんだ)
しばらくして…
梅宮一
桜、オムライス全部食えて偉いな~♡
桜遥
だって…美味しかったから…
橘ことは
そう言ってくれると私も嬉しい
橘ことは
作ってよかったって思うから
橘ことは
桜、いいこと教えてあげる
橘ことは
さっき勝手に泣いてって言ってたけど…
橘ことは
人の涙には2種類あるの
橘ことは
1つは自分のために流す普通の涙と
橘ことは
もう1つは誰かのために流す綺麗な涙
桜遥
普通の涙と…綺麗な涙…
橘ことは
桜の涙は後者よ
桜遥
こうしゃ…?
柊登馬
つまりは綺麗な涙だってことだよ
桜遥
??
橘ことは
あなたは皆を信じるために自分を変えた
橘ことは
それって誰にでもできることじゃないのよ
橘ことは
人を信じるため…誰かのために流した涙
橘ことは
だからあなたの涙は綺麗ってことよ
桜遥
(綺麗な涙なんて…初めて言われた…)
桜遥
(やっぱりこの人たちは…)
"今までの奴らとは違う"
次回 誓約書