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Nemuri
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恋愛ゲームには、
「さっきの選択、やり直したい」
と、思う瞬間がある。
でも現実では、
一度選んだ言葉は戻せない。
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昼休み。
瀬那は、一人で中庭のベンチに座っていた。
珍しい。
いつもなら友達と騒いでいる時間。
なのに今日は、ぼーっと空を見ている。
髙浦 伊織 タカウラ イオリ
声。
髙浦だった。
髙浦 伊織 タカウラ イオリ
瀬那 有眞 セナ ユウマ
髙浦は何も言わず、瀬那の隣に腰を下ろした。
しばらく沈黙。
風だけが吹く。
やがて瀬那がぽつりと口を開いた。
瀬那 有眞 セナ ユウマ
髙浦 伊織 タカウラ イオリ
瀬那 有眞 セナ ユウマ
『廣瀬のこと好きなんじゃね?』
あの言葉が頭から離れない。
髙浦 伊織 タカウラ イオリ
髙浦は静かに聞く。
瀬那は頭を掻いた。
瀬那 有眞 セナ ユウマ
髙浦 伊織 タカウラ イオリ
瀬那 有眞 セナ ユウマ
髙浦は苦笑する。
髙浦 伊織 タカウラ イオリ
瀬那 有眞 セナ ユウマ
瀬那は小さく笑った。
でも、すぐ真顔に戻る。
瀬那 有眞 セナ ユウマ
髙浦 伊織 タカウラ イオリ
瀬那 有眞 セナ ユウマ
言葉を探す。
瀬那 有眞 セナ ユウマ
そこで止まる。
瀬那 有眞 セナ ユウマ
髙浦の表情が一瞬だけ曇った。
それでも、
髙浦 伊織 タカウラ イオリ
それだけ言った。
その頃。
橘 紗良 タチバナ サラ
紗良が廊下から手を振る。
由夏は笑って紗良に近づいた。
廣瀬 由夏 ヒロセ ユカ
橘 紗良 タチバナ サラ
廣瀬 由夏 ヒロセ ユカ
自然な約束。
その時だった。
瀬那 有眞 セナ ユウマ
瀬那くん。
向こうの廊下から歩いてくる。
廣瀬 由夏 ヒロセ ユカ
目が合う。
昨日のことを思い出してしまう。
なんだか気まずい。
瀬那 有眞 セナ ユウマ
瀬那くんが何か言いかける。
その瞬間。
友達
男子たちが呼ぶ。
友達
瀬那 有眞 セナ ユウマ
瀬那くんは「あっ、ごめん!」と笑って走っていく。
由夏はその背中を見送った。
廣瀬 由夏 ヒロセ ユカ
まただ。
また途中。
話が最後まで聞けない。
紗良はその様子を見つめていた。
何も言わずに。
静かに。
放課後。
由夏と紗良は並んで歩いていた。
橘 紗良 タチバナ サラ
廣瀬 由夏 ヒロセ ユカ
他愛ない会話。
でも、紗良はふと足を止めた。
橘 紗良 タチバナ サラ
初めてだった。
紗良が名前を読んだのは。
由夏は少し驚く。
廣瀬 由夏 ヒロセ ユカ
紗良は少しだけ笑った。
橘 紗良 タチバナ サラ
橘 紗良 タチバナ サラ
え?
由夏は意味がわからなかった。
廣瀬 由夏 ヒロセ ユカ
橘 紗良 タチバナ サラ
紗良はいつもの笑顔で言った。
橘 紗良 タチバナ サラ
手を振って去っていく。
由夏は一人取り残される。
廣瀬 由夏 ヒロセ ユカ
分からない。
でも、
その笑顔が少しだけ寂しく見えたことだけは、胸に残った。
その夜。
有眞はベットに寝転びながら、天井を見ていた。
スマホを手にとる。
由夏とのトーク画面。
最後のメッセージは、1週間前。
『プリントありがとう!』
その一言だけ。
有眞はキーボードを開く。
『今日さ』
入力する。
消す。
『ごめん』
違う。
消す。
『また話せる?』
親指が止まる。
送れない。
何を送ればいいか分からない。
その時、
頭の中に、廣瀬と髙浦が笑い合っている姿が浮かんだ。
胸が少し痛くなる。
瀬那 有眞 セナ ユウマ
小さく呟く。
瀬那 有眞 セナ ユウマ
誰もいない部屋。
返事はない。
でも、有眞はようやく
自分の気持ちに名前をつけて始めていた。
【自覚イベント CLEAR】 🎮 New Event Unlocked 『告白ルート』 が解放されました。 ※ただし、攻略対象はまだ告白する勇気を 持っていません。
コメント
1件
ああ……このエピソード、すごく好きです。瀬那くんが自分の気持ちに「好き」って名前をつける瞬間、すごく丁寧に描かれてましたね。言葉を打っては消すスマホ画面の描写とか、胸がぎゅっとなりました。紗良ちゃんの「ちゃんと幸せになってね」も何か含みがあって気になる……。自覚したけどまだ行動に移せない、そのもどかしさが青春のリアルで、読んでて切なくなりました。次の展開が気になります!