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この物語好きで待ってました😊 帝様どうなっちゃうのかな?🥺😭 めめこじの関係性がどうなっていくかも楽しみです☺️ 無理せず物語書いてください😊続き楽しみにしています😆
向井康二
使用人である俺は蓮様の衣類を洗濯し外で物干し竿で乾かしとる。
俺はずっとあの家の使用人をしとったから洗濯は得意。
向井康二
洗濯の次は蓮様の部屋の掃除。
掃除が終われば夕食の材料の買い出し.....
結局ここに来てから何をするか思ったら今までやってきたことを変わってへん。
目黒蓮
向井康二
目黒蓮
向井康二
ずっと養父と義弟のことで話かけられるとどうしても緊張をしてまう。
特に蓮様は名門の長男やから間違えて言うてしまうと余計に大変やから。
目黒蓮
スッ
向井康二
蓮様は橙の宝石で作られたネックレスを渡される。
橙の宝石はツヤツヤに輝き俺の顔がくっきりと見える。
綺麗...でもどうしてこんな高価なもんを俺なんかに。
目黒蓮
向井康二
目黒蓮
向井康二
生まれて初めて他人から高価なもんをもらえた。
しかもくれた相手があの蓮様。
めっさ嬉しい.....俺の中に初めて人の暖かさを知った。
やけど.....
向井康二
目黒蓮
目黒蓮
向井康二
他人からこんなプレゼントをもらうの初めてやから。
どう蓮様に伝えていいのかわからへん。
ポン
向井康二
目黒蓮
目黒蓮
目黒蓮
向井康二
蓮様の手が俺の頭にのせる。
蓮様の行動に俺は胸がときめく。
これってなんの感情なのか.....?
佐久間大介
目黒蓮
佐久間大介
目黒蓮
ばっ!!
えっ帝様、病気になったのか。
蓮様は佐久間さんの話を聞いて慌てて帝様の部屋に行ってしもた。
俺の手には蓮様がくれた宝石が握りしめながら.....
目黒side
目黒蓮
俺は走ってお父様の部屋に入る。
そこには.....
目黒潤
目黒蓮
円間
円間
円間
目黒蓮
円間
お父様は布団の上で眠りについていた。
お父様はもう二度と目覚めることなどない。
辛い現実を見せられ俺は何も発することがなかった。
お父様の神楽舞はもう二度と踊る姿は見られない.....
ガラ
目黒龍也
円間
目黒蓮
異母兄弟の龍也も中に入ってくる。
目黒龍也
目黒蓮
目黒龍也
目黒蓮
龍也は俺と違い康二と同じ無異能者である。
神の力も全く使えない。
だけど龍也は心優しく神の力を持つ俺にも優しく接している。
本来なら神の力を持つ俺を妬んで遠ざかり苛めるはずだが。
円間
目黒龍也
目黒蓮
円間
目黒蓮
俺は龍也のこと苦手。
龍也はとてもいい人で嫌な所は何処もない。
そう、龍也が無異能者であるため。
この国の大臣、副大臣、龍也の祖父などが俺のこと嫌われているから。
将来のゴッド王国の帝にするのは俺でなく龍也にするべきだと何度も言われてきたか。
国家議員たちに会うたびに冷水の言葉を浴びさせ嫌がらせをされた。
それは俺がゴッド王国に必要な神の力を持っているから。
目黒龍也
目黒蓮
龍也は悪くがない。
ただ、龍也の周りにいる人間たちが俺を嫌っている。
俺が帝になれば周りの人間が俺を反発するに違いない。
その前に帝になる前に俺を国から追い出すに違いない。
目黒蓮
俺は立ち上がり、お父様の部屋から出て行こうとしたら.....
目黒龍也
目黒蓮
目黒龍也
目黒蓮
目黒龍也
目黒蓮
スッ
龍也が異能者だったら何か違ったかな。
異能者の俺もここはあんまり過ごしたくない。
向井side
向井康二
初めてゴッド王国の市場へ出向く。
市場の建物全体が木造で作られてたくさんの人が賑わっとる。
クリスト王国以外の市場に行くの初めて過ぎてどこに野菜売り場かわかれへん。
佐久間くんの話しには手前に野菜が置いてあるところが野菜売り場と言うとった。
しかしクリスト王国の市場と違いここの市場の店は多 てどれが野菜売り場かわからへん。
子供「お父さんありがとうー!!」
父「落とすなよ笑コラ、ちゃんと前を見て!!」
向井康二
今、子供が手に持っとった林檎の全体に飴ちゃんが纏ぉとったお菓子を見とった。
おいしそう.....この市場にはあんなお菓子があるんや。
向井康二
近くに手前に野菜が売っている店を見つけた。
もしかしてあれが野菜売り場か!!
向井康二
俺は紙に書かれてある注文をおっさんに頼む。
向井康二
たくさんの人が市場にいて賑わっとる。
ほんで俺が見たことない食べもんがようさん売られとる。
クリスト王国は米と作物だけしか育たんから、凄いご馳走など見たことない。
服屋も無地のシンプル系しか売られてへん。
あんな綺麗な色の着物と豪華な柄を書かれた着物さえ見たことなかった。
ゴッド王国は俺の知らへんものがようさん溢れとる。
ラウール
向井康二
向井康二
目の前に会いたくない義弟が現れた。
どうしてラウールがここにおるんや!?
家からめっちゃ遠いはずや!?
ラウール
向井康二
賑やかな声が全く聞こえなくなり。
辺りが静止した感じとなる。
今ここに俺とラウールのこと知る人物は誰もおらん。
ラウール
向井康二
ラウール
ラウールは向井が身につけているネックレスを目にする。
ラウールはネックレスを見て不満そうな顔になる。
向井康二
ラウール
向井康二
ラウール
向井康二
ラウールが.....蓮様に婚約を.....!!!?
おっ.....俺だって屋敷の息子なんだよ.....
本来使用人に生きとる人間やないやで。
ラウール
ラウール
ドン
向井康二
ラウール
ラウールは嘲笑いここから去っていた。
俺がこんなに不幸なのはおかんのせいなのか。
ポツポツポツポツ.....
ザザザーーーア!!
突然空から雨が降り出す。
俺は何も立てず雨で全身びしょ濡れとなる。
目黒蓮
部屋で読書を呼んでいたら。
雨の匂いに気づき窓を見る。
ザザザザザザーーー
目黒蓮
窓の外を見たら雨が降っていた。
向井康二
目黒蓮
康二が雨の中歩いて帰ってくる所を見た。
しかし傘をささずに全身びしょ濡れになっていた。
目黒蓮
俺は部屋に置いてあるタオルを持ち康二の所へ行く。
目黒蓮
康二は市場で買い物に行っていたから厨房に行くはずだ。
俺は急いで厨房へ向かおうとした。
深澤辰哉
目黒蓮
深澤辰哉
目黒蓮
廊下に歩いていたらふっかさんが慌てて走ってきた。
そして康二が倒れたと知り慌てて厨房へ駆け寄った。
目黒蓮
ガラ!!
目黒蓮
向井康二
厨房に行くと康二は床に倒れて苦しそうに息をしていた。
買物バックを落とし野菜が床に転がっていた。
目黒蓮
俺は康二の額を触り、額から熱があることがわかった。
目黒蓮
スウゥ
俺は神の力を借り康二の熱を少し安らげるようにした。
向井康二
深澤辰哉
向井康二
目黒蓮
向井康二
目黒蓮
向井康二
向井康二
目黒蓮
ヒョイ!!
目黒は向井の体を持ち上げてお姫様抱っこの形になった。
向井康二
目黒蓮
向井康二
俺は康二を部屋まで連れていった。
あの短時間で何があったかわからなかった。
雨は止むことなく延々と降り続ける。
傘を持ってきてへんため全身びしょ濡れになる。
ラウールの言葉が頭に残ってさぶいゆう感覚があれへん。
野菜を厨房に持っていかへんといえへん。
向井康二
深澤辰哉
向井康二
厨房には深澤さんがいた。
はよ次の仕事をしぃひんと.....
深澤辰哉
深澤辰哉
向井康二
深澤辰哉
びしょ濡れになっとる俺を深澤さんは気が付いた。
可笑しい...立っとるのに床の感覚が全然知らん。
それに頭がボーとする.....
深澤辰哉
向井康二
深澤辰哉
向井康二
歩こかとしたら体がフラつき.....
ドサッ!!
深澤辰哉
向井康二
体が動きたいのに上手く動かせへん。
呼吸もどんどん息苦しゅうなる。
また人に迷惑をかけたない。
使用人として働かんと.....俺はまたひとりぼっちになる.....
そう考えとるうちに深い闇の底に落ちてしもた。
???「あははは!!!!康二!!こっちよ!!!!」
向井「__!!待ったってぇなぁ!!」
???「__たちそこにおるよー!!」
向井「あっ!!___たち来とったのー!!」
???2「康二とろいよー!!皆、心配しとってんで!!」
向井「すまんすまん!!」
???「康二!!はよ皆と遊ぼうー!!」
向井「うん!!」
あれは幼い頃の俺なのか?
幼い俺は楽しそうに他の子供たちと遊んどる。
やけど皆の顔がよう見えなくて名前も聞こえへん。
あの子供たちは一体誰なのか.....
向井康二
昔の夢を見とったのか勢いに目が覚める。
向井康二
あれは俺の幼い記憶なのか?
やけど俺、幼いころ子供たちと遊んだ記憶はないで。
向井康二
今、自分がどこの部屋におるかわかった。
ここは自分の部屋だとわかって息をする。
部屋は暗く静かやったんで夜中やと思った。
目黒蓮
向井康二
俺の隣に蓮様がいたことに気づいた。
向井康二
目黒蓮
向井康二
目黒蓮
そうだ俺、雨で全身びしょ濡れになってしもたから。
俺が倒れてもたから皆に迷惑をかけてしもた。
どないしょう...深澤さんと蓮様に悪いことをしてもうた。
向井康二
向井康二
目黒蓮
目黒蓮
向井康二
目黒蓮
目黒蓮
蓮様の優しい声を聞くだけで不安の気持ちが消えていく。
なんでそんなに俺に優ししてくれんねん.....
俺は皆の取り柄の異能があれへん。
ただそれだけの理由で皆から人として見てくれへんかった。
家事全般できても誰からも褒めてくれへんかった。
俺が倒れても誰も看病してくれへんかった。
向井康二
目黒蓮
向井康二
向井康二
向井康二
ギュッ
向井康二
目黒蓮
目黒蓮
目黒蓮
目黒蓮
向井康二
目黒蓮
目黒蓮
目黒蓮
向井康二
生まれてきたから誰ぞの役に立ちたいと思ったことなかった。
俺がおるだけで邪魔者扱いとされて利用されとるだけやった。
ここに来てもそうやった義父に売られたことで使用人として働くしかあれへんと。
やけど蓮様は俺に感謝された、初めて言われた言葉やった。
目黒蓮
向井康二
初めて他人からありがとうと言われた。
ありがとうだけの一言が。
俺のみなを変えてくれはった。
その一言だけに俺は救われた。
目黒side
康二は泣きながら自分の過去を話してくれた。
康二は生まれた時から数々の不運に見舞われてきたようだ。
故郷が帝国と戦争したことで父親が戦死。
母親は康二と一緒にクリスト王国に出稼ぎに行ったが.....
義父が母親に目を付けられ康二と離れ離れに。
最期に母親と会ったのは母親の処刑。
母親が失って施設に入ったのはいいが異国人という理由でクリストの子供から虐められた。
さらに養父に引き取られ毎日こっぴどく仕事をさせられまともな生活ができなかった。
義弟からも虐められ幸せな時が殆どなかったと。
クリスト王国が不作の年になり養父から康二をここに売り飛ばされたと。
向井康二
向井康二
目黒蓮
康二の話を聞くと昔の俺を思い出す。
神の力を持ち出したことによって.....
目黒蓮
目黒蓮
向井康二
目黒蓮
目黒蓮
本気で神の力を使えたあの年は龍也が生まれた年でもあった。
特別な力を持つ俺を妬み、上の人から虐めを受けていた。
茶に薬を入れられたり、狭い蔵に1日中閉じ込められたり。
俺が上の人に会うだけで暴言を言われたりしていた。
神の子として生まれてもあんまりいいことが決してなかった。
目黒蓮
目黒蓮
向井康二
目黒蓮
目黒蓮
向井康二
目黒蓮
あの日のことは今でも忘れていない。
俺と母と使用人の皆で誕生日を祝っていた時に。
龍也の母親が現れ母に飲み物を渡された。
それを飲んだ母は畳に倒れてしまい。
そのまま意識が戻らず亡くなってしまった。
目黒蓮
向井康二
目黒蓮
母を死なせたのは自分と。
自分のせいで母を殺されたと。
今でも自分のせいで母を殺されたと思っている。
向井side
蓮様の話を聞き異能を持ってる人でも不幸なことを知った。
特別な力が持っとるだけで周りから必要とされへん。
ただそれだけやのに蓮様の母親を殺されるなんて.....
目黒蓮
向井康二
蓮様の気持ちわかる気ぃする。
どないに頑張っても周りから認めてもらえず煙たがられる。
自分と関係深い母親を殺された時のあの瞬間。
俺もどんなに努力しても異能の力が現れなんだ。
異能を使えへんかっただけで使用人以下の生活されとった。
向井康二
目黒蓮
向井康二
生まれた場所、育て来た環境がちゃう2人。
やけど誰からも必要されず孤独に生きとる俺ら。
この世界は不公平だ.....
目黒蓮
向井康二
目黒蓮
目黒蓮
向井康二
蓮様は俺の首につけとるネックレスを見とった。
さすがに蓮様からくれたものからつけてへんと失礼やったし。
やけど蓮様が俺を褒めてくれるとは思わへんかった。
俺、使用人やのにこんな幸せでいいのか?
使用人は主の忠誠を誓い幸せなどなってはあかんと思っとった 。
向井康二
俺はほんまに幸せでいていいのか?
ラウール
屋敷の外側にはラウールがいた。
ラウールは楽しそうにしている向井と目黒を見て舌打ちをする。
これから向井に更なる悲劇が起きると知らずに。
5章 完結