寝る準備をし終わり
ひとりじゃ広い布団へもぐった
今日も帰って来ない…
当たり前となった事に
どうしようもなく
私の心を傷つけた
2人分のご飯は冷え切り
しょっぱくなったご飯を喉に通す
こんな事さえ今はどうでもいい
明日
明日
帰って来なければ
この家を去ろう
何だって
明日は
付き合って2年目の
記念日だから
そんな事を思い
まぶたを閉じた
朝がきて
窓から入る日差しに
目を細めながら
重い体を持ち上げた
いつもどうりに家事をこなし
ひとりまたご飯を食べる
記念日の今日は
豪華な食事を用意する
少し
"楽しい"なんて思いながら
日が落ち
電気を灯した
今日も
ひとり帰りを待っていた
帰って来なかった
"やっぱりか…"そう思い
家を去る準備を始めた