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ふぉにい
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その本はヨコハマの不穏な裏社会の底流から浮かび上がってきた出所不明の古書だった
表紙には題名も著者名もなくただ煤けた羊皮紙のような不気味な質感を晒している
事態を重く見た内務省異能特務課からの依頼を受け、武装探偵社、そしてポートマフィアが同時にその本の調査に乗り出したのはヨコハマの均衡を保つ上で必然だった
国木田
国木田
国木田
ヨコハマに佇む薄暗い廃倉庫
国木田独歩が手帳を片手に鋭い怒号を響かせる
その視線の先で太宰治は倉庫の木箱に腰掛け、ひらひらと手を振っていた
太宰
太宰
太宰
太宰
太宰
国木田
国木田の額に青筋が浮かびペンがミシリと音を立てる
中也
中也
倉庫の闇を割って進み出てきたのはポートマフィアの構成員たちだった
最前線に立つのは小柄ながらも圧倒的な威圧感を放つ中原中也、そしてその背後で冷酷な殺気を放つ芥川龍之介だ
太宰
太宰
太宰が薄く笑う
中也
中也
中也
中也
中也が指先で帽子を傾け鋭い眼光を向ける
太宰
太宰
太宰
国木田が即座に手帳を構え芥川もまた羅生門の気配を膨らませた
探偵社とポートマフィア
ヨコハマの夜を二分する二大勢力が一冊の白紙の本を挟んで一触即発の緊迫感に包まれる
太宰
太宰が小さく呟き木箱から飛び降りた
そして挑発するように中也たちの目の前でその本の白紙の頁を指先でめくった
まさにその瞬間だった
大きな音を立てて本から溢れ出たのはこれまで誰も見たことのない眩しい純白の光だった
太宰が触れているにもかかわらずその光の奔流は止まらない
異能力ではない別の何かの力が空間そのものを塗り替えていく
国木田
国木田
国木田の驚愕の叫び
中也
中也
中也
中也が重力を操作しようとするが体が鉛のように重く固定される
芥川
芥川
芥川が手を伸ばすが彼の黒い外套が刃に変化することはなかった
全員の焦燥と怒号を置き去りにしたまま純白の光の渦は倉庫の全てを呑み込み、完全な静寂へと世界を叩き落とした
コメント
1件
うわあ、第2話でいきなりあの純白の光、すごかったですね…!太宰さんが触っても止まらなくて、異能まで封じられる展開、めちゃくちゃゾクゾクしました。探偵社とポートマフィアが睨み合う緊迫感も良かったし、この本の正体がますます気になる…続きが待ちきれないです🤍