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”ロストワン”とは、機能不全家族を示す言葉である。
機能不全家族は不適切な育児環境を意味し、そのロストワンで育ちトラウマを抱えた人々を"アダルトチルドレン"と呼ぶ。
自分もその”ロストワン”だった。
幼少期から少しずつ募っていた不信感は初めは数センチほどの小さなものだった
けれど,その感情は成長するにつれどんどんと尖った鋭利な物になっていった
そして、その不信感が自分の静脈を刺した。
つまり自分自身の心を殺してしまった。
そして、親に愛されなかった周りに愛されなかった自分の”病弱な愛”が飛び出して音楽を奏でるレスポールさえも凶器に変えてしまった。
自分は数学と理科は好きだったが国語はどうもダメで嫌いだった
”病弱な愛”しか持たない自分には一般的な愛や感情が想像できないから、悩んで出した答えがどれも不正解で。
それで国語が嫌いだった。
今日出された宿題は、自己分析だった。
つまり無個性な僕の事
自分と向き合って考えようとするが、どうも自分に興味がないからか考えられない。
過不足も不自由もない、最近に生きているのにどうして僕たちは時々、いや毎日
「悲しい」って言うんだ?
「淋しい」って言うんだ?
プリントにある問題を見てみる。
Q:本当の自分の心象は読めますか?
分からない。本当の自分って誰なんだよ。おい誰なんだよ。
自分の首の輪も解けますか?
無理だ、どうやったって「ロストワン」というアダルトチルドレンの首輪はとれやしないんだ。
Q:僕たちこのまんまでいいんですか?
おい、どうすんだよ。
もう、どうやっていいや。
いつまで経ったって僕たちは、投げやりで乱暴な催眠に酔っていて
どうしようもない位おごりたかぶった心を隠してしまっている。
自己分析という昨日の宿題は相変わらず解けないや。
けど、1つだけ分かった。
過不足無の無い不自由のない最近に生きているのに
「悲しい」って言うのは
「淋しい」って言うのは
なに不自由無いけど、無気力な最近を生きていて「悲しい」「淋しい」だけだったんだ。
僕たちの胸元の塊”ロストワン”が「死にたい」「消えたい」と泣き叫ぶ。
もう1度、プリントを見てみる
Q:面積の公式は言えますか?
子供の頃にはパッと言えた公式なんて、大人になった今じゃ思い出せない。
Q:子供の頃の夢は言えますか?
子供の頃の自分がなりたいと憧れていた夢なんてもっと思い出せない。
Q:その夢すらドブに捨てたのは、おい誰なんだよ。もう知ってんだろう?
それは、僕自身のことだ__
どうやったら大人になれんだよ。
どなたに伺えばいいんですか?
おい、どうすんだよ。
誰も教えてくれない、自分で考えなきゃいけないなら
もう、どうだっていいや。
moka
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