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コメント
2件
表現の仕方が上手すぎる なんか、優しいしツンデレの典型すぎて好き
凄すぎる!!なんか言葉に表せないすごさがあります!!!! やっぱ私主様の作品大好きです!!!! 続きも楽しみに待ってます!!!!«٩(*´ ꒳ `*)۶»ワクワク
第一章 出会い
pr
思わず、声が漏れた。 甘い。 息を吸うだけで、 喉の奥がじわりと熱くなる。 おかしい。 腹が減っているわけじゃないのに、 胸の奥がざわついて、落ち着かない。
pr
足が勝手に動く。 考えるより先に、匂いを追っていた。 ――そして見えた小さな背中。 風に揺れる赤いずきん。
pr
喉が鳴る。 近い。 ちょっと飛びつけば届く距離。 細い首。白い肌。 噛みつけば簡単に裂ける、やわらかさ。 ――喰える。 それだけなのに…
ak
先に振り返ったのは、 そいつの方だった。 ぱっと笑う。
ak
……は? 逃げない。 怖がらない。 それどころか、近づいてくる。
pr
低く追い払うための声。 本来なら、それだけで震えて 逃げるはず。
ak
pr
ak
だけどあっきぃは きょとんとするだけで、 足を止めない。 一歩、また一歩。
ak
――近い。 匂いが濃くなる。 頭が、くらくらする。
pr
強く言うと、ようやく足が止まった。 でも。
ak
まっすぐ見てくる。 怖がっていない目。
pr
言えない。 “喰うかもしれない”なんて。
pr
短く吐き捨てる。 それで終わるはずだった。 なのに
ak
あっさり返された。
ak
くすっと笑う。 その余裕が、妙に引っかかる。
pr
気づけば、聞いていた。 あっきぃは少しだけ考える。
ak
そう言って、また一歩近づく。
ak
pr
何言ってるんだ、こいつは。
ak
――。 息が止まる。
ak
さらっと言われて、思考が止まる。
pr
声が低くなる。 あっきぃは少しだけ笑った。
ak
軽い声。 あまりにも、軽くて。
ak
――おかしい。
pr
喉の奥で唸る。 衝動が一気に膨らむ。 たった今、 目の前に命を差し出されている。 今なら喰える。 簡単に。 なのに動けない。 身体が、牙が、届かない。
ak
あっきぃが首を傾げる。
ak
どうでもいいはずなのに。 なぜか、無視できなかった。
pr
ぽつりと答える。 その瞬間。
ak
にっこり笑われた。 胸の奥が、変にざわつく。
ak
差し出される手。 細くて、頼りない。 触れたら――まずい。 分かってるのに
pr
結局、何も言えなかった。 手も取らないまま、視線を逸らす。
ak
pr
ak
当たり前みたいに言う。
ak
……断ればいい。 ここで終わらせればいい。
pr
出たのは、それだった。
ak
嬉しそうな声。 そのまま隣に並ばれる。 近い。 体温が分かる。 甘い匂いが、さらに濃くなる。
ak
pr
ak
pr
ak
くすっと笑う。 まるで冗談みたいに。
ak
また少しだけ、距離が近づく。
ak
――。 何も言えない。
ak
無邪気な声。 簡単に言うな。 そんなこと。
pr
喉の奥が、ひりつく。
pr
それだけ絞り出す。 でも。 離れようとはしなかった。
ak
あっきぃは満足そうに笑う。 その笑顔から、目を逸らす。 ――終わってる。 もう、引き返せない。 喰わないなら。 せめて
pr
気づけば、そう言っていた。
ak
pr
少しの沈黙。 それから。
ak
あっさりと頷かれる。
ak
その言葉が、やけに重く落ちる。 そんなもの、あるはずがない。 分かっているのに
pr
否定できなかった。 ただ隣を歩く。 森の奥へ。 どこにも逃げ場のない場所へ、二人で。
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