昼休み
いつもの5人で中庭に集まって、 お弁当を広げていた
あ、彼方先輩だけは メロンパンだけどね
棗
首をカックンカックンさせてる 彼方先輩を見て、そう言った96ちゃん
彼方
もしかして、また夜遅くまで 勉強してたのかな……
智弥
彼方
だからといって、これは 心配になるレベルだよ……
真冬
ここは、相方の僕が しっかり言ってあげなきゃ
彼方
あれ、珍しく素直……?
彼方
真冬
声が小さくてよく聞こえなかった
彼方
抱き枕?
彼方
と、ボク……?
翔太
天ちゃんがそう教えてくれる
なんだ、そう言うことか
……えっ、どう言うこと!?
彼方
真冬
どうしたらいいのか分からなく なって、固まってしまった
だ、だって、 抱き枕になれって……!?
真冬
突然、隣にいた彼方先輩が 僕に抱きついてきた
し、しかも、このまま寝てる……!
真冬
か、顔が近いっ……!
真夏
姉さんに呼ばれてその方を見ると、 口に人差し指を当てて、しー、 と言う風にしていた
真冬
たしかに、寝かせてあげた方が いいのかもしれないけど……
彼方
真冬
彼方先輩に呼ばれて返事をするけど、 ふと違和感に気づく
なんか、“まふ”が一個 足りなくなかった?
それとも、真冬の“ゆ”を 言えなかっただけ?
キーンコーンカーンコーン……
智弥
チャイムの音を聞いて、とも君が 彼方先輩を揺さぶって起こそうとする
彼方
“あと”の時間長っ……!!
智弥
真冬
僕もトントンと叩いて、 起きてもらうように促す
彼方
彼方
すると、何故か少し驚きながら 離れていった
彼方
それだけ言って、 教室に戻って行った先輩
真夏
〜彼方 side〜
食べ終わったメロンパンの袋だけ 持って、早足で廊下を歩く
ヤバい、寝ぼけた勢いでやらかした
何だよ抱き枕って、 意味不にも程があるだろ……!
彼方
瑞樹
前からそう呼ばれて、その方を見る
彼方
こいつの教室東側なのに、 今この西側にいて大丈夫なのか?
瑞樹
彼方
どちらかと言うと、慌てるべきなのは 瑞樹の方な気がする
瑞樹
彼方
瑞樹
彼方
なんで慌ててるだけで 分かるんだよ……
瑞樹
告白……
彼方
告白はしないって決めてるから、 このまま隠し通すつもりだ
瑞樹
彼方
決めつけじゃない、 これは分かってることだ
瑞樹
それじゃ、と言って、俺の横を すり抜けて、教室のある東棟に 歩いて行った瑞樹
彼方
1人その場に立ち尽くして、 また足早に歩き始める
俺だって、告白できるもんならしたい
ここを卒業して二度と会わないなら、振られたってなんだっていいから
けど、俺とあいつは ユニットを組んでる
お互いにとって 身近な存在になってしまった
彼方
俺は、どうしたらいい……?
コメント
4件
寝ぼけてまふくんを抱き枕!?こんなんまふくん固まるわwしかも1時間って長っw そらるさんもうそろそろで卒業か...告白しちゃえよ〜両思いなんだから!! 両方同じこと思ってるからそれほど大事にしたいんだなぁ...
そらるさん受験が迫ってきてる… でも無理は良くない!寝て! そして寝ぼけてまふくんを抱き枕… その後のあと1時間w長いなぁw ちょっとした昼寝AtR尊い(何回目?) たしかに、告白して振られても 卒業したら会えなくなるからいいけど そらまふの場合ユニットだもんなぁ… すごく身近で大切な存在…… だからこそ失うのが怖いんだよなぁ… 大丈夫、君らは両思いだ!(届けこの声!) 続き楽しみにしてます✨