私は(遠子のことです)美術部に入っている。
望月遠子
こんにちはー
部長
こんにちは!
部長の他にも2年生の先輩と3年生の先輩もいる。
望月遠子
(今日もあの席に座ろ!)
私にはお気に入りの席がある。
それは、運動場側の窓際の席。
望月遠子
(今日も飛んでるなー)
私がこの席に座る理由は、運動場で棒高跳び部に入っている彼方君を見るため。
初めてこの席に座って彼方君を見た時、恋に落ちたのだ。
望月遠子
(かっこいい)
だけど、その恋はすぐに終わった。いや、終わらなければいけなくなった。
遠藤遥
あっ、待って!
佐野香奈
ん?
石田菜々美
石田菜々美
あー、彼方君ね😏
佐野香奈
愛しの彼方君を見るってことね❤
遠藤遥
愛しのって、バカにしないでよねー!
そう言いながら、顔が赤くそまっている。
石田菜々美
もう、可愛いんだからー!
佐野香奈
そんなに好きなら告っちゃえ!
遠藤遥
無理だよー!
石田菜々美
遥なら大丈夫だよ!
佐野香奈
うんうん!
石田菜々美
ね?遠子!
佐野香奈
遠子が1番、遥と仲が長いもんね!
望月遠子
あっ、うん!
望月遠子
遥なら、可愛いし、絶対に大丈夫だよ!
遠藤遥
そうかなー
佐野香奈
そうだよ!
そう、私の恋が終わったのは親友の遥が私と同じ、彼方君を好きになったから。
私は、遥に命を助けてもらったから、何があっても遥の味方でいなければいけないんだ。