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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで

ノルン

ラルドが私の代わりに場所を変えてくれた

ノルン

さて…

ノルン

私は私でこのラルドの影を倒さないといけないけど

ノルン

どーしよう…

………

ノルン

相手は元が影のせいで影移動が可能

ノルン

攻めにも逃げにも使える頭おかしい強さを持つスキルの所持

ノルン

そこにプラスでラルドの強さがある

ノルン

現状の私にあれを倒せるほどの力があるかと言われた時

ノルン

正直話せばあるわけが無い

ノルン

影特有の能力にラルドの能力付与

ノルン

そして自己判断能力の高さもある

ノルン

勝つにしても勝機を見いだせない…

ノルン

ここはやっぱり賭けに出るか?

ノルン

私の”本気”出しちゃうしかないか

ノルン

ウルターニャさんと共闘した時以降使ってないですけど

ノルン

久しぶりに解放しようかな

ノルン

ノルン

ふぅ…

先程までのノルンはそこにはいなく

いるのは新緑の瞳と獄炎の瞳を持つ鬼神のごとくその風格の女性

同じ姿のはずなのに放たれる気配からはまるで別人にすら感じる気迫

ノルン

ようやく私の出番か…

ノルン

そろそろ表の私も気づいてる頃だと思うが

ノルン

私の存在に…

……

ノルン

アレが今回のターゲットか

ノルン

久しぶりの戦闘だ

ノルン

表の私には悪いが体を乱暴に扱わせてもらうぜ

………

ラルドの影はスっと左手を前に出す

するとその左手に何かしらのエネルギーが溜まっていくのが目に見えてわかる

そして次の瞬間掌に出来ていたはずの翠の球体は消え代わりに指先から弾丸のように先程のようなものを飛ばす

ノルン

うぉ!?

ノルン

くっ…

ノルン

こいつ遠距離攻撃を覚えてるのか!?

ノルン

しかも飛ばしてくるこれって…

ノルン

さっきまで溜めていたエネルギーだな

ノルン

それを体に取り込み指先を発射口として使ってるって訳か

ノルン

私との戦闘スタイルが合わないやつだな

………

ノルン

都合が悪くなるとカゲヌイで場所を変えてまた同じ攻撃

ノルン

この状態が続けばジリ貧で私が負ける…

ノルン

なら、時間をかけないで倒すしか道はない

ノルン

私に戦略を練らせるなんて無駄無駄!

ノルン

一撃でも私の攻撃当てれば勝ちなんだよ!

ノルン

さぁ!

ノルン

とっととアンタは”ラルドの影”に戻りな!

幾つも放たれる魔法の弾を強引に押しのけ一気に距離を詰める

ノルン

まずはその生意気な左手だよ!

剣筋が腕に届く距離まで来ると背に当てた剣を素早く抜き左手を切り落とす

ノルン

オラァ!

!?

ノルン

顔が真っ黒でも分かるぜあんたの表情

ノルン

随分と焦ってるな?

………

ノルン

ちっ…

ノルン

落ち着くために影に潜ったか

ノルン

だが、何となく攻略が見えたぞ

ノルン

あの影はプランが1度崩れると立て直すのに時間がかかるようだ

ノルン

つまり臨機応変に対応が出来ないってことだ

ノルン

あいつの予想を超えるアクションを起こせばこちらにも勝機が見える…

ノルン

が、相手も馬鹿じゃないだろう

ノルン

有り得る可能性を沢山作ってくるはずだ

ノルン

そのプランに入る攻撃は避けないと対応されてしまう

ノルン

つまり常人の考えるプランは消した方がいい

ノルン

誰でも思いつくものなど簡単に対応されて返り討ちに会う未来が見える

ノルン

相手の虚をつくプラン…

ノルン

ノルン

ある事にはあるが…

ノルン

コレをやるには表の私が裏の私の存在を知ることが前提だからな

ノルン

まだアイツは過去を捨てられてない

ノルン

いや、捨てることは出来ないか…

ノルン

どちらかと言えば受け入れることができてないが近いか

ノルン

それさえしてくれれば今私はあいつとコンタクトを取れるのにな…

…………

ノルン

ノルン

ようやく出てきたか

ノルン

次は何をする気だ?

ノルン

私があんたのプランを全て崩して……

………

ノルンが話している最中にもかかわらず

ラルドの影は右腕を天にあげる

するとその右腕が翠石に包まれていき、遂には1本の剣のようなものにと変わった

ノルン

右腕を剣に変えた?

ノルン

私と剣技で勝負って訳か…

ノルン

受けの方は私の専門だ

ノルン

容赦はしないぞ!

………

数メートル離れていたラルドの影はカゲヌイを使い一気にノルンの前まで行き右腕を左から右にと振る

振られた瞬間に回避行動に出るも少し腹部を斬られてしまう

ノルン

ちっ…

ノルン

だがこの距離は私の距離でもある!

ノルン

初撃を逃したな!

なんとか攻撃を回避後カウンターで右手に持つ魔剣を曲線を描くように振るう

しかしその攻撃が当たるはずもなく影はスっと”影”にと身を隠し攻撃を躱す

そして隙だらけになったノルンの背後に現れ右腕の剣の形を斬撃から突撃に変え

ノルンの腹部を一気に貫こうとする

が、間一髪のところでノルンが気づき急所を外させたがそれでもダメージは大きい

ノルン

くっそ……

………

ノルン

なんつう機動力だよこいつ…

ノルン

私が背後を取られるなんて…

ノルン

っ……

ノルン

まずい…

ノルン

出血が思ってたより酷いな

ノルン

視界が少し悪くなってきた…

ノルン

このままだと…

ノルン

気絶しちまう…

ノルン

影の強さを舐めていたのか私は…

ノルン

ノルン

いや、まだだ……

ノルン

私はまだやれる!

腰に着けた短刀を自らの手の甲に突き刺し痛みでなんとか正気を保つ

ノルン

さぁ…

ノルン

ここからが…私の見せ場……だ

フラフラとしながら立つノルンだが

そんなことお構い無しに影は勢を止めることないままもう一度ノルンの腹部を一気に貫こうとする

ノルン

そんなもの私が受け止めて…

足元がおぼつかないノルンの前に何者かが現れノルンの身を守る

ノルン

あ、あんたは……

サファイア

ごっこ遊びが長いと思って来てみれば

サファイア

なぁに死にかけてんだよ

サファイア

まぁそれは後で聞くとして

サファイア

あの影潰していいよな?

ノルン

ど、どけ

ノルン

私がアイツを……

サファイア

無理すんな小娘が

サファイア

ボロボロになって足もガクガクだろ

サファイア

ここは私に任せろっての

………

サファイア

一応この小娘は私らの仲間なんでね

サファイア

次の相手は私だ

サファイア

死ぬ気で来ないと私は殺せないぞ?

お気の毒ですが魔王は勇者になりました

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コメント

1

ユーザー

ピンチに現れるイケメンサファイアねぇですね

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