TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

私の恋

一覧ページ

「私の恋」のメインビジュアル

私の恋

7 - 親友の彼氏 ㊦

♥

43

2019年10月11日

シェアするシェアする
報告する

次の日

美麗衣

タユナ〜、ちょっと話しがあるんだけど。

タユナ

何?どうしたの

美麗衣

あのさ。孝くんのこと。

孝先輩…。その名前を聞くだけで私は胸が傷んだ。美麗衣の彼氏じゃなければドキドキするだけだったはずなのに…

美麗衣

タユナ。正直に話して。タユナも孝先輩のこと好きだよね?

…え?!どうして分かったの…?

でも、うんなんて言ったらどうなるか分かったもんじゃない。

タユナ

好きじゃないよ?

美麗衣

嘘つかないで。私、怒らないし、いじめもしないし、男のことで態度を変えたりなんてしないから

タユナ

嘘なんかついてないよ

美麗衣、今日は珍しく笑ってない

真剣な眼差しでこっちをじっと見てくる

これは…素直に言った方がいいかな?

タユナ

…ごめん。実は、昨日好きになっちゃった

その瞬間、美麗衣の目が変わった

美麗衣

そっか。好きになっちゃったのか…だから孝先輩は別れようって言ってきたのかな…

目にハイライトも入っていない。

これは、悲しんでるのかな…やっぱり私が孝先輩に恋をするなんて絶対にしちゃいけなかったんだ…

私のバカっ!!大バカ者め…!!

タユナ

…え?ちょっとまって

タユナ

別れようって言われたの?!

美麗衣

…うん

タユナ

…どうして?

美麗衣

分からないけど。でも、好きな子出来たって言って…

タユナ

そうなの…?そんな…それはひどいよ

孝先輩はそんな人なの…?

それって…誰なんだろ

美麗衣に対してそんなに本気じゃなかったってこと?

本当なら親友が振られて悲しんでるなら、孝先輩を嫌わなきゃいけないのかもしれない。

だけど…今の私にはそれが出来なかった

それどころか、好きな人が私だったらなぁとも考えてしまった

美麗衣

ねぇ、タユナ。

タユナ

何??

美麗衣

孝くんにさ、好きな人誰か聞いてきてよ

美麗衣はいきなり怖い顔になって私に言ってきた

タユナ

いいけど、なんでいきなり?

美麗衣

知りたいの…あいつの好きな人が誰なのか…そして、呪ってやる…!!

タユナ

分かった

私自身も少し興味があったから、聞いてみることにした

校舎裏で孝先輩を見つけた

瞬間、胸が高鳴り出した

タユナ

た、孝先輩…!!

…タユナちゃん?どうしたの

一瞬驚いた顔をしたけれど、その後直ぐに笑ってくれた

タユナ

あの…美麗衣から聞きました。別れたって

あぁ…好きな人が出来ちゃってね

嫌いになった?俺のこと

タユナ

いえ!!そうじゃないんですけど…好きな人って誰なんですか?

タユナ

私、知りたくて…

教えてあげるよ

美麗衣には言わないでね。可哀想だから

あのね…

孝先輩は私の耳元で囁いた

…君だよ

タユナ

…!!

私は一瞬、理解が出来なかった

タユナ

わ…私なんですか?!

うん。付き合ってくれない?

突然の告白に私は声も出せなかった

タユナ

わ…私も…実は…

タユナ

孝先輩に惚れました!!ぜひ、付き合わせてください!!

…本当に?!やった!!ありがとう

孝先輩も私も、酷い人かもしれない。でも、私はすごく嬉しかった。

親友を失うことになるとも知らずに…

次の日学校で

とても悲しいことを知ることになった

朝学校に着くと、いつもならいるはずの美麗衣がいなかった

原因は、スマホの通知で直ぐに分かった

タユナ

私はどうしたらいいか分からなくなった

血舐めさんの噂は耳にしていた

私のせいだ

絶対に私の仕業だ

タユナ

どうしよう…私がいけないんだ…

教室のあちこちで叫び声や泣き声が聞こえてきた

みんなスマホを抱いている

私は…死んだ方がいいのかもしれない

血舐めさん

コレガ、大関美麗衣ノ血デス

案内役

お疲れ様でございます

案内役

でも、まさか大関美麗衣の親友、タユナ様まで死んでしまうとは…しかも自殺で。意外な展開ですね

案内役

友情とは、とても良いこと。しかし、時に命を奪う大変大きな力を持っているのですね…

親友の彼氏~完~

この作品はいかがでしたか?

43

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚