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世界の守護者X

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世界の守護者X

19 - 繰り返させない

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2025年05月20日

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第19話 繰り返させない

黄泉乃 一

…あの時と変わってないんだな。

黄泉乃 一

みんなの部屋、武器庫、食堂…あいつの部屋も。

黄泉乃 一

…あいつ、本当にどこに行きやがったんだ。

黄泉乃 一

あゆはまだ未熟だって言うのに…

百々亜 薫

師匠〜!!

黄泉乃 一

ん、百々亞くん。どうしたんだい?

百々亜 薫

優花と優斗琉が呼んでるって〜!

黄泉乃 一

ああ、わかった。今行くよ

ガチャ

百々亜 薫

おーい!師匠来たよ〜!

瀬戸内 優花

あっやっほー師匠!

相田 優斗琉

お前弟子じゃないだろ

瀬戸内 優花

いいじゃん!別に私が言っても!

黄泉乃 一

あはは…それで、私に何か用かい?

相田 優斗琉

あ、この拠点を案内してもらいたくて

黄泉乃 一

え?…私が?

瀬戸内 優花

そう!だって前いたんでしょ?

百々亜 薫

だったら大体はわかるんですよね!!

黄泉乃 一

ええっと…それはあゆに聞いた方が

相田 優斗琉

いや、あゆはちょうど仕事中だ

黄泉乃 一

…というか、百々亞くんはまだいいとして

黄泉乃 一

君たち二人は結構最初に来た方なんじゃ…

百々亜 薫

師匠、この2人極度の方向音痴ですよ

黄泉乃 一

( ´・∀・`)あー

瀬戸内 優花

いや優斗琉はまだいいほうだよ?

相田 優斗琉

こいつはマジでやばい。右も左もまだ分かんねえからな

黄泉乃 一

嘘でしょ?

瀬戸内 優花

まあ私は10年間くらいほぼ砂漠で過ごしてたからねー

瀬戸内 優花

方向もわかんなくなるよ

相田 優斗琉

だとしても…

黄泉乃 一

まあとにかく…

黄泉乃 一

とりあえず、できる限りは案内してあげよう。

瀬戸内 優花

やったー!ありがと師匠!

黄泉乃 一

…それで、ここが図書室、その隣が会議室。

百々亜 薫

待って!図書室にエマいる!

瀬戸内 優花

あれは完全に集中モードだ…そっとしておけ

相田 優斗琉

あの時のあいつドアを開く音とかでキレるからな…

黄泉乃 一

あ〜…集中モード切らしたらダメなタイプか

瀬戸内 優花

会議室は〜…あっ見て見て!可愛いクリップ見つけた!

百々亜 薫

わっ!?すげー!大量の色鉛筆!

百々亜 薫

何描こっかな〜?武器でも描いてみよ!

黄泉乃 一

…あの〜、そろそろ行かない?

相田 優斗琉

ちょっと待て…なんだこの戦闘資料的なやつ

相田 優斗琉

めっちゃ気になる…

黄泉乃 一

あ〜…ダメだこりゃ

黄泉乃 一

……ん?

黄泉乃 一

(この部屋…見覚えないな。)

黄泉乃 一

(いや、ただ単に覚えてないだけかもしれないが…)

黄泉乃 一

…念力魔法「空間視」。

黄泉乃 一

(危ない気配は無し、と。)

黄泉乃 一

(少し開けてみるか…)

黄泉乃 一

…(ここは、大聖堂…?)

黄泉乃 一

(思ったより大きいな…)

黄泉乃 一

(って、あれ…)

藤葉あゆ

………

黄泉乃 一

(あゆか。お祈りか何かしているのか?)

黄泉乃 一

(…?あの写真…)

黄泉乃 一

っ!?(あっ…あれ、前の世代の…!?まさか…)

百々亜 薫

師匠ー!どうしたのー!

黄泉乃 一

うわっ!?

パタン

黄泉乃 一

っはぁ、はぁ…

百々亜 薫

師匠どうしたの?そんな驚いた顔して

瀬戸内 優花

ずっと声掛けても反応ないんだもん!

相田 優斗琉

というか…あの部屋なんなんだ?俺らは行ったことねぇ部屋だが

黄泉乃 一

あの部屋は…大聖堂。

黄泉乃 一

ただ、私にとっては特別な、悲しい大聖堂だったよ…

相田 優斗琉

というかあの中にあゆが一人でいたけど…大丈夫なのか?

黄泉乃 一

今は行かない方がいいと思う。

黄泉乃 一

…前世代の仲間たちへの祈りを邪魔したら大変でしょう?

百々亜 薫

ぜ、前世代!?俺たちの前に何代かいたってこと!?

相田 優斗琉

そういや言ってたな…亜子だとかノアだとか

黄泉乃 一

その子たちはみんな前世代の子たち。

黄泉乃 一

ただ…もう‪α‬によって消されてしまった。

黄泉乃 一

…それも、あゆの目の前で。

相田 優斗琉

っ!?あ、あゆ…

黄泉乃 一

…だからあゆは、守れなかったことの罪悪感で

黄泉乃 一

そして、彼らに最大の謝罪の意も込めてやっているのではないかな。

黄泉乃 一

…あの子は何百年も生きている子だ何回も仲間の死を見ている。

瀬戸内 優花

えっ、何百年!?あゆって18歳じゃないの!?

黄泉乃 一

あれ、言ってなかったっけ。見た目はずっとこのままだって。

黄泉乃 一

Xは不老不死。‪α‬とかに殺されない限りは。

黄泉乃 一

あと…精神年齢とかも。

黄泉乃 一

正直、私が1番心配しているのはそこだよ。

瀬戸内 優花

あっ、うちら10代多いからとか?

黄泉乃 一

そう…彼女も10代でXになった。

黄泉乃 一

それ故にまだ幼すぎる。抱え込んでしまう…

黄泉乃 一

そういう子が今後増える可能性は高い。

黄泉乃 一

何百年も、18歳のままで死を見続けてるとなると

黄泉乃 一

彼女にとっては苦痛で苦痛で仕方ないんだよ。

瀬戸内 優花

…あゆ、限界じゃないのかな?

瀬戸内 優花

精神的に追い詰められてないのかな、ずっと…

黄泉乃 一

…いや、彼女は大丈夫さ。

黄泉乃 一

苦痛で苦痛で仕方ないのは確かだが

黄泉乃 一

苦痛を放っておく程あゆも弱くない。

黄泉乃 一

自分の苦痛に気づける人間、それが本当に強い人間だ

相田 優斗琉

…本当に大丈夫なのか?

黄泉乃 一

ああ。きっとそうだ。なんたって、エクサルの生徒だからな。

相田 優斗琉

そういえばエクサルも言ってたが、そいつは?

黄泉乃 一

ああ、エクサルは…

相田 優斗琉

黄泉乃 一

すまない。冬弥から手合わせの約束をしていたんだった

黄泉乃 一

今日はここまでだ。またいつか話そう。

シュンッ

瀬戸内 優花

行っちゃった…

相田 優斗琉

あいつ、いろいろと謎多いよな

百々亜 薫

ま、そこが師匠だもん。

百々亜 薫

師匠は多分たくさん辛いこと経験してきたんだろうけど

百々亜 薫

それを隠して生きているような感じがする。

瀬戸内 優花

まあね。ただものじゃないっていうのは伝わった。

相田 優斗琉

…とりあえず、帰るか。訓練したいし

百々亜 薫

そうだねー、集中できなさそうだけど笑

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