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キーンコーンカーンコーン
6時間目の終わりの鐘が鳴った。
普通の生徒ならこの後は部活動だ。
小日向芽依
姫沢咲良
咲野藍
姫沢咲良
咲野藍
2人は保健室を出て自分たちの部活に行った。
芽依は弓道部へ咲良は手芸部に行った。
かくいう私は部活に入っていないためこのまま下校だ。
咲野藍
藤岡知子
咲野藍
速く家に帰りたいので、比較的駆け足で保健室を去った。
外部活の声が頭に響く。
部活なんてやって何になるんだ。
部活仲間なんてただ裏切るためにあるものだろ。
一生懸命頑張って、一緒に戦ったのにすぐ裏切る。
それの何が楽しいんだ?
教えてくれよ、教えてくれよ、教えてくれよ、教えてくれよ、なぁ教えろよ!!
咲野藍
やめよう。過去のことを思い出しても嫌になるだけだ。
まっすぐ帰ろう。
成瀬春樹
咲野藍
後輩がいきなり背中を叩いてきてびっくりした。
成瀬春樹
咲野藍
成瀬春樹
冗談とかではなく本当に死んで欲しい。
成瀬春樹
咲野藍
成瀬春樹
成瀬春樹
咲野藍
うるさいのがきた…
成瀬春樹
咲野藍
その時ふと頭の中にある一つのことが浮かんできた。
あれ、こいつ部活は?
1年は体験部活が終わってもう入部しているはずだ。
今は部活の時間だ。
それなのになぜこいつはここに?
咲野藍
成瀬春樹
咲野藍
驚きすぎて間抜けな声が出てしまった。
成瀬春樹
何言ってんだこいつ
成瀬春樹
成瀬春樹
咲野藍
そして私はこいつと一緒に帰ることになった。
最悪だ…
一人で帰ろうと思ったのに
後でこいつ殺すか
成瀬春樹
成瀬春樹
咲野藍
嫌な予感がする
成瀬春樹
成瀬春樹
咲野藍
成瀬春樹
咲野藍
咲野藍
成瀬春樹
も〜うぜ〜こいつ
成瀬春樹
成瀬春樹
明らかに空気が重くなった。
この雰囲気からして「話したいこと」というのはこっちが本命だろう。
さっきというのは多分私が過去のことについて考えてたときか…
そんな顔してたのか?
ってか、顔見るとかキモすぎだろ…
咲野藍
咲野藍
適当にはぐらかせば大丈夫だろう
成瀬春樹
成瀬春樹
成瀬春樹
この日の帰り道はなんだか気分が高かった。
久々に誰かと帰ったから気分が高揚しただけで、こいつのおかげではないだろう。
咲野藍
あいつと分かれて家に帰ってきた。
今日はどっと疲れた。
速くヘッドに潜りたい
咲野明日香
咲野藍
お母さんに言われ、自分の部屋で勉強をした。
咲野明日香
咲野藍
そう言われいつも食事をとるテーブルへと移動する。
そこには色々な美味しいおかずが盛られていた。
咲野藍
咲野明日香
黙々と食べ続ける。
咲野明日香
咲野藍
親には私が保健室に登校していて、ヤンキーをしていることは伝えていない。
私はテストの点数は悪くないので学校では良い子ちゃんだと思われているのだろう。
咲野明日香
咲野明日香
咲野明日香
咲野明日香
咲野明日香
咲野藍
私は本当は家でも3時間勉強してるのに…
さっきだって死ぬほど勉強した。
そんなこと言ったってこの人は聞きやしない
努力しても努力しても上には上がいるから努力したって無駄だ。
高校生活で嫌というほど身に沁みてきた。
私が高校の中でどれほど辛い経験をしたのかこの人に言ったって無駄なのだ。
自分の理想や学力を押し付ける人なのだから。
そんなことを考えながら飯を食ったせいか、いつもよりまずかった。
今日の昼は咲良、芽依はいない。
何か用事があるらしい。
咲野藍
弁当を広げ、食べようとしたところで箸が止まる。
昨日のことを思い出す。
「テスト期間」というものはこの世で一番嫌いだ。
親から罵詈雑言の数々を浴びせられる。
死ぬほど勉強しても、結果が出なかったら「あなたの努力が足りないせい」などという。
誰も私の努力を認めてくれないのだ。
親のことは咲良、芽依にも言っていない。
私の親事情を知っている人は、この学校に少数しかいない。
咲野藍
このまま消えてしまいたい
成瀬春樹
ま〜た来たよ
嫌なやつが
咲野藍
成瀬春樹
成瀬春樹
こいつの「先輩のことは全てわかってますよ」面がいらつく。
咲野藍
成瀬春樹
咲野藍
成瀬春樹
咲野藍
実際は自分で冷凍食品を詰めているだけだ。
ある日、母親と喧嘩をして朝起きたら弁当が作られていなかったのだ。
そして母に言われた「もうあなたの弁当は作らないから自分で作って」と。
成瀬春樹
成瀬春樹
意外だ。こいつのことなら母親に頼んでいると思ったのに。
咲野藍
成瀬春樹
成瀬春樹
成瀬春樹
咲野藍
こいつのことを名前で呼ぶとか無理すぎる。
成瀬春樹
成瀬春樹
成瀬春樹
咲野藍
こいつに名前教えるぐらいなら死んでやる。
成瀬春樹
咲野藍
成瀬春樹
しくった。
兄弟のものと間違えないように書いてあったんだった。
咲野藍
成瀬春樹
そういえばこいつに聞きたいことがあったんだった。
咲野藍
成瀬春樹
咲野藍
成瀬春樹
咲野藍
成瀬春樹
成瀬春樹
成瀬春樹
成瀬春樹
成瀬春樹
咲野藍
成瀬春樹
咲野藍
成瀬春樹
何故かこいつとつるむ時間だけは楽しく感じた。
絶対勘違いだろうけど。