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倦怠期……   (勇太バージョン)

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倦怠期…… (勇太バージョン)

12 - 倦怠期…… (勇太バージョン)

♥

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2021年01月08日

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俺は、〇〇が仕事のことで苦しんでいるとずっと思っていた。

でも、〇〇を苦しめていたのは…俺だった……

海人

〇〇ちゃんと別れてしまった日、あの日に俺〇〇ちゃんに会ってきたんだ…

勇太

あのスタジオで?

海人

いや…〇〇ちゃんの家で

勇太

は!?なんで……お前

海人

いいから聞けって!

ここ最近〇〇のことを考えれば考えるほど冷静ではいられなかった俺が、今この状況で冷静になれるはずがなかった。

海人

俺さ、帰り〇〇ちゃんに会った時もマネージャーさんに聞いた感じの時も〇〇ちゃんは絶対に体調不良じゃないって思って

海人

でも考えてみて?あの〇〇ちゃんだよ?あの仕事するのが大好きな〇〇ちゃんが嘘ついて仕事早退することなんて滅多にないよ?

勇太

確かに………

海人

でしょ?

正直、俺なんかより〇〇の方が仕事熱心だった。

海人

でも、今回それが有り得ちゃったわけじゃん?だから、これはただ事じゃないと思って〇〇ちゃんの家に行ったんだ。

勇太

それで……〇〇はなんて?

海人

あの……歌番組出た日あったでしょ?あの日に〇〇ちゃんが上條さんと勇太と一緒にいる所を見たんだって。

勇太

あ!!!!!!

海人

びっくりした…声でかいなw

勇太

待って……それって終わったあとの楽屋の話だよね……

海人

多分……俺いなかったからわかんないけど

勇太

まさか……

海人

なにか思い出したの?

勇太

〇〇が携帯忘れていって…

やっぱそうだよな……

共通点がちょうど重なる……

俺と〇〇を引き裂くものがどんどん膨らんでいってたんだ…

勇太

多分…〇〇は勘違いだと思う…

海人

え……

勇太

それって、俺と上條さんが抱き合ってたとかでしょ?

海人

勇太…まさか確信犯?

勇太

そんなんじゃないよ!

勇太

次の日の撮影の時のシュミレーションで少し練習しないかって上條さんに言われて…

勇太

俺がなかなか慣れてないのもあったからきっと気を使ってくれてるのだと思って断る訳にはいかなかったんだよ…

あの時は何も疑うことなく彼女にされるがまま

俺の背中に回った彼女の手を振りほどくことなく委ねてしまっていた。

その光景をまさか〇〇が見てたなんて……

海人

でも、勇太〇〇ちゃんに嘘ついたんでしょ?

勇太

うん……まぁ…

海人

それだよ

勇太

だって……言ったら〇〇心配するだろうし…

勇太

状況が状況だったから…

海人

それだったら、相手に何言われようと断ったら良かったじゃん!

海人

やましいと思ったから〇〇ちゃんに言えなかったんでしょ?

勇太

…………っ

言い返せない……

海人の言ってること全てが正しかったから…

海人

上條さんが勇太に彼女いるって分かっててやってるってことはもちろん悪いよ。でも、何も言わなかった勇太も悪い。

海人

もし、その光景を勇太が目撃しちゃったらどう?

海人

〇〇ちゃんが他の男の人と抱き合ったりしてるんだよ?

勇太

嫌に決まってる……

海人

それ。その気持ちが今〇〇ちゃんの気持ちなんだよ?

海人がこんなに感情的になるのは初めて…

俺は、自分がやった情けなさと〇〇に申し訳ないという気持ちになった。

海人がこんなに他人の話に本気になってくれたことが俺にとっては凄く嬉しかった。

本当に心から感謝してる…

でも、なんでこんなに詳しいんだろう…

海人も過去にこんなことあったのかな?………

勇太

俺…最低だな

海人

ほんとだよ……

勇太

嘘をついたこと知ってて不安にさせた〇〇に追い討ちをかけるようなことばっかりして…

勇太

〇〇もう…俺みたいなやつ嫌いだよな

海人

俺が〇〇ちゃんだったら、間違いなく嫌いになってたかも…

海人

でもきっと、〇〇ちゃんは心広い人だからもしかしたら許してくれるかもしれない。

海人

あと、仕事を辞めたのは勇太が嫌いだからじゃないよ?

海人

勇太のことが忘れられないから辞めたの。他人行儀で会うのが辛くてやめたんじゃないからね?

勇太

え………

海人

浮気されてても、勇太にもう嫌われてるかもしれなくても、〇〇ちゃんが何も言わなかったのはなんでか分かる?

勇太

…………俺の事を思って気にしてくれたの?

海人

まぁ、言われてみればそうだけど…

海人

勇太が浮気してもう終わったなって〇〇ちゃんは思ってても離れるのが嫌だって……勇太ともう一生会えないってずっと泣いて…

海人

1人でこんな辛いことを抱えてたんだよ?

勇太

〇〇…………

1番大事な人をこんなにも傷つけてしまっていたなんて…全然気づかなかった。

いや、気づけていなかったんだ…

本当に最低だ……

取り返しのつかないことが今更自覚してきて

俺の中には後悔と焦りだけが残った。

海人

もう遅いかもしれないけど、〇〇ちゃんに気持ちぶつけてみたら?もしかしたら、間に合うかもしれないよ?

勇太

行ってくる。

海人

次〇〇ちゃん傷つけたら、もう勇太のこと面倒見てやらないからな!!

勇太

おう!

そう言って、俺の背中を押してくれた……

海人

ふぅ……

偉い長い話しやったな

海人

まぁね……

勇太……なんか今めっちゃ輝いて見えんねんけど笑

海人

それは廉の幻覚でしょ笑

いや、ほんまやからな

海人

またまたぁ〜

ほんまやってばぁ!!

紫耀

もう〜廉大声で叫ぶなって

ごめんやん。

優太

廉怒られてやんの〜ブフッ(。´^ิЗ^ิ)・;゙.:’;

はぁ?(ꐦ ^ -^)

優太

うわっ!!怒った!!誰か助けてぇ〜

待てや!岸〜!!!

玄樹

笑笑

海人

(勇太……頑張れよ……)

続く

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