TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

無謀なクエスト挑戦中

一覧ページ

「無謀なクエスト挑戦中」のメインビジュアル

無謀なクエスト挑戦中

65 - 魔王討伐開始

♥

1,793

2025年03月29日

シェアするシェアする
報告する

もうそろ連載終わっちゃうよー😭

あ、過去の連載を少し上書きしてたので変な通知来てたらごめんなさい💦 この後間違って下書きにしちゃったやつ投稿し直そうと思ってるんですけど気にしないでください!

読み返してたら結構面白かったので(自分で言うな)......もし興味があれば 「聖なる夜、君と2人で」 ぜひ第1話から読んでみてください!!

2025/03/29投稿

第75話

「魔王討伐開始」

うーーん.....

初兎ちゃんどぉー?

よっ、とダンッ(木から降りる

行けんことはなさそうやな。ちょっと道荒いけど

道荒いんだぁ...

頑張るしかないなw

ついに魔王討伐の遠征が始まった。 今日は2日目だ。

魔王城に乗り込もうとしてるの漏洩したし、作戦1個も立てれてないし....まぁここまでいろいろあったからちょっと聞いてほしい。

情報漏洩に伴い、とりあえず緊急会議が開かれたわけなんだけど...

...はい??

"1週間後には王都を出ろ"...?

省長

時間が無い。緊急で式を執り行って出発するしかないだろう

えッ、時間が無いのに式典なんてしようとしてるんですか!?

省長

平民に何も伝えないのはマズイだろう

そんなの多少遅れたっていつでもできるじゃないですか!

省長

勇者パーティーの顔も見せずに魔王討伐に行くのか?

今は無理です。緊急事態すぎます

省長

狩人、お前ならわかるだろう...!魔王討伐はただのクエストじゃないんだぞ

省長こそ魔王討伐を甘く見てるんじゃないですか?まだ作戦は白紙なんですよ?

省長

馬鹿にしているのか?

馬鹿にしてるのはそっちです

俺は合理的な意見を出してるんです!!

(うわぁ....)

ないくんと省長が対立しちゃって他の人が口を出せない状態に。

バッチバチじゃん。 多分ないくん今まで省長に対して我慢してたこと全部噴火してるって。タイミング悪いよねほんと。

な、ないちゃん一旦落ち着こ...?

初兎ちゃんは黙ってて!!!

えぇ....

ないこ、ほんまに落ち着け。話なんも進まんやろ

とりあえず他の意見も聞こうや

....ごめん

(まろとアニキの言うことは聞くんだ...)

熱くなってディベートが繰り広げられてはまろ達に制御されるのを何度か繰り返し、緊急会議は終了。

群衆

勇者パーティー様だ!!

群衆

これが全員Sランクの...!

群衆

イレギュラーって称号を授かったらしいぞ!?

群衆

ついに魔王討伐のときがきたんだな...っ!

すごい群衆やな...

これ1万人はおるんちゃう?

いや、その10倍くらいおるやろ

夢みたいな景色だね...!

ないくん、ちゃんと笑ってよ?w

わかってるよ...(ぎこちない笑顔

結局、魔王討伐前の式典は執り行われ、ぎこちない表情をしたメンバーと共に大通りと王城前を練り歩いた。

みんな恥ずかしいんだと思う。 照れてるの丸わかりで可愛いよねw

....(景色を眺める

どうかした?

魔王討伐から帰っても、同じメンバーで同じ景色見たいなぁって

誰1人、欠けんようにせんと...

1人で背負い込もうとしているのがわかる。本人は無自覚なのだろうけど。

心配無いよ

たとえ大丈夫じゃなくても、俺ら6人なら大丈夫にできるでしょ?

"イレギュラー"なんだからニコッ

...たしかにそうやなw

俺らでなんとかしなな

「無血の魔王討伐」にするで

(「無血の魔王討伐」か...)

初兎ちゃんらしいな。 もちろん俺もそのつもりだったけど、ああやって言い切るほどの自信は無い。

初兎ちゃんの場合、「自信」というより「覚悟」なのだろう。 誰も死なせないという覚悟。

もうちょっとで日没ちゃう?

ほんまやな....進むスピード上げな

りうちゃん、ないちゃん達に伝えてくれへん?

了解!

あ、そうそう。もう1つトラブルがあるんだよね。

討伐計画を知った魔王が人間に危害を加える可能性を加味して迅速に魔王城まで向かわなきゃいけないわけなんだけど...

(おかげで俺たちが事前調査で得たものなんの役にも立たないんだよね〜)

そもそも進むルートがまったく違う。 メンバーと魔王城の前まで行ったときの道も険しかったけど、本番で進もうとしてるルートのほうがもっと険しいっていうね。ほんと省長大嫌い()

まぁこれは初兎ちゃんの意見でもあるし、省長とバチバチだったないちゃんも納得してるから仕方が無いのかな〜とも思う。

「魔王が一般人に危害を加える可能性」.....

省長

たとえ王都に乗り込んでこなくとも魔王城近くの村は危ない

省長

一刻も早く討伐に向かわなければいけない

この前俺らが通った道でも大人数で行けば2週間くらいはかかりますよ...?

今すぐ出て最高速で向かうしかないんちゃう?

いや.....、

「いや」....?

....

.........

....................

めっちゃ考えるじゃん

なにか思いつきそう?

....せや

勇者パーティーが通った道で行くのは?

600年前の「スカイ」が通った、600年前の道を辿るって作戦...!

600年前の道か...

そっちのほうが早いの?

たしか1週間で向かってたはず!

省長

そもそもそんなのわかるのか?どこを通ったのかなんて

ふっふっふ....俺を誰だと思ってるんですか?

勇者セルフィウスの末裔ですよ(ニヤッ

て感じで、初兎ちゃんがいつの間にかおじいさんから預かっていたらしい勇者セルフィウスの情報を頼りに魔王城まで向かっている。

時代も人数も違うもんだからトラブルばかりだけど、なんとか進めていることには成長を感じるなぁ。

ないくーん!まろー!

あれ、りうら

どうしたん?

もう日が沈んじゃうからペース上げるって

目標の川までまだかなりあるみたい

えー...今でも結構急いでんのに....

目標の場所変える?

いや....

これ以上遅れるのは誤差が生じてくるし...まだ魔王城から遠いから今のうちに大きく進んどかないと

俺らの作戦が全部崩れる

わかっとるけどさぁ....

緊急会議で早急に設けられた作戦...というか役割分担というか。それでないくんとまろはペアになっている。

ちなみに内訳としては

勇者パーティー 1組(6人) 一般冒険者パーティー 5組(24人) 魔物監視省軍隊 20人 計 50人

こんな感じ。 そしてこれを組織的な図にすると__

勇者 (指揮) ↓ 勇者パーティー (先導・作戦・救護班指揮) ↓ 一般冒険者パーティー・魔物監視省軍隊・救護班

こうなるらしい。 りうらも難しくてよくわかってない。

完全なトップは勇者のようだ。 すなわち初兎ちゃんになる。 指揮を執るのも最終的な判断を下すのも、全て初兎ちゃんだ。

結局先導も初兎ちゃんなんだけど、アニキと2人でやることになった。 アニキがいれば安心だろうというみんなの総意だ。

「救護班指揮」っていうのはほとけっちのこと。 「救護班」は一般冒険者パーティーから白魔術師と白魔術に特化した赤魔術師を集めたグループだ。

ちなみにりうらは「救護班指揮補佐」っていう長ーい名前の役目を任されている。まぁようするにほとけっちのお手伝いってことらしい。

そして__

そんな急ぎすぎても魔王城前で力尽きん?

そこはちゃんと休息とか取らなきゃなんだろうけど...

お察しの通りこの2人が「作戦」。 これもアニキ同様、全員の総意である。

主に魔王城での立ち回りを考えてくれているみたい。なんせ出発までの時間が無かったので、遠征しながら作戦を立てている。ゴリ押しだよね。

(まぁ「2人なら」って信用があるもんね〜)

あ、りうら

夜に作戦確認したいから集まってって初兎ちゃんたちに伝えといてくれない?

はーい

(....ん?)

さっきからりうらパシられてない....?

50人が一斉に移動してる中でメンバー探すのって結構大変なんだけど。 初兎ちゃんもないくんも俺ならパシっていいって思ってるよね??

人使い荒いなぁ...ボソッ

なんか言った?

なんにもー

りうらの役割の中に「パシリ」って入れて追加報酬でも貰いたいくらいだ。

──っ!────ww

白魔

────?

───!!

(あ、居た)

ほーとけっちー!

白魔

?クルッ(振り返る

りうちゃんっ!

あー....もしかして後のほうがいいかな、?

この白魔さんはたしか....

ううん。伝言かなんかだよね?

ごめん、ちょっと話してきていい?

白魔

大丈夫だよ!ニコッ

ごめんね友達と話してたのに

ううん!気にしないで!

りうちゃんも大好きだし〜?(ギューッ

やめてよ暑苦しい...

ひどー!?

救護班の中にはほとけっちの友達が居たみたい。白魔学校時代の同級生らしい。

メンバーはみんな攻撃系だし魔王城の中でも一緒に居れるか分からないけど、友達が居ると聞いて実は少し安心したりしている。

進むペース上げるから周りの人達に伝えてほしいのと、

あと、ないくんが夜集まってだって!

りょーかい!

りうちゃん、パシられてるねぇ〜っ

やっぱそうだよね!?

俺にもちゃんと役割があるのに....ムスッ

僕の"補佐"だもんね(ニヤッ

組織的には対等だから!!

りうらたちに上下関係なんて無いでしょ!

冗談だよ〜w

りうらまだやることあるから!ばいばい!

ばいばーい!

補佐なのは事実なのでなんだか悔しくなって強引に会話を終わらせて踵を返したら、無邪気に「ばいばい」なんて言うんだから気が抜けてしまう。

でも、どれだけ時間が経っても変わらないメンバーのそういうところが好きだったりするんだよね。

白魔

仲良くていいなぁ

でしょ〜?

僕の大好きな仲間なの!ニコッ

(はぁ〜....っ)

やっっっと先頭に戻ってこれた....結構疲れるんだよな。伝言係って大変。

"わからんかった"やて....?

いくら狩りしたこと無いとしてもわかるやろ!!!

数人の兵士たち

わ、私たちはチームのためを思って...!!

動物への敬意をまったく感じひんことが問題やねん!!

数人の兵士たち

なんなんですか!狩りくらい好きにさせてください!

数人の兵士たち

勇者だからって何でもかんでも__

いや勇者とか関係なく__!

うわぁ修羅場....

えっ、ちょ、どうしたの...?

あ...りうちゃん!

数人の兵士たち

毒使い様....!

双方に希望の目で見られる。 今来たばっかだからどっちが悪いとかわかんないんだけど....

えーと....何があったの.....?

いや....それがな

狩りの仕方があまりにも雑やったからつい.....

狩り?

数人の兵士たち

私たちはただ夕飯のための食料をとっていただけです

どうやらウサギを捕まえてたみたいだった。兵士の2人が2匹ずつ、ウサギの耳を掴んで宙吊りになっている。

あぁ...これはたしかに初兎ちゃんが怒りそうだ。ウサギはかなりボロボロで、多分兵士たちが捕まえるのに手こずったのだろう。

なるほどねぇ...

(...これりうらが仲裁するべきだよね?)

どうしよう。1人でできる気がしない。 アニキ呼んでこようかな...

....いや。これくらい自分でしないと。

兵士さんたちは狩りには慣れてないもんね

数人の兵士たち

そうですよ...!こんなことで怒るなんて!

なっ...

でも、初兎ちゃんも人一倍動物を大切にしてるよね

もう2日も共に過ごしたんだから、それは知ってるでしょ?

数人の兵士たち

....はい

これがわかったら、きっともう衝突なんてしないはず!

お互いリスペクト!ねっ!

...たしかにそこまで考えが至ってなかったかもしれん

ごめんなさい(深々と頭を下げる

数人の兵士たち

あっ....いや....

数人の兵士たち

私たちのほうこそ、申し訳ありませんでした。....勇者様

よし!じゃあそのウサギたちはほとけっちにヒールしてもらってから野に返そう!(ウサギを抱える

そういや初兎ちゃん、ないくんが夜集まってねだってさ

あ、わかった

それじゃ、りうら頼みに行ってくるね〜!タッタッタッ

ありがとうりうちゃん!

数人の兵士たち

ありがとうございます...!

兵士さんたちはたしかにちょっとマニュアルっぽくて考えが硬い感じがするけど、勇者パーティー自体は慕ってくれているらしく関わりやすい。

冒険者パーティーの中にはあんまり友好的じゃない人もいるし....特にまだ未成年のりうらは好かれてないっぽいし。

その点、兵士さんたちはちゃんと言うこと聞いてくれるから悪いとこばかりじゃないんだよね。

(ん...?またりうらほとけっちのとこまで行かなきゃいけないってこと?)

あぁぁぁぁぁぁ..........もう!!!!! (自分への怒り)

今日も1日お疲れ様。もう進むんは止めるから、短い時間やけどゆっくり休んでな

はぁぁぁ....眠い....

寝ていーい?

だめ〜

みんな寝てるじゃん!!泣

お前勇者パーティーやろ...w

そーだけど!!眠いもんは眠い!!

初兎ちゃんが一般冒険者と兵士さんたちに指示を出した後、さっきまでピシッとしていたほとけっちが駄々をこねだす。

みんなが見てなかったらいいみたい。 でも多分バレてるよ。そのキャラ。

じゃあそんな眠いほとけさんのためにさっさと終わらすからよく聞いてね?

はぁーい

あいあいさー

まず進捗状況はぼちぼちだと思う

可もなく不可もなく、やな

でも若干遅れてる感じするよな...

やっぱりみんな疲弊してきてるんじゃない?

...明日の夜はもっと早く切り上げよか?

いや...それもマズい。このペースを崩したら魔王城に着くのは1週間後を余裕で超えちゃう

...遅れてる原因はみんななんとなくわかってるでしょ?

まぁ...

...そうだねぇ

みんなが言いにくそうなところを、ないくんがズバッと切り込む。

正直、団結力が足りないと思うんだよね

...今日勇者様と兵士さんたちが喧嘩してたしネ

え、そうなん?

それ言わん約束やろ!?

約束はしてないよ

たしかにしてないけど....!!

...でもまぁたしかに、お互いのことよくわかっとらんのはその通りやと思う

そもそも遠征する前にもっと時間があったはずなわけで....いきなり俺らに従わされて不服なんはようわかるから

でも気持ちがわかっただけやとどうにもでけへんのよなぁ......っ

初兎ちゃんはこのところ少し弱気だ。 自分が率いているチームが順調にいっていないのだから当たり前である。

このままじゃダメだよね....

おん...

どうする?

....

明日、各リーダーを集めて話してみる

俺らの決意をちゃんと伝える

「無血の魔王討伐」にしたいっていうんも...まだみんな以外に言っとらんけど、正直に話すわ

ぼ、僕もその時一緒に居るよ!

ちゃんと話せばきっとわかってくれるよね、!

じゃあ、とりあえずそうしよっか

本題やねんけど....俺らの考えた作戦、聞いてくれへん?

もちろん!

2日で考えたんや....やっぱ凄いな

まだまだ改善は必要やと思うけど、とりあえずなw

まず、4グループに分けようと思う

このグループも、戦闘力と攻撃方法を加味してなんとなく決めてみた

ないくんがカバンの上に4枚ほどの紙を広げる。近くにあったランプを引き寄せて、照らしながら説明してくれた。

A、B、C、Dグループに分けたんだけど...

Aグループのリーダーは初兎ちゃん。補佐にまろね

Bグループは俺が率いる

Cグループはアニキ

Dグループは__

りうらが....リーダー、?

うん

いくつかのグループに分かれるのはなんとなく想像していたが、まさかリーダーを任されるとは思っていなかった。

りうらにできるのだろうか。 初兎ちゃんみたいな勇気も無いし、ないくんみたいに賢くないし....そんな素質があるとは思えない。

えー、僕はー!?

ほとけっち....というか、救護班はみんなDグループについてもらおっかなって思ってる

独立させて白魔だけで行動するのも危ないからね

よかった....ほとけっちが居るんだ

りうちゃん嬉しそうw

嬉しいというか安心というか....

正直言ってりうらは舐められてるし、言うこと聞いてくれる気がしない。 ほとけっちがいれば幾分かマシだろう。

魔王城には魔王だけがいるわけじゃないのは分かるよね?

たしか....魔王の側近が2役あるんやなかった?

右大臣と左大臣的な

そうそう!

それとあと「番犬」って呼ばれる猛獣と、魔族界の三大貴族のトップたち

地下に蔓延る獄人と...あとは兵隊たちだね

特に大きな敵はこのくらいかな。あとはダンジョンみたいに小さい魔物もいっぱい居るだろうけど

中ボスが8人ってこと?

そうだね

でもまぁ....ランク付けするならこんな感じかな

ないくんが紙に文字を書き始める。 右手でランプを持ったままで書きにくそうだったので、持つ手を代わった。

下級 獄人・番犬・兵隊 中級 三大貴族 上級 右大臣・左大臣

スラスラと文字が並べられる。

「下級」言うても強いんやろ、?

そうだねぇ...

俺らの作戦では、まず三大貴族のうちの2人をAグループで片付ける

なるほど

その間にCグループは地下に潜って獄人を全てやっつけてほしい

でもかなりの数やし、もし無理なら扉を閉じて封じ込めてしまうのも手やな

俺はそこやねんな

りうらのグループはっ?

Dグループは兵隊担当や

知能は相当高いやろうし団結力も凄いやろうけど....いける?

...頑張る!

まろの言葉的に多分魔族だろう。 俺の大嫌いな。

「嫌」なんて言えないし、そもそも魔王だって魔族だ。ただの敵とでも思えば大丈夫だ。きっと。

じゃあないちゃんたちのBグループは番犬?

うん

1番迅速に片付けて、まろと合流して左大臣を倒す作戦!

俺と初兎は、三大貴族のうちの2人をやっつけたら一旦分裂するねん

俺がEグループになって、ないこらと合流する

右大臣ってやつは?

もしかして俺とアニキで?

そのつもりだよ

その流れ的に、俺はまろちゃんと離れた後、三大貴族の残り1人を倒せばええってわけやな

そういうこと!

そして最後に合流して全員で魔王に立ち向かうのか。なるほど。

なんせ情報が古いから少しくらい作戦は変更になるかもしれないけど、リスクも高すぎない合理的な作戦だ。 さすがしごできペア。

あ....りうらのグループはみんな兵士さんたちなんだ

ないくんが出した紙を見ると、Dグループの枠に入れられた名前の横に(兵)という字がみんなついている。 人数は俺を含め13人らしい。

兵隊には軍隊がいい気がして

それに、兵士たちはもともと集団行動は得意やし指示出しやすいやん?

たしかに....!ありがとう!

りうらのことも考えてくれていたんだ。 ただグループ組むのでさえ大変だろうに、そういうところがすごいと思う。

あ、ちなみに人数配分はこんな感じ

Aグループ 19人 Bグループ 7人 Cグループ 11人 Dグループ 13人 (Eグループ) 10人

まぁ妥当やな

単純計算したら1グループ10人ずつだもんね

ないちゃんとこ少なない?

特に強いやつばっかで組んだから大丈夫やで

それにこいつが「少数精鋭のほうが動きやすい」って言うから....

パパッと終わらしてまろと合流するよ

さらっと言えてしまうところがすごい。 りうらにはそんな自信が無い。 Sランクにはなったけど、心はまだ追いついていないみたい。

....なぁ、さっきからいむくんおらんくない?

あれ?たしかに

ほとけっちが居たほうに目をやると...

スピー.....zZZ

え...

寝とる...

いつの間に...ww

...今夜こいつに見張りやらせようや

叩き起す気?w

鬼じゃんww

見張りはええよ〜、俺やるし!

みんな疲れとるやろ。休んでや

そう言いながら優しい顔でほとけっちに毛布をかける初兎ちゃん。 昨日も見張りは初兎ちゃんだった。

いや、俺やるよ?2日連続はキツイでしょ

大丈夫!

今日はちょっといろいろ考えたくて寝れそうにないねんw

そう....?

じゃあお言葉に甘えて...

ありがとな、初兎

おやすみなさい!

眠くなったら俺起こしてや?

はーい

おやすみみんな(ニコッ

....チラッ

....(遠くを見つめている

寝袋に入りながら初兎ちゃんを観察する。まだ寝床は温まっていない。

これがもし冬だったら相当寒かっただろうなと思う。秋でもこんなに冷たくて寂しいのだから。

初兎ちゃんは珍しく何を考えているかわからない顔をしていて、木の途中くらいから伸びている大きな枝に腰掛けていた。

...へくしゅッ

あ、(ボソッ

(寒いのかな....?)

(やばっ、)

俺の呟きに気づいたのか、こちらを振り返って不思議そうに見渡す。 別にやましい事なんてないけどなんとなく見つかってはいけない気がした。

寝たフリをしてジッとしていたら、また遠くを見つめ始めた。

....

きっと「寒いでしょ?」と毛布を持っていったらいつもの初兎ちゃんに戻るんだろうな。

あーあ、なんでわかんないんだろ。 ずっっと一緒に居た気だったのに。

(何を考えてるの....?)

....

初兎ちゃん....心配だな。

みんな集まってくれてありがとうな!

ちょっと話があって....

翌日の昼、初兎ちゃんが一般冒険者パーティーの各リーダーと軍隊の代表者1人を招集した。

ちょうどお昼時だったので昼食を邪魔されたリーダーたちは少し機嫌が悪い。

(時間帯失敗したかなぁ...)

ほとけっちにそう視線を送ると、

(みんな機嫌悪いねぇ)

みたいな表情が返ってきた。

ちなみにないくんたちは食事と並行して作戦の見直しをしているからこの場には居ない。俺と初兎ちゃんとほとけっちの3人だけだ。

...正直、予定してたよりもだいぶ遅れてるのが現状なんよ

別にみんなのこと責めるわけちゃうし、俺らが上手く率いれてないんが原因のひとつでもあると思ってる

だからもっと....

団結力が、欲しいというか....

初兎ちゃんの声がだんだん小さくなる。 そりゃこんなこと言いにくいよね。

話を聞いてる側はと言うと、あまりいい態度では無かった。「なんで俺らのせいにするんだ」と顔が物語っている。

せ、説教とかじゃなくてね!ただ、このままだと魔王城でフルパワーを出せないんじゃないかっていう.....

急に俺らの言うこと聞けって言われても難しいんはわかっとる

でも俺らだって虐げようだなんて思ってない。"仲間"やって思ってる

みんなのこと絶対死なせへんから

「無血の魔王討伐」にする

だから、信じて着いてきてほしいねん....!

初兎ちゃんが深々と頭を下げる。 彼は変なプライドを持たずに躊躇なく頭を下げれる人だからすごい。 でも、たぶんリーダーたちはそれでいい気になったんだと思う。

リーダーたち

そんな信じろって言われても...

リーダーたち

「無血の魔王討伐」だなんて軽々しく言えるものなのか?

リーダーたち

まだ3年ですよね?私たちはもっと長い間やってきたんです

リーダーたち

年齢だって、明らかにオレらのほうが上だろ!!

そう言ってりうらのほうを睨んできた人に少し怯んでしまう。

こんなところで後ずさってはいけないのに。舐められちゃだめなのに。 ないくん達ならどうするんだろう? りうらにはどうにかできる気がしない。

....そうよな

でも、信じてもらえるまで諦めへんから

俺らはもうあなた達のこと信じてるのは、わかってほしい

ごめんな、昼食戻ってええで(ニコッ

初兎ちゃんの悲しそうな笑顔で幕を閉じた説得作戦。

彼は決して自分のことを自慢しない。 「お前たちはSランクなのか?」とか、「自分は勇者だぞ」とか、言い返せる手札なんていくらでもあるだろうに、決してそれを使わない。

とっても優しいけど、それ故に頼りない人に見えてしまうのは悲しいことだ。

はぁぁぁっ!?!?

マジかよ....

勇者....いや、仮にも自分たちを率いる人にそんなこと言うなんて....

説得してくる(立ち上がる

俺はちょっと殴って__

ステイステイ!!w

ええんよ。いつか絶対信用し合えるようになるから

初兎はなんでそんなに信じれるん....?

りうらもそれ気になる

俺が信用しな誰も信用してくれへんやろ?

俺はあの人たちのこと大切にしたいから

へぇ〜.....

りうらには真似できない。 あんな態度を取られたらもうすでに嫌いになっているだろう。

勇者って、勇ましいだけじゃないのかもしれない。

険しすぎるやろ...!!

過酷だねぇ....

600年前のスカイって凄かったねんなぁ

〈 たいへんたいへーーん!!!

遠くからほとけっちの声が聞こえた。

え?変態?

た・い・へ・ん!!!!

ヤバいよ....!どうしよ!?

なにかあったの?

ひとりの冒険者が道外れて単独行動しちゃってたみたいなんだけど、

そこで魔族と鉢合わせちゃって....

えぇ!?

たしか近くに集落あったよな...?

その一体を倒せたら解決だったんだけど、逃げられちゃったみたいで

それって仲間呼んでこっち来るんじゃ...

そうなの!!!

どうする初兎ちゃ〜ん!!泣

まじかぁ....どうしよっかな...

戦いは避けたいし、少し道をそれるとか__

グォォォオォォッ"!!!!!

ビクッ

これ....その例の魔族ちゃう?

こだまして聞こえてきたのはかなり大きな咆哮。威嚇の音だ。

魔王城に近いし、力を持った魔族という可能性も考えられる。 鉢合わせでもしたら厄介なことになるのは誰だってわかるだろう。

.....

戦いになる前に、俺らで始末しよ

ガチで言ってる!?

絶対デカいでなこの咆哮....

大丈夫

少数精鋭で乗り込んで、すぐに退散すんで

続く

無謀なクエスト挑戦中

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

1,793

コメント

19

ユーザー
ユーザー

久しぶりのコメント失礼します🥹 魔王退治始まったんですね! この話の連載が始まってもう約2年 この話を楽しみに約2年間過ごして来ました🥲💕 soraさんの書く物語は色んな視点から考えられてほんとに素晴らしいです✨️ 何回読み返しても新しい発見があり無限に読み返せます☝🏻 これからも陰ながら応援しています😌✨️

ユーザー

今回もめっっっっっっっっっちゃおもしろかったです!続きがとっても楽しみです✨今は季節の変わり目ですので体調には気おつけてくださいね!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚