犬山
よし
犬山
今日はここまでだ。
犬山
悪いな朝っぱらから
蓮斗
私は囚人の身ですよ
蓮斗
刑事さんの助けになれるなら、なんでもします。
犬山
あぁ、助かるよ
犬山
特にマーリスの件についてはな。
犬山
また来る
喫煙所
犬山
はぁ
黒島
よぉ犬山
黒島
お前も来てたのか
犬山
おはようございます。
犬山
取り調べの後は一服しないと気がすまなくて…
黒島
そうかそうかw
黒島
俺も朝は一服に限るぜ
黒島
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通話
00:00
黒島
うわ、課長からだ
黒島
これじゃあ、一服は後になりそうだな…
犬山
お気の毒ですなw
黒島
あぁ…悪ぃが外すよ
犬山
はい。また後で
黒島さんが喫煙所を後にするのを横目に、
俺は短くなった煙草を思い切り吸った
犬山
ん?
犬山
村上?
村上
あ、あぁ犬山刑事…
村上
おはようございます…
犬山
どうしたこっちの方に来て
犬山
こっちは喫煙所以外、何も無いぞ
村上
え、えっと、倉庫に運んで欲しいものがあると頼まれまして…
見ると、村上は大きな手さげバッグを手にしていた。
犬山
あぁ、倉庫か
犬山
てっきり、お前も喫煙するようになったのかと思ったぞw
村上
いやいや…そんなこと……
話を切り上げると、村上は後ずさりするように倉庫へ向かっていった。
犬山
これを吸ってる時は、あんたのことがよく思い出せるよ…
犬山
水井。
-狂犬の刑事-
第1部
4年前
4年前、俺は警察学校を卒業した
無駄に長く感じ、毎日が面倒だったここともおさらばだった。
泉
やっぱり、最後までお前ら2人は格が違うな〜
泉
射撃も、体力も、学力も
泉
2人には絶対適わねぇわ〜w
犬山
あぁ?
犬山
俺を陰湿で性格の悪ぃこいつと同じにすんなっての!
上田
性格が悪いのはどっちだよ犬山
上田
喧嘩を吹っ掛けてくるのは、いつもお前からだろうが。
犬山
んだとてめぇコラ!
泉
はいはいはい!
泉
卒業日なんだから喧嘩はよしとけよ!
卒業からしばらく経った頃、
俺は捜査一課に配属された。
犬山
犬山 健次です。
犬山
よろしくお願いします
佐々木
よぉ、新人
佐々木
噂には聞いてるよ。
佐々木
警察学校でトップクラスの成績を修めたそうじゃないか。
犬山
無駄口を聞くつもりはねぇ
佐々木
え
犬山
コミュニケーションとかなんだか知らねーけど、
犬山
そんなもんに費やす時間があるなら、事件の1つや2つ解決したらどうですか
佐々木
は、はぁ…
佐々木
じゃあ失礼するよ…
犬山
(捜査するのは通り魔事件か…)
犬山
(情報量もふざけてやがるし、1人で聞き込みに行く価値もありそうだな)
現場付近
犬山
なるほど、犯人は近所でもよく見かける人物だったのですね
ええ。おそらくは近所に住んでいるのではないかと…
犬山
え?今朝も見かけた?
はい。まさか通り魔事件の犯人とは思いませんでしたけど…
犬山
ご協力感謝します
犬山
(よし、これであとは俺の手柄にするだけだ…)
佐々木
おい水井
佐々木
あの新人はお前の担当だろ。
水井
悪い悪い
水井
気づいたら居なくなっちまってて
佐々木
周りと手を組む気もないようだし、
佐々木
勝手な聞き込みを始めるしで困ってるんだよ。
水井
うーん、
水井
まぁそうだな。
水井
いい加減、俺からも強く当たっておくよ。