5月某日
竜一郎
今なんて言った?
父
見合いをしろと、言ったが?
竜一郎
なんで、見合いをしなきゃいけねぇんだよ?
竜一郎
オレ、また高校生だし
竜一郎
見合いなんてしねーからな
父
相手はお前と同い年だ
竜一郎
話、聞いてんのか?
父
この見合いは、お前のためでもある
竜一郎
は?
父
縁談を結び、お前に悪い虫がつかないためだ
父
先方も、かなり乗り気だぞ
竜一郎
そりゃ、天下の成神財閥だしな
父
とにかく、来週は見合いを行う
父
いいな?
竜一郎
竜一郎
来週?! おい、勝手に決めんなよ……!!
通話が切れた
竜一郎
あのクソ親父!!
竜一郎
勝手に決めやがって……!!
椅子の背もたれに寄りかかる
竜一郎
竜一郎
(来週は、佳澄ちゃんとの──)
スマホのカレンダーには、『デート♡』と書かれていた
竜一郎
──オレと佳澄ちゃんの仲を邪魔するやつは、絶対に許さない
たとえ、身内であっても──
1時間後
PCを立ち上げ、見合い相手の会社の情報を徹底的に調べた
そして、専務の不正行為を突き止める
竜一郎
これ送ったら、かなり騒ぎになるよな
不正行為の証拠を会社のPCにはもちろん、成神財閥関連会社のPCにも送信した
竜一郎
あとは──
父親の秘書官が、犬猿の仲にある男と密通した画像を送った
竜一郎
どうなろうが、知ったことじゃねーし
満足気にPCの電源を切った
スマホを手にとり、監視アプリをタップする。ある番号の位置情報が出た
竜一郎
佳澄ちゃん、本屋にいるんだ♪
竜一郎
竜一郎
今から本屋に行けば、会えるかも……★
竜一郎は出かける準備をすますと、玄関へ向かった
2日後、見合いの件はなくなった
それから、3日後──
昼
竜一郎
佳澄ちゃん、あさってのデート楽しみだね♡
佳澄
弁当が食いにくいから、抱きつくなって
珠希
仲がいいね
佳澄
どこかだよ?
竜一郎
デートの段取りは、任しといて♪
佳澄
──不安でしかない
今日も屋上は平和であった








