こうして響子と僕の忘れられない3か月が始まった。
そのあと響子と僕はLINEを交換した。
そこに響子のお母さんが戻ってきた。
響子
英司
英司
響子の母
響子の母
英司
響子の母
響子の母
響子の母
響子
そう言って響子と響子のお母さんは去っていった。
この後何か用事でもあるのだろうか?
僕は家に帰って響子にLINEをした。
英司
響子
響子
響子
英司
響子
英司
響子
英司
響子
響子
英司
英司
英司
響子
英司
響子
響子
英司
英司
英司
英司
響子
英司
英司
響子
英司
英司
月日は流れ、約束の水族館デートの日がやってきた。
響子と僕は水族館で待ち合わせた。
響子
英司
響子
英司
英司
響子
英司
響子
英司
響子
久しぶりに響子に会えたこともあってその日のデートはとても楽しかった。
響子
英司
響子
響子
英司
響子
しかし、このデートが僕たちにとって最後のデートになるとは
この時はまだ知る由もなかった。
あのデート以来、LINEをしても響子から返ってくることが少なくなってきた。
2日や3日、長いときは1週間未読スルーされることも増えた。
そんなことがもう1か月以上続いた。
英司
敦彦
敦彦
英司
英司
敦彦
敦彦
英司
英司
敦彦
英司
敦彦
英司
英司
敦彦
英司
敦彦
英司
僕の中では、響子から嫌われたのではないかという不安と、急に素っ気なくなった響子への怒りとがぶつかり合った。
それから少ししたある日、一本の電話がかかってきた。
英司
英司
僕は電話に出た。
別れ話だったらどうしようかとドキドキした。
???
???
どこかで聞いたことがある声だったが、明らかに響子の声ではなかった。
英司
英司
???
僕はもう一度スマホの画面を見た。
間違いなく「響子」と表示されている。
英司
響子の母
英司
なぜ響子のお母さんが僕に電話をかけてきたのだろう?
もしかして
あなたといたら娘には悪影響だから、もう娘とは別れてください
なんてドラマでしか聞いたことがないようなセリフを今から言われるのか?
そんなことが頭をよぎったところで、響子のお母さんが言った。
響子の母
響子の母
周りの時間が一瞬にして止まった。
周りの音も一気に消えた。
響子のお母さんの「たった今死にました」が頭の中で反響する。
英司
響子の母
英司
「はい」とは答えたものの何がなんだかよく理解していない。
これは何かのドッキリなのだろうか?
響子の性格や、響子のお母さんの声のトーンからしてそれはないとはわかっていたが、ドッキリであってくれと心の中で願った。
僕はタクシーで病院へ向かった。
病院に着き、受付の人に響子の病室を聞いてそこに向かった。
病室に着くと1台のベッドに響子が眠っていて、その側で響子のお母さんが響子の手を握って座っていた。
響子が心地よく眠っているように見えたのも、その光景を見てもなおドッキリであってほしいと思っていたからだろう。
英司
響子の母
少し目が赤い響子のお母さんが僕の方を向いた。
顔には涙を拭いた跡があった。
その顔を見た瞬間、僕は完全にこれはドッキリではない、本当に響子は死んでしまったのだと理解した。
響子の母
英司
響子の母
響子の母
響子の母
響子の母
響子の母
響子の母
響子の母
響子の母
響子の母
英司
響子の母
響子の母
響子の母
響子の母
響子の母
響子の母
響子の母
響子の母
響子の母
響子の母
響子の母
響子の母
英司
英司
英司
響子の母
響子の母
響子の母
響子の母
響子の母
響子の母
響子の母
響子の母
響子の最後の言葉を、本当の想いを聞いて
少し前まで嫌われたのではないかと不安になっていた自分が、響子が素っ気なくなったと勝手に勘違いして腹が立っていた自分が、情けなくなった。
同時に、響子という存在を失った今、絶望感、喪失感、苦痛、悲嘆、様々なネガティブな感情がぐちゃぐちゃになっている。
本当に大切なものは失って初めて気づくらしい。
響子がもう手の届かないところにいってしまって、これほどまでに後悔や虚無感に包まれているということは
僕は響子を愛していたということではないだろうか。
これが愛なんだということを初めて知った。
あれから10数年たった今でも、あの時病室でいつのまにか溢れ出ていた涙の感触を、僕の頬は覚えている。
好きな人を失って後悔や虚無感に包まれて初めて、僕はその人のことを愛していたんだとわかる。
思い返せば、それまでの彼女と別れる時は後悔なんて全くなかった。
しかし、失って後悔するのではもう遅いし、あんな悲しい思いをするのはもうたくさんだ。
だから僕は
今あるかけがえのない時間や、大好きな妻と息子を
一生大事にしていきたい。
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