元姫の真実

この…っ！ 人を馬鹿にしたような話し方は

な、んで…あの頃の話し方にしたの…

怒っている私を楽しむような雅人

そんな私を落ち着かせるように健さんが頭をポンポンとする

低くなった声に、私達の空気はピリッと張り詰めた

…誰も何も言わない

倉庫には殺気のまじった健さんの声が響く

綾香につれられて離れたところに移動する

プツン

プープープー

さすがにこの時間からは集まらない

誰でもそんなことはわかる

でも向こうは傘下もほぼ全部呼んで準備万端だから

人数の差は一目瞭然

ない…わけがない。 あの頃の楽しかったと思えた写真。 紫蘭のみんなの写真も

でもそんなことでみんなを危険な目に会わせたくない

やだよ。人数が少ないってことは怪我する人が増えるってことじゃん

また、また私のせいで

”要らない子”

”要らないお前なんかいなくなれば良かったんだ！”

”お前がいなきゃみんな幸せだった”

私は…要らなくない…の？

そう…だ みんなはこんな面倒しか起こさない私のことを仲間だと言ってくれた。

ひよりちゃんの身内だからってのもあるけど、それでも私のことを何回も助けてくれた

みんなありがとう

あとはお願いね

神様。 私に私にあと少しだけ時間をください

スゥ…

すべてのことには、始まりがあり同時に終わりがある

さぁこの悲しい少女の物語を終わらせようか

答えは2つに1つ

TrueかBADか

それとも……