今日が終わるまであと4時間と少し
あの後莉子と交代して私達は鳳来の倉庫の近くにやってきていた
もちろん傘下の人たちも
やっぱりこれないのはあったけど、多分鳳来と人数は同じくらいまでには抑えられた
…勝算はある
でも油断はできない
優月は少なからずなにかしてくる気がするから
ひよりから動きやすい服を持っててもらってよかったなぁ
健さん
莉乃
健さん
ひより
そう。作戦の内容はいたってシンプル
1番大きい倉庫とその周りにあるふたつの倉庫
3つのどれかに鳳来の幹部たちがいる
けれどどれにイルカなんて私たちもわからないからこっちも3つに分かれて移動する。 それだけ
莉乃
莉乃
健さん
健さん
朝陽
翔
幹部のみんなに目を合わせて頷く
その前に…
莉乃
下っ端
莉乃
確かに、なんでだろう
ひより
ひより
莉乃
みんなに、ね?って風に下っ端たちを見ると
下っ端
こいつら…納得してやがった…
莉乃
下っ端
健さん
葵
さっきのピリッとした空気とは全く違ってリラックス出来たみたい
ピリリ…ピリリ
時間を知らせるタイマーが鳴ってみんな顔つきが変わる
座っていたヤツらは立ち上がって、カランカランと鉄パイプを引きずる音がする
そして一言
健さん
健さんの言葉で私達は倉庫に歩き始めた
そして倉庫の外にはなかの広さと同じくらいの人が
こりゃ中にはいんのも一苦労だな
でもわくわくしている自分がいる
ここに来たのは莉子が追い出されて以来
とうとう全部に決着がつくんだ
それに綾香とも約束した。絶対無事に帰ってくるって
だから絶対に負けない
健さん
莉乃
そして健さんたちとも分かれ私と翔くんと下っ端たちで右側の倉庫の前に行く
私たちがきて奴らも睨みつけてくる
そして倉庫に近づいて目の前にいる1人を翔くんが蹴り飛ばしたのを合図に
全部の場所で喧嘩が始まったのだ
知った顔も知らなかった顔もなんのためらいもなく倒す
2人できたら素早く1人を動けなくしてもう1人は怖気ずきながらもにらんでくる
鳳来の下っ端
莉乃
莉乃
莉乃
急所にに2発いれればそんなやつはぶっ倒れる
一人一人に構ってられる時間はないから
にしても人数が多すぎて幹部がいるかどうかもわかんない
まだ連絡来ないのかなって翔くんを探す
莉乃
莉乃
その後ろから殴りかかってるやつに回し蹴りをいれて
莉乃
TSUBAKIの総長
莉乃
莉乃
なんて会話をしながらめのまえのことに集中する
そしてたまに誰かのことを助けながら倒していく
手から血が出る
でもそんなの気にしない
さすがに無傷じゃ済まないなぁ
どれくらい時間だったんだろう
人数が少なくなってきて見渡してみたけど
莉乃
幹部がいないハズレだな
莉乃
翔
莉乃
振り返ろうとする時翔くんに手を引かれそのうちに翔くんが蹴りを入れる
…でもなんで私抱きしめられてるの?
莉乃
翔
莉乃
莉乃
丁度よく翔くんのスマホに着信が入る
スピーカーにしてくれて音が私に聞こえるようになる
朝陽
少し息の上がった朝陽の声がきこえる
翔
朝陽
翔
莉乃
莉乃
若干切羽詰まったようなその声に急いで向かう
翔
莉乃
私の足が遅いのか手を引っ張って走っていく
ごめん…なんかこんな状況なのにドキドキしてる自分がいる
翔
やばい!ドキドキしてるの気づかれた?
莉子!
スゥ…
莉子
翔
莉子
翔
莉子
なんだろう
莉子
翔
翔
翔
莉子
莉子
それは赤い薔薇と青い薔薇のピアス
翔
翔
莉子
翔
莉子
それから真ん中の倉庫に行くと
それに近づくにつれて私の心臓は不規則になる
思い出の場所を敵として乗り込むなんて
翔
莉子
莉子
翔
莉子
そう。分かってはいたけど
ここにはあいつらがいる
ここで、全部、終わらせよう
そうして私達は倉庫に足を踏み入れた
コメント
7件
もしかして...天才...?
中学1年生なの?!
最高です!!