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君と両思いになるには。vol.3

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君と両思いになるには。vol.3

37 - な「さとみくんは昔自転車に乗って早く走ることを極めていた」←

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2022年09月11日

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さとみside

莉犬の家はなーくんの家の次に学校に近い。

だから割と早く学校に着くことができた。

赤崎

、、、さとみくん、あれはジェットコースターか何かですか

桃谷

?自転車だけど

赤崎

早すぎるんですけど!!?

怯える莉犬からの説教を聞き流し、教室まで向かっていく。

、、、そこで事件は起きる。

赤崎

そーいえばさとみくん

桃谷

ん?

赤崎

さとみくんって恋しないって言ったよね?

桃谷

おお、言ったな

赤崎

恋しない、、じゃなくて、出来ないんじゃないの?

桃谷

、、はぁ?

変な事を聞く犬だ。

桃谷

、、出来ないんじゃなく、しないの。俺も恋には憧れるけど、、まぁいつか誰かと出来たらなー、程度。今はする気ない。

赤崎

、、、”今”は、、

階段を上りながら彼は呟く。

ズルッ

、、、は?

じっと彼を見つめていると床と俺の足が離れた。

桃谷

(階段、、、滑った?のか)

冷静に現在の状況を分析し始める俺。、、いつもは分析なんて頭痛くなるからしないんだけど、ある意味焦っているのかもしれない。

赤崎

え、、さとみくん!!

隣に居た莉犬が叫ぶのが聞こえる。

___一瞬、彼の手が俺の手に触れた気がした。

桃&赤

「「、、、、、、」」

俺らは階段を上り始めたばっかだから、落ちても痛いくらいで済んだ。良かった。

、、、ってなわけで解決ではなく、問題が起きる。

、、、、俺、押し倒されてるで検索。←

莉犬は真っ赤になりながら固まってるし、力ずくで退かすこともできるが、今はちょっと体勢がきつい。

俺の両足の間に莉犬の細い足。

俺の頭の後ろに莉犬の右手。

俺の右肩は左手で抑えられている。

、、何より顔が近い。

俺が迫ったり莉犬の顔がもう少し下だったらキスできるくらいには。

さて。どうしようか。

そもそもとして俺は受けじゃなく攻めがいいんだが。

桃谷

(ってか莉犬がどいたら解決なんだけど!!?)

元を正せばそもそも転んだ俺が悪かったのだが。

何か声をかけようと口を開くと、階段の上から声が降り注ぐ。

青猿

、、、何やってんの

黄神

大方、転んであんな風になったんでしょう

聞き覚えのある声に近づく足音。

莉犬とともにそちらを向くと、、やはり。

青猿

ってかいつまでそうしてんの?

ころんとるぅとであった。

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