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16話ですね、かなり進んで参りましたがそろそろ終盤にさしかかろうとしています。またの名をクライマックス(どうでもいい)まだまだ最終話まではあるんですけどね!

ラウールの瞳が輝き続ける限りは希望を捨てずに、今後の展開を読み進めてくださいね……!さぁしょぴに皆の思い届くかな?1話(注意事項)必ず読んで、何でもありな方といつもお世話になってる皆様どうぞよろしくお願いします!

魔力のこもった雨が振り続ける現在

ラウール

安心してママ……

ラウール

予定通りだから

唯一まだ瞳に光を灯すラウールが

全員の注目を集める

フッカ

予定通りって……?

フッカ

黒魔道士にこうしろって

フッカ

ラウが全部……?

ラウール

そうだよ……

ラウール

全部、俺が考えたこと

ラウール

しょうたくんの作戦を利用するのが

ラウール

ママの作戦……

ラウール

俺はそれは利用させてもらった

ラウール

1度、最悪の事態にする為に

ショウタ

ど、して……

ラウール

ママは好きな人ならって言ってたけど

フッカ

……!

ラウール

俺はそれじゃダメだと思った

ラウール

きっと……

ラウール

ねぇ、しょうたくん

そして、ショウタに語りかける

ショウタ

……な、に

ラウール

あべちゃん

アベ

ラウール……?

ラウール

もういっそ

ラウール

2人を苦しめのこの国終わらせようよ

ショウタ

……は!!!?

ラウールの一言に沈黙が起きるが

ショウタがすぐ沈黙を破る

アベ

終わらせる?

ラウール

正確には……

ラウール

ショウタくんが"国王陛下をやめる"

ラウール

ってこと

フッカ

な……!

フッカ

んな簡単に……!

アベ

簡単じゃないことくらいわかってる!

フッカの言葉に反応したのは

唯一ラウールの言葉に驚かなかった

アベだった

アベ

翔太

ショウタ

何……?

そして、ショウタの手を引き

手を握る

アベ

翔太は勉強が苦手だ

ショウタ

なんだよ急に……!

ショウタ

そうだけど……

アベ

でも、誰より努力してた

アベ

勉強もそうだし魔法も

アベ

常に俺より優秀であろうとした

アベ

"国民に尊敬させる国王陛下"であろうと

アベ

常に強くあろうとしたんでしょ?

フッカ

……

アベ

俺、もう見てらんないの

アベ

もうずっと無理してるでしょ

ショウタ

……んなこと

アベ

俺嫌だったんだよ

アベ

頑張る翔太は大好きだけど

アベ

弱音もはかない

アベ

泣かない

アベ

絶対辛いのに苦しいのに

ショウタ

違う……!

アベ

パパとママが亡くなった

アベ

あの日からずっと……!

アベ

無理してるしょうたをもう俺……

ショウタ

違う!!

ショウタ

違うよ!

ショウタ

俺は……

アベ

俺は……?

ショウタ

亮平のお兄ちゃんだから……!

ショウタ

亮平のお兄ちゃんでいたかったから……

翔太頬に涙がつたう

ショウタ

不安だったの……!

ショウタ

怖かった……!

ショウタ

お前が消えるのが怖かった!

フッカ

翔太……

アベ

……俺、消えないよ?

ショウタ

俺のたった1人の家族は

ショウタ

亮平だけだから……!

ショウタ

またあの時みたいに!

ショウタ

仕事中に死んじゃった

ショウタ

パパとママみたいに……!

ショウタ

消えてほしくなかったんだよ!!

亮平の頬にも涙がつたった

アベ

俺だって家族は

アベ

お兄ちゃんは翔太だけだよ!

アベ

俺追い出されてからずっと不安だった

アベ

拾ってくれた、でもきっとそれだけ

ショウタ

ちが……

アベ

血の繋がりなんてない……

アベ

ここまで育ててもらって

アベ

これ以上何をのぞむの?

アベ

って感じだけど

ショウタ

亮平違う

アベ

俺はわがままで、寂しくて

アベ

俺大切にされてるかな?

アベ

また捨てられるのかな?

アベ

もう愛想つかされちゃったかなって

アベ

そんなことばっかりずっと考えてた

ショウタ

亮平!

アベ

でも俺大切にされてんだね

アベ

翔太の言葉聞いて

アベ

今日初めて確信をもてた

アベ

翔太に愛をいつももらってたって!

涙がこぼれ落ちていくと共に

翔太の瞳に光が灯り始めた

ショウタ

俺いつだって……

ショウタ

亮平を大切に思ってるよ

翔太は亮平の涙を優しく拭う

ショウタ

大事な弟だから

アベ

俺はね、翔太が思うよりずっと

アベ

ずっと寂しがり屋なんだよ?

ショウタ

うん

アベ

わがままでわからず屋なの

ショウタ

ううん、それは俺だ……

アベ

言葉にしてくんなきゃわかんないし

アベ

勝手に1人で全部背負おうとなんて

アベ

しないでほしい

ショウタ

……うん

アベ

もっと頼ってほしかった

アベ

……叩いてごめんね

亮平は翔太の頬を優しく撫でる

アベ

翔太に国王陛下をやめてほしい

その言葉に、翔太の涙がピタリと止まる

フッカ

そんな

フッカ

そんな……!

アベ

だって!

アベ

"翔太が国王陛下を続ける未来"に

アベ

"翔太が笑う未来"はないんでしょう?

ラウール

……うん

亮平は察しがついていた

いや、ずっと前から気づいてた

もう、翔太は限界だと

フッカ

らう、お前……

ラウール

見たの……見えちゃったの

フッカ

……そっか

涙が止まった翔太の代わりのように

フッカの瞳から涙がこぼれ落ちる

リョウタ

……翔太、ふっか……

リョウタも涙を流し、フッカに寄り添う

アベ

俺は翔太に笑っててほしい

アベ

そうじゃなきゃ、俺は幸せになれない

ショウタ

うん

アベ

翔太のこと、ずっと傍で見てきたから

アベ

簡単なことじゃないことは知ってる

アベ

……わかってる!

ショウタ

うん

アベ

それでも

亮平はもう一度翔太の手を握る

アベ

"全部やめよう"

アベ

お願い翔太

アベ

"一緒に自由になって"

ショウタ

……うん

雨はやみ

空は快晴

だが、その場にいた全員の瞳からは

大量の涙が降り注いだ

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