TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

ねぇ、分かってよ

一覧ページ

「ねぇ、分かってよ」のメインビジュアル

ねぇ、分かってよ

6 - 戻ってきたみんな

♥

61

2020年01月03日

シェアするシェアする
報告する

愛美夏

紗・・・

紗良

来んなよ虫

紗良

キモイんだよ

愛美夏

でも・・・

紗良

あのさ

紗良

まさかと思うけど、私のこと

紗良

仲良かった時と変わってないものがあるって

紗良

そう思ってるんじゃないわよね

愛美夏

・・・!

私は何も言えなくなった

紗良

図星?

紗良

ホントに・・・ウザイから

紗良

そういうのいらない

紗良

人はみんな変わるのよ

紗良

変わらないものなんて存在しない

紗良

私、蓮太と別れたの

紗良

ざまぁみろって思うでしょうね

紗良

さよなら

紗良

ゴミ

私は紗良と蓮太が別れたと聞いて嬉しいと思わなかった

嬉しいよ。嬉しいけど。

でも今はそれどころじゃない

なんでか分からない

だけど、紗良が少し辛そうな寂しそうな表情をしているように見えた

紗良

蓮太

彩麗さん

みんな

どうして私を捨てるの?

もうこんな世の中嫌い

あんな学校行きたくない

愛美夏

私・・・なんで生まれて来ちゃったんだろうなぁ・・・うぅ・・・

私は家に帰った瞬間部屋のベットに飛び込んで泣いてしまった

紗良がいじめて来なくなった

いじめと言うより、無視するようになった

そして・・・

蓮太が学校に来ていない

彩麗さんとも会っていない

どこにいるの?

私のせいなのかな

そうだ・・・

私、生きていたら邪魔なだけなんだ

お母さん

愛美夏

愛美夏

・・・お母さん?

お母さん

あなた、最近変よ

お母さん

何か学校であったの?

愛美夏

な、何も・・・

お母さん

嘘おっしゃい

お母さん

あなた、今まで部屋にこもったことなんてなかった

お母さん

それに、泣いたあとがあるじゃない

お母さん

お母さんに話しなさい

お母さん

必ず助けになるから

愛美夏

でも・・・

お母さんにバレたくない

お母さんに心配させたくない

しかも私、愛されてない

愛美夏

私のこと愛してくれてないのに助けになってくれるわけないじゃん!

お母さん

・・・愛美夏?

愛美夏

もう・・・みんなみんな大嫌いっ!!

私は泣きながら家を飛び出した

お母さん

愛美夏・・・勘違いさせちゃったのね・・・

愛美夏

くらいな・・・

愛美夏

ここどこだろ

愛美夏

いっその事、ここで飢え死にしようかな

蓮太

・・・愛美夏?!

・・・え?この声は・・・

愛美夏

蓮太・・・?

愛美夏

どこにいたの?!ずっとずっと・・・会いたかったのに!!

俊哉

愛美夏ちゃん、今口にしたこと、本当にやっちゃダメだぞ

滝谷

蓮太、だから言ったろ。早く言えって。素直になれって

彩麗

そうよ

愛美夏

・・・俊哉さんに、滝谷さんに紗良さん・・・?!なんでここに・・・

そう私が言うと彩麗さんが泣き出した

彩麗

愛美夏ちゃぁぁん・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・

彩麗

私達、あなたのことを救いたかったのよ・・・

俊哉

俺も、ごめんなさい

滝谷

小さい頃からの付き合いなのに・・・素直になれなくてゴメンな

蓮太

愛美夏

蓮太が急に真剣な顔になった

蓮太

ごめんなさい・・・

蓮太

俺が・・・提案したんだ・・・

蓮太はそう言いながら泣き崩れた

蓮太

俺・・・小6の時、紗良が俊哉のこと好きだって知って、愛美夏のことがずっと心配だった

愛美夏

・・・え?

蓮太

俊哉と俺、習い事場所同じで仲良くて、俊哉が愛美夏のこと好きって分かってたんだけど

蓮太

紗良、俊哉に告白しただろ?

蓮太

それで・・・紗良があいつ許さないって言っておかしくなった

蓮太

いじめようとした

蓮太

その時は愛美夏がとめたから大丈夫だったけど、絶対いつか何かあると思ってたんだ

蓮太

それで・・・愛美夏が俺の事好きだって思ってくれてることを中一の時に知って、紗良もその事を知ってて奪ってやるって友達に言ってたことを俺は俊哉から聞いたんだ

蓮太

それで・・・なんかよく分からないけどいつの間にか愛美夏の告白を断ってた

蓮太

俺だって本当は好きなのに・・・色々な不安がありすぎて告白断って紗良のこと好きって嘘ついてた・・・

蓮太

馬鹿だよな

蓮太

そして、紗良の告白を1度OKしたのは二人の様子を見たかったからなんだ

蓮太

だけどあいつを見てるとものすごく腹が経つから我慢出来なくなって紗良のこともふった

蓮太

それで・・・彩麗さんや俊哉や兄さんに手助けしてもらってたんだ

蓮太

よくこの場所で会議してた

蓮太

愛美夏・・・本当にすまなかった・・・

蓮太

こんな情けない俺を許してほしい・・・

・・・嘘

蓮太、私のこと、好きって言った・・・?

もう・・・頭、追いつかないよ・・・

彩麗

私も・・・ごめんなさい!

滝谷

俺もすまなかった

俊哉

愛美夏ちゃん、ろくなことしなくてごめんね

みんなが私に頭を下げてきた

ねぇみんな

やめてよ

なんか・・・私が泣かせてるみたいじゃない

私は嬉しさで胸がいっぱいになって涙が溢れてきた

愛美夏

みんな・・・ありがとう

愛美夏

私・・・私・・・みんなに嫌われたと思ってものすごく苦しかった・・・

愛美夏

みんな助けようとしてくれてたのに、酷いって思った

愛美夏

私こそごめんなさい・・・

彩麗

愛美夏ちゃん・・・許してくれるの?

愛美夏

許すというかむしろありがとうとしか思えない

俊哉

良かった。ありがとう

滝谷

やっぱり蓮太の好きな人ってだけあって優しいな

愛美夏

え、いやその・・・さっきから蓮太の好・・・

蓮太

愛美夏

蓮太

好きです

蓮太

こんな俺で良ければ

蓮太

付き合ってください

愛美夏

・・・?!

私は言葉を失った

嬉しすぎて、でもまだ信じられなくて

愛美夏

付き・・・え?!

蓮太

・・・ダメ・・・か?

愛美夏

ダメじゃない!!いや、むしろめちゃくちゃめちゃくちゃ嬉しいんだけど・・・

愛美夏

ほ、本当に付き合ってくれるの?

蓮太

うん。え、いいの?!

愛美夏

もちろんだよ・・・私、5歳から蓮太のこと好きなんだから・・・

彩麗

良かったね蓮太くん、愛美夏ちゃん

俊哉

さ、あとは紗良をどうにかしなきゃな

彩麗

そうね

滝谷

あのめんどくさそうな女か

蓮太

あいつ頑固だしよく嘘つくしだいぶ解決に時間かかりそうだな・・・

蓮太

愛美夏

蓮太

待っててくれ

蓮太

必ず俺たちが助ける

愛美夏

うん・・・ありがとう

私は人生で1番幸せだった

ねぇ、分かってよ

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

61

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚