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テラーノベル(Teller Novel)

どうも月詠です

もう投稿した瞬間みんな見てくれてるの嬉しすぎます…感謝感激です!

⚠注意⚠ ・完全自己満足作品        ・二次創作苦手な人は回れ右    ・こちらは神覚者候補選抜試験の後  であり、レイン・エイムズとの   和解前です。           ・オリキャラ?らしき人物出ます  

すこーし、ほんの少しネタバレ含む?かもです!!

それでは本編どぞ

フィンを抱きしめていたシャルルは立ち上がり、一旦距離を取る。

フィン

……

シャルル

…フィン、僕の固有魔法、もう気づいてるかな?

シャルル

僕の固有魔法は【タイリュボーフ(愛は縛)】。

シャルル

まぁ、簡単に言えば相手を自分の思い通りにできる魔法。

シャルル

この固有魔法を使うと、僕が選んだ対象者を1人支配出来る。

シャルル

支配したらその対象者の体は僕が思うがままに使えて、僕が体を使ってる間対象者は自分の意志では動けない。

シャルル

そして、その対象者はいつもフィンと僕が会っている、“虚無空間”に強制的に連れてこられ、精神がどんどん不安定になっていく。

シャルル

それは僕が固有魔法を解かない限り、僕以外の誰とも関われず人間関係は完全にシャットアウトされる。

シャルル

でも、そんなひとりぼっちみたいなのは嫌でしょ?僕だって、1人は好きじゃないからね。

シャルル

そこで考えたんだ。僕以外見えなくなったら良いんじゃないかなって。

シャルル

そしたら、君の親しかった人達に会いたいという悲しい気持ちも無くなるだろう?

シャルル

だから僕は君の記憶を少しずつ、無くそうと思った。

シャルル

だけど君はずっと思い出そうと必死だったね。

シャルル

君の反抗的な目、今でもはっきりと覚えてる。

フィン

……、ごめんなさい

シャルル

…んーん、良いんだ

シャルル

元はと言えば、自分勝手な僕の…

シャルル

……、

シャルル

…まぁ、そんな僕の固有魔法は、1回につき1人までだけど、対象者の体は完全に支配できる。

シャルル

そこでだ。この固有魔法をなんで君に使用したのか、気になるよね?

シャルル

それは、この固有魔法には“適した人間”ってのがいるんだ。

シャルル

どんな人間か、君には分かる?

フィン

シャルル

…分かるわけ無いよね。

シャルル

君だよ、フィン。

フィン

…ぼく…?

シャルル

適した人間…それは、

シャルル

その人間の精神状態が固有魔法使用時に安定していないこと。

シャルル

あの時、僕の手を取った時点では既に精神が安定していなかったよね

シャルル

毎日毎日嫌味言われて、本当に可哀想なフィン

シャルル

だから僕が固有魔法を使って、君をここに閉じ込めた。

シャルル

そしたら、もう嫌味も言われないし、突き放されたりもしない。

シャルル

僕が死なない限り、この固有魔法は解けないし、解こうとも思わない。

シャルル

…つまり君はもう逃げられない。

シャルル

記憶ももう無い君には、僕しかいない。

シャルル

1人で判断できないがゆえに僕に頼るしかない。

フィン

………、

シャルル

…嫌いになった?

フィン

…ううん、ぼくには、きみしかいないから。

フィンは希望も絶望もない、ただただ虚ろな目で、シャルルを見つめる。

シャルル

…フィン、ギューッてして

フィン

…うん

フィンは立ち上がり、大きく手を広げているシャルルの元へと歩く。一歩ずつ、一歩ずつ…フィンにはもう抵抗する意思を持っていない、シャルルだけに従順なただの人形のようになってしまった。

シャルルの元にたどり着くと、フィンはシャルルに身を任せるように力を抜いてシャルルの腕の中に倒れ込む。

シャルル

…、!…あぁ、フィン。

そんなフィンを愛でるように、シャルルは頭を撫でながら抱きしめ返す。

シャルル

コロコロと表情が動く君も好きだったけど…虚ろな目で僕だけに従順な君も好きだよ、

シャルル

僕の大切なフィン。僕から離れないでね。

シャルル

これからもずっと一緒。

シャルル

僕には、君しかいないんだから…

レイン

……

フィン。 この世でたった1人の俺の家族。

フィンが幸せでいてくれるなら、 俺はなんだってするつもりだ。

だから、あの時に言ったことは本心だった。

レアン寮でのことや、神覚者候補選抜試験でのこと、あんなふうになるくらいなら、もっと、突き放したほうが良いと思ったんだ。

この学校を、辞めてほしいと。

別に勉強が出来なくてもいい。

俺がずっと、守ってやるから。

それなのに…

レイン

結局は、俺だけの“価値ある選択”で、フィンにとっては何の価値も無かったのか…?

そんな思いも、 もうフィンには届かない。

俺がこの手で、 突き放してしまった。

あの顔を、あまりにも見ていられなかったから、話しかけるなと突き放してしまったんだ。

レイン

悪いのは、全部俺だ…

レイン

……、頼む、神様

レイン

フィンに会わせてくれ…

シャルル

……

シャルルがフィンの頭を撫でるのをやめ、フィンの後ろに回していた手を離す。

フィン

…?しゃるるくん…?

シャルルが離れたせいか、フィンが少し寂しそうな顔でシャルルを見ていた。

シャルル

…フィン、最後の仕上げをしよう

フィン

…しあげ…?

シャルル

そう

シャルル

僕には、倒さないといけない人がいるんだ

シャルル

その人は、君と僕の仲を引き裂く悪い奴なんだよ

フィン

…!そんな…

シャルル

だから、フィンの力を貸してよ

フィン

ぼくの…?

シャルル

うん。君にして欲しいのは1つだけ

シャルル

何があっても感情を抑えること

シャルル

まぁ、今まであっても頭痛がしたぐらいだから大丈夫だとは思うんだけど…

シャルル

僕の固有魔法は、感情の昂りに弱いんだ

シャルル

一定数を超えると制御できなくなる

シャルル

だから、

シャルル

その日は何があっても、何も考えちゃ駄目

シャルル

ずっとここで、僕の帰りを待ってて

フィン

…わかった

フィン

ずっと、しゃるるくんのかえりを、まってる

シャルル

…良い子

シャルル

じゃあ、おいで

シャルル

仕上げをしよう

フィン

…うん

シャルル

僕の目を見て

フィン

……

キィィィィィィン…

フィン

……

…あぁ

もう、何も考えたくない…

バタンッ

シャルル

シャルル

これで、良いんだ

シャルル

これで…

 

 

 

……ポロッ…

 

 

 

シャルル

………なんで、

シャルル

僕が泣くんだよ…

今回はここまで!

シャルルくんの固有魔法、 厄介ですね…

次回 ♡→10

それではさようなら ᵗʱᵃᵑᵏᵧₒᵤও⸜(*ˊᵕˋ*)⸝

あの日から僕は夢を見ない。

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