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この物語はフィクションです、実在の人物、団体、事件、宗教等とは一切関係ございません

この物語には、以下の要素が含まれます

・グロテスク ・タヒ ・グダグダ

タヒや争いを賛美、助長する意図は一切含まれておりません

また、グロが直接的な為、1話を除き、全話にセンシティブを設定しています エ口はありません

これまでの連載は100タップ前後、多くて150くらいでしたが、この連載はタップが全体的に120~180くらいになります、本当に長いのでご容赦ください

また、展開を色々作りたく思い、所々ではありますがクトゥ○フっぽく成功、失敗を決めます

タイトルが仮のものの為、どこかで変わる可能性があります

西暦████年、ロザンという国家が「完全機械化」を果たした。

道路はあるが、それは幻と大して変わらない。指定した住所にテレポートする、AIが居住予定者の想像する「家」を一日程度で完成させる

空はロザン全体を囲うほどの巨大なスクリーン、酸素はロザンの中心に位置する1000階ほどのビルが供給を続けている。

ビルの権利を所持しているのは、全世界に拠点を持った巨大組織である「エリゴス」だ。

それを機に、世界の機械的技術の発展は急速になっていた

かな

日傘ちゃん、今買い物を終えたから、もうすぐで帰るね

既読は数秒でついて、「わかりました!待ってますね!」と返ってくる

現在は、西暦3243年だ。

買ったものが「ネット」にしまわれる

「ネット」は、現実とは別の世界に位置する 「格子」で作られた無の空間 特定のコマンドを打ち込むことで、 空間を生成し、バックパックや、機密情報を扱うための特殊な倉庫等を生成することに用いられる。

かな

…日傘ちゃんのためにも、早く帰らないと、だな

柏 かな (かしわ かな) 16歳 人間

社会的な性別、種族的問題が複雑化したため、身体性別表記は「VY」とする

かなの住む国「エイビオ」も、機械化は進んでいた

だが他国とは違い、エイビオは外国との技術的取引で成り立っている

提供された技術をより優れたものへと変換する、それが「エイビオ」との取引のメリットなのだ。

かな

…すごい雨

AIが世界を侵食し始めた3000年頃から、機械が壊れてしまう水が犬猿されていた、そのため、人の手によって雨が降る回数は極端に減らされ、代わりとして人工水が普及した

時刻は18時を回り始めていた

家の前に着き、扉の前に経つと、自動で生体認証がされ、扉が瞬時に開く

かな

日傘ちゃん、ただいま

とてとてと、小さな足音がかなに近づく

日傘

おかえりなさい!

そう言い、太陽のような笑顔をかなに向ける

かなもそんな日傘につられて笑顔になる。 他愛もない話をしながら、2人はリビングへと向かう

かなはある日を境に、家に帰ることが極端に減った

かな

ごめんね、しばらく帰れなくて…

日傘

…気にしないでください!

日傘は事情を知らないが、帰れないかなを肯定してくれた、

AIである以上、当たり前だ AIには「正の感情」しかプログラムされていないのだ

負の感情をプログラムし、AIに反逆を起こされることを防ぐ為、人間にとって都合のいい改変のみをされている

かなが食材をネットから取り出す

日傘

何を作ればいいでしょうか?

かな

…オムライス、かな

日傘

分かりました!

かな

…りさ、

りさは、古くからの友人である

現在はある事情で行動を共にすることが多い

30分程が経ち、オムライスが1つ運ばれる

とても良い匂いがかなを包み込む

いただきます、そう言って料理を口に運ぶ

安心する味だ、ずっと日傘の料理を食べていられれば、どれほど良かっただろうか かなはそんなことを考え、1粒の涙を流す

かな

…おいしいなぁ

日傘

えへへ、嬉しいです!

明日、かなはまた外に行かないといけない

かなは苦笑を浮かべて、日傘を抱き寄せる

かな

いつもごめんね

かなは日傘に対し、強い罪悪感を抱いていた

日傘はきょとんとしていた

かな

…だいすきだよ

日傘はかなの「だいすき」の言葉をそのまま受け止めて、また満面の笑みを浮かべた

かなと日傘は「人」と「AI」である以上、元の関係性がどうであれ、その感情ふたつが結ばれる日はきっと訪れないのだ

 

日傘(ひがさ) 推定9歳 身体的性別 RV

かな

…日傘ちゃん、あのね、

かな

守って欲しいことがあるの

日傘

はい!私はなんでも!

かな

…ありがとう、

かな

…戸締りはしっかりしてね、そして、扉を叩かれても、それは私じゃないから、絶対扉を開けないで

日傘

はい!もちろんです!

日傘

最近は、危険なことがたくさんここで起こってるんですよね、気をつけます!

かな

ありがとう、

かなは、りさとやり取りをすると、ベッドに潜り、目を瞑った

███、ごめんね

ごめんね、まもれなくて、ごめんね

気付けば、壁中に貼られたモニターのスポットライトが当たる部屋に、ぼやけた身体で立っていた

 

 この子の身体をロボットに変える?…随分とおかしなことを…

彼女はその中のひとつのモニターに注目の目を向けた

わたし、私…

彼女が言葉を発すると同時に、次々と彼女を照らすモニターはぶつりぶつりと途切れ、真っ暗な部屋となってしまう

意識が朦朧とする、真っ暗な場所でじしんを見失ってしまった時、彼女の意識の後ろから、着信音が鳴った

A.M 8:00

かなは目を覚ます

端末を手に取り、すぐ電話を取る

りさ

やっと出た…

かな

…ごめん、寝てた

りさ

…かならしいね…

りさはふうと一息つくと、本題について話し始める

りさ

…計画の内容は覚えてるよね?

かな

もちろん、エイビオ各地で発生する、「ショック」の完全根絶のために、各地を回る

ショック ロボットの「核」である「AI」にショックを起こすほどの電気が流れ、ショートする現象を指す

ショックはエイビオの各地で発生し、頻度は一日に何百件を超える

かな

…目星はついてるの?

りさ

そりゃあね、でも私の予想だと、そこにたどり着くまでに、沢山の綱渡りをすることは覚悟しておいた方がいいよ

りさ

でも、かながそれでもいいって言ってくれた

かな

…覚悟は出来てる、

かなにとって、それは「全世界のため」なんて着飾った言葉を使うような事柄なのだろうか

かな

「日傘ちゃんのために」

確かに、この行動は、沢山のロボットを救うのかもしれない、けれどかなは「日傘のために」とこの無謀な計画の実行を選んだ

大きな組織の陰謀なのかもしれない、海外からの干渉なのかもしれない、それでも

りさ

…昼12時、座標██/__に来て

かな

了解。

百井 りさ(ももい りさ) 16歳 人間 VY

 

約束の時間の二十分前、かなは日傘に行ってくるね、しばらく帰れないと言葉にして伝えた

そしてその後、声には出さず、口だけで伝える

しばらくは、さようなら、ありがとう

それが、最後になりませんように 彼女はそう願った

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