だがその中でも梅宮を先頭とした5人は、さまざまな抗争へ挑み
だがその挑みが種となり、そこから1年後彼らは風鈴の統一を果たした
高倉雅
(と楡井が言った)
梅宮一
よくそんなペラペラ喋れるな!!
楡井秋彦
あ、ありがとうございますっ
梅宮一
いやーありがとありがと
梅宮一
うんまあざっくり言うとそんな感じだった気がする
柊登馬
はあ!?
梅宮一
え…なに?
柊登馬
バカ言ってんな!そんな簡単な話じゃなかっただろーが
椿野佑
まあまあ梅は過去より未来を見る人だから!
柊登馬
お前…梅宮に甘すぎるだろ…
桜遥
つーか
桜遥
今の話のどこに影があるんだよ
楡井秋彦
そ、それは…棪堂さん、ですよね…
高倉雅
…
梅宮一
まあそれはそうなんだけど
梅宮一
じゃあ楡井、次は棪堂のことどれくらい知ってる?
楡井秋彦
え…棪堂さんは風鈴を目指す人なら知らない人はいない…伝説です
棪堂は梅宮と同級生で、梅宮と同じく派閥を作っていたようだったが少数だったようだ
高倉雅
(要するに誰もついていきたいと思えるようなヤツじゃなかったってことか)
楡井秋彦
風鈴内のみならず外のチームまで潰し回っていたと…
楡井秋彦
それでも最終的には英雄が伝説を破った
楡井秋彦
その後統一された風鈴でしたが
楡井秋彦
棪堂さんたちは風鈴を去っていったんですよね
楡井秋彦
だから影…
桜遥
はあ?なんでそれが影なんだよ
高倉雅
去るってことは今の風鈴に不満があるってこと
高倉雅
統一したときの中心は梅宮だったんだから
高倉雅
梅宮自身に納得ができなかったんでしょ
高倉雅
ライバルって関係ではなさそうだけど
桜遥
ただの逆恨みじゃねーか
梅宮一
違う
梅宮一
雅さんが話してくれたことに2つ違いがある
高倉雅
…
梅宮一
そもそもあいつらは恨みで動くような人間じゃない
梅宮一
そして不満があったわけでもない
梅宮一
とはいえこの間の出来事から、棪堂が再び風鈴を意識しているのは間違いない
楡井秋彦
で、でも1度は梅宮さんたちが勝っているんです
楡井秋彦
今度も大丈夫…ですよね…?
梅宮一
それが2つめの間違い
梅宮一
あいつらは統一された風鈴を拒んだわけじゃない
梅宮一
自分たちから風鈴を捨てたんだ
梅宮一
風鈴が統一される前に
高倉雅
は…?
高倉雅
じゃあただ単に飽きたってこと?
楡井秋彦
そして…梅宮さんたちにも勝っていない…
棪堂たちは風鈴が統一される方に向かっていっている途中でも、下剋上のような争いを行っていたそうだ
梅宮の意見に賛同するヤツが増えるってことは、争いをしたいヤツが減るってこと
梅宮一
雅さんが言う通り、棪堂たちはそんな風鈴に興味をなくしたんだ
高倉雅
そんな奴らがまた風鈴に興味を持ち始めてる…
梅宮一
風鈴を昔のような場所に戻そうとしているのかもしれねえな…
桜遥
はっ、ちょうどいいじゃねーか
桜遥
雅の兄もソイツもぶっ潰してーと思ってたところだ
高倉雅
…
梅宮一
でも伝説はもう1人いる
桜遥
ああ?
蘇枋隼飛
それは…聞いたことないですね
桜遥
雅は知ってんのか
高倉雅
知らない
梅宮一
そいつは棪堂よりもはるかに強い
梅宮一
俺が唯一勝てなかった相手だ
高倉雅
………
梅宮一
そいつの名は゛焚石矢゛
梅宮一
おそらく歴代風鈴で最強の男だ