緯度140°の夢

花は乱れ、鳥の如く　①

あの二人を見送ったら、この家には私しかいなくなる。

つまり、私が何をしようとバレない！！

ということで、この家を探索してみようと思います。

ここは正直めちゃくちゃ広い。まあ、普通の家じゃないということも関係しているだろうけど、それにしても広い。

外観と広さが違うように見えるというか、そういう感じの……。

怖いもの見たさ、というのもあるが、純粋に探索出来るというのが楽しそう。

ついでに珍しいものでも見つからないかな？もしかしたらほわさんが隠してるお菓子なんかが見つかっちゃったりして………。

なんて自分勝手な人！！！いや人間じゃないんだろうけど勝手な人！！！

自分勝手な人というより愉快犯か…？

「実はかくかくしかじかで……」とか言おうと思ったけど伝わらなさそうだったので止めました。漫画の世界じゃないもんね(確証ナシ)。

それに、なぎささんはなんかいろんなことを知っていそう。ただの勘でしかないけど、こういう人はそういう傾向がある。ど偏見だけど。

そう伝えると、なぎささんは目を丸くした。驚いてる。

合ってるんだ……。

パ○キアだ………。となるとほわさんはディア○ガ？未来予知出来るらしいし。

なぎささんはにっこりと笑うと、そのまま消えていった。そこの空間だけえぐり取られたみたいだった。

難しいことは後で考えよう。そう、ご飯の後で………。

ご飯を食べ終わったらどうしようかなと考えた。

本はないし(あるのかもしれないけどどこにあるか分からない)、ゲームもあったところで多分分からない。 寝ようかと思ったけどそれはだらしなさすぎる。

なので、最終的に裁縫という結果に落ち着いた。

眠気で手が狂いそう。ご飯食べて血糖値が上がったせいだ………！

インスタントコーヒーとかないかな。台所バレない程度に漁ろうかなぁ。

ピンポーン

宅配とか？それとも宗教勧誘……？いや神社に宗教勧誘は流石にないか。

あれ？この家モニターとかないんだ。防犯的に大丈夫かな……。

ピンポーン

やべ、普通に開けちゃったけど絶対ドアスコープ覗いた方が良かった。

ほわさん絶対伝え忘れてるな………。そんなこと聞いてないし。

紗坐呬さん………不思議な人だ。 神様って感じの。

………とにかく、ほわさんが帰ってきたら問い詰めないと。

出会い………。たしかに、私はまだこの世界での知り合いが少ないし、頼ってみるのもいいかも……。

そうしたら、少しこの世界についての知識が増えるかもしれない。

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