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恨み返し〈完成〉

恨み返し〈完成〉

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恨み返し〈完成〉

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2020年09月20日

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遥菜(はるな)

はー腹立つなんなのあいつ

私は遥菜。

今年で高校2年。

テニス部に所属している。

男子と混合で、女子は二人しかいない。

もうすぐ試合で、楽しみにしていたのに……

美蘭(みらん)

ごめん!遥菜!

美蘭(みらん)

腕骨折しちゃってしばらく練習できない

遥菜(はるな)

は!?
試合明後日だよ!?

美蘭(みらん)

うん。

美蘭(みらん)

だから、ごめんね。

美蘭(みらん)

出れなくなっちゃった💦

遥菜(はるな)

なっちゃったじゃないよ!

遥菜(はるな)

楽しみにしてたのに!!

美蘭(みらん)

ごめん💦

大和先生(やまとせんせい)

遥菜、仕方ないだろう?

大和先生(やまとせんせい)

美蘭だって、本当は出たかったんだから

大和先生(やまとせんせい)

1番辛いのは美蘭なんだ

大和先生(やまとせんせい)

わかってやれよ。

竜雅(りゅうが)

そうだよ!

竜雅(りゅうが)

美蘭がこんなに謝ってんだろ!?

美蘭(みらん)

先生っ!竜雅くん!

美蘭(みらん)

遥菜を攻めないで!
私がこんな時に怪我するからいけないの…ぅ…ひっく…

竜雅(りゅうが)

大丈夫だから、泣くなよ
な?

見ての通り、もう1人の女子

美蘭はぶりっ子

男子をすぐに味方につける。

だから、いつも悪者になってしまう。

美蘭(みらん)

ありがとう…ひっく……

美蘭(みらん)

竜雅……くん

本当に腹が立つ!!

陽菜(ひな)

で、また悪者にされたわけ?

遥菜(はるな)

そう!

遥菜(はるな)

なんなのあいつ!!

陽菜(ひな)

まぁ、あれがあのぶりっ子だからね

遥菜(はるな)

なんなのよ!

遥菜(はるな)

なんか、やり返してやりたいわ!!

優來(ゆら)

え?遥菜ちゃん

優來(ゆら)

誰か嫌いな人でもいるの?

遥菜(はるな)

いるいる!!

優來(ゆら)

なら、恨み返ししちゃえば?

遥菜(はるな)

恨み返し?

陽菜(ひな)

それって、この学校の七不思議よね?

優來(ゆら)

うん!
さすが陽菜ちゃん!

遥菜(はるな)

おしえて!
やりたい!!

優來(ゆら)

いいよ!
えっとね!

遥菜(はるな)

夜の学校とか怖すぎるよ……

遥菜(はるな)

しかも、1人でやらないといけないなんて……

遥菜(はるな)

あ、あった!
大鏡!!

夜9時に管理棟4階にある

大鏡の前に立ち、

恨み返しをしたい人の名前を唱える。

鏡の幽霊。

鏡巫(かがみこ)さまに……

遥菜(はるな)

ちょうど9時ね…

遥菜(はるな)

ふぅ………

遥菜(はるな)

鏡巫様!鏡巫様!

遥菜(はるな)

お願いします!!

遥菜(はるな)

あのぶりっ子の美蘭を消してください!!

遥菜(はるな)

お願いします!!

遥菜(はるな)

あのぶりっ子の美蘭を消してください!!

私は唱え続けた。

目をつぶって様子を見るけど、何も起こらない。

遥菜(はるな)

はぁー単なる噂か……

遥菜(はるな)

来るだけ損した

??

ねぇ……

遥菜(はるな)

!?だれ?

??

ごめんね?驚かせちゃった?

??

私は巫女(みこ)だよ

巫女(みこ)

ふふ、怖がりすぎだね

遥菜(はるな)

あ…巫女さんはここで何してるの?

巫女(みこ)

私?私は……呼ばれたから来たの。

遥菜(はるな)

え?呼ばれた?

巫女(みこ)

そう……あなたが呼んだのよ

遥菜(はるな)

え、もしかして鏡巫様?

巫女(みこ)

うん、さぁ行きましょう?

遥菜(はるな)

え?どこに?

巫女(みこ)

何ってあなたが願った世界。

遥菜(はるな)

は?何言ってんの?

巫女(みこ)

あら、あなた正しい七不思議を知らないのね?

遥菜(はるな)

正しい七不思議?

巫女(みこ)

そう、正しい七不思議。

巫女(みこ)

私を呼び出すのは、そのまま望む世界に連れていってもらうため。

巫女(みこ)

あなたの場合は、美蘭ちゃんがいない世界。

巫女(みこ)

さぁ、行きましょう?

遥菜(はるな)

そんなの聞いてない!!

遥菜(はるな)

離して!!

掴まれた手を離そうとするけれど、全然離れない!

それより、どういうこと? 恨み返しじゃないの? 望む世界って何!?

巫女(みこ)

もう、遅いよ……

巫女(みこ)

君はもう、この世界にはいらない子なんだから……

遥菜(はるな)

まって!離して!!

遥菜(はるな)

痛い!離して!!

遥菜(はるな)

ねぇ!ねぇ!離してよ!!

私の叫びは暗闇の鏡に吸い込まれて消えた。

巫女(みこ)

ふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ

巫女(みこ)

これで、鏡の住人ふえた

陽菜(ひな)

遥菜……本当にやったんだ……

優來(ゆら)

やるとは思ったけどね!(笑)

美蘭(みらん)

そんなことになってたなんて……

陽菜(ひな)

美蘭が自分を責めることじゃないよ

優來(ゆら)

そうそう!!

優來(ゆら)

それに、美蘭の怪我それ

優來(ゆら)

遥菜のせいなんでしょ?

美蘭(みらん)

それは、……うん。

美蘭(みらん)

練習中にボール当てられて……

竜雅(りゅうが)

美蘭が責めることじゃねぇよ!
あいつが悪いんだよ!

陽菜(ひな)

そういうこと!

優來(ゆら)

美蘭は気にしなくていいよ!

美蘭(みらん)

うん……みんなありがとう!

竜雅(りゅうが)

おう!

陽菜(ひな)

いえいえ!

優來(ゆら)

気にしないで!

優來(ゆら)

嫌われ者の遥菜が消えてうちらも嬉しいから!

陽菜(ひな)

確かにね

竜雅(りゅうが)

うんうん

くす、遥菜聞こえてる?

本当に嫌われていたのはあなたよ?

今まで良くもいじめてくれたわね

あちらの世界でせいぜい苦しめばいいわ!

美蘭(みらん)

巫女様ありがとう……

陽菜(ひな)

なんか言った?

美蘭(みらん)

ううん、なんでもないよ

私達の学校の七不思議。

今いる世界が嫌になったら

夜9時に管理棟4階の大鏡の前に立ち。

行きたい世界を言いなさい。

きっと、鏡の巫女様が、その世界に連れていってくれるはず。

さぁ、あなたも

巫女(みこ)

鏡の世界へいらっしゃい?

巫女(みこ)

ふふふ

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