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――魔塔の一室。
ウェンデッタは、従者ダニエルを従え 魔塔主イザックの元を訪れた。
イザック
イザックの瞳が鋭く光る。
ウェンデッタ
――通称、ミカゲ事件。
1ヶ月ほど前、 魔塔の“致命的なミス”により 『ミカゲ・キガンジ』という貴族が 行方不明になった事件だ。
前世でも今世でも皇室は、 皇国五大貴族『キガンジ家』と共に 魔塔の責任を過剰に追及。
その影響で、魔塔は 存続の危機を迎えているのである。
ウェンデッタ
ウェンデッタ
ウェンデッタ
イザック
イザック
ウェンデッタ
ひそかにほくそ笑む ウェンデッタ。
ウェンデッタ
ウェンデッタ
イザック
イザック
ウェンデッタ
ウェンデッタ
イザック
イザック
ウェンデッタ
ウェンデッタ
ウェンデッタ
ウェンデッタ
ウェンデッタ
イザック
イザックの声には、 やるせない怒りが満ちていた。
ウェンデッタ
ウェンデッタ
ウェンデッタ
ウェンデッタ
イザック
イザック
イザック
ウェンデッタ
イザック
ウェンデッタ
ウェンデッタ
ウェンデッタ
ウェンデッタ
前世の処刑で、彼女とその家族を 炎魔術で焼き払ったのも、 元は魔塔所属の魔術師であった。
イザック
ウェンデッタ
ウェンデッタ
ウェンデッタ
ウェンデッタ
イザック
言葉に詰まるイザック。
ウェンデッタは 畳みかけるように言葉を続ける。
ウェンデッタ
イザック
イザック
イザック
イザック
ウェンデッタ
ウェンデッタ
イザック
顔色を変える イザック。
イザック
ウェンデッタ
ウェンデッタ
イザック
イザック
イザック
ウェンデッタ
ウェンデッタ
イザック
ウェンデッタ
ウェンデッタ
イザック
突拍子もない発言に、 魔塔主は 困惑の表情を浮かべた。
ウェンデッタは 落ち着いた声で話を続ける。
ウェンデッタ
ウェンデッタは 簡潔に説明した。
――自分は2度目の人生を送っており、 前世の記憶を持つこと。
――だから事件の背景と“ミカゲ”の行方とを 詳しく知っていること。
――前世のイザックは、 皇室の圧力に屈して処刑されたこと。
――弱体化した魔塔は解体され、 多くの魔術師が殺されたこと。
――そして前世のシラヌイ家は、 無実の罪で全員処刑されたこと。
――今世のウェンデッタは、 生き残るべく何でもやると決意したこと。
――まずは、皇太子との婚約を 円満に破棄したいこと。
ウェンデッタ
ウェンデッタ
イザック
イザック
イザック
ウェンデッタ
イザック
ウェンデッタ
ウェンデッタ
ウェンデッタ
ウェンデッタ
イザック
ノクトル
部屋の陰から、 音もなく現れたのは ノクトルだった。
ウェンデッタ
イザック
ノクトル
ノクトル
ウェンデッタ
ウェンデッタ
ノクトル
ノクトル
ノクトル
イザック
イザック
ウェンデッタ
ウェンデッタ
ウェンデッタ
イザック
ノクトル
ノクトル
イザック
イザック
ノクトル
ノクトル
イザック
ノクトル
ノクトル
と言いつつ、ウェンデッタへ じっと視線を向けるノクトル。
ウェンデッタ
ノクトル
ノクトル
ノクトル
ノクトル
イザック
沈黙の後、 魔塔主は口を開いた。
イザック
イザック
イザック
ウェンデッタ
ウェンデッタ
イザック
イザック
イザック
ウェンデッタ
ダニエル
顔を見合わせる 令嬢と執事。
イザック
イザック
イザック
ウェンデッタ
ウェンデッタ
イザック
ウェンデッタ
イザック
ノクトル
ノクトル
ウェンデッタ
イザック
ウェンデッタ
ウェンデッタ
ウェンデッタ
イザック
イザック
話がまとまった頃。
ノクトル
ウェンデッタとダニエルは、 ノクトルの転移魔術で 屋敷に戻った。
――ウェンデッタの自室。
部屋についたところで、 令嬢が口を開く。
ウェンデッタ
ウェンデッタ
ウェンデッタ
ノクトル
ノクトル
ウェンデッタ
ウェンデッタ
ノクトル
ノクトル
ウェンデッタ
ノクトル
ウェンデッタ
ノクトル
ノクトル
ウェンデッタ
ウェンデッタが口ごもる。
ダニエル
かばうように前に出る ダニエル。
ノクトル
ダニエル
ダニエル
ノクトル
ウェンデッタ
ノクトル
ノクトル
ウェンデッタ
意味深に笑うノクトルの言葉に、 顔を赤くするウェンデッタ。
ダニエル
呆気にとられるダニエル。
ウェンデッタ
ノクトル
ノクトルは笑顔で、 焦るウェンデッタの 手をとると――
――そのまま 軽くキス。
ウェンデッタ
真っ赤な顔でへたりこむ ウェンデッタ。
ダニエル
ノクトル
掴みかかろうとするダニエルを ひらっと華麗に避けると、
ノクトルは 転移魔術で消えたのだった。