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痛い描写が上手すぎて、 想像してゾクリとしました💦 続きが楽しみです!
男のアナウンスが終わると
アルラは瞳孔の開き切った目で 叫び散らした
アルラ
アルラ
アルラ
アルラ
アルラ
アルラ
アルラ
アルラ
進次郎も それには賛同した様子で
くくく、と 笑っている
進次郎
進次郎
進次郎
進次郎
進次郎
進次郎
進次郎
アルラ
アルラ
アルラは 四つん這いになった
その顔は汗まみれに なっている
トーマ
トーマ
ぐっと肩に力を入れる 形になって
足の鎖を めいっぱい引っ張った
アルラ
アルラ
進次郎
トーマ
トーマ
アルラ
アルラ
アルラ
アルラ
アルラ
アルラ
アルラ
アルラ
アルラ
アルラ
アルラ
少しずつ力を入れる
3本のトゲが 足に深く食い込んでいく
足枷から 青紫色に近い血液が こぽこぽあふれる
トーマ
トーマ
アルラは 歯をぎりぎり鳴らしながら
右足を引っ張る
トゲは表皮を裂き 足首に当たる
アルラ
アルラ
アルラは口角から泡を吹きながら 足首の骨に到達したトゲを
一気に引き抜こうとする
アルラ
アルラ
トゲは足首を通り抜け
踵に到達する
アルラ
アルラは深い呼吸をしながら ずりずりと前進する
そしてまた一気に 力を入れる
足首を通り過ぎたトゲは 足の表面を
裂きながら
足全体を 赤黒い肉塊に変えた
トーマ
アルラ
アルラ
そして 真っ青になった顔を
進次郎に向けた
進次郎
進次郎
進次郎
進次郎
アルラはボウガンを 拾っていた
矢を慎重に取り付け
進次郎の方に向ける
進次郎
進次郎
アルラ
アルラ
矢の先を 進次郎の方に向けて
トリガーを引いた
進次郎
撃たれた進次郎を見る 腰の辺りを矢が貫通している
アルラは次いで 出刃包丁を手に取った
痛みのあまり 動けない進次郎に対し
右足を床で擦りながら 前進する
進次郎
アルラ
アルラ
アルラの包丁が 進次郎の眉間を 貫通した
進次郎
アルラは崩れ落ちた進次郎の顔から 包丁を引くと
喉仏に 再び刃先をつきつけ
一気にかき切った
鮮血の水柱が 断続的に噴き出し
進次郎の頭部は べろんと後方に項垂れた
さらに 追い打ちをかけるかのように
アルラは進次郎の体の いたるところに
出刃包丁を突き刺し 引き抜いた
アルラ
アルラ
アルラ
トーマ
トーマ
トーマ
おれは平静を装うように ゆっくりと話す
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
アルラ
アルラ
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
アルラ
すると予想通り
アルラはおれの足元まで 這いつくばってくる
トーマ
トーマ
アルラ
おれの予感は的中した
結局このアルラという男は
詩乃を性欲を満たす道具だと 思い込んでいる
そしてそれが 代償を払えば 買えるものだとも
トーマ
アルラ
おれは動画を 00:00の位置に合わせ
一時停止して アルラに差しだした
アルラはかつえた犬のように スマホに飛びついた
再生ボタンを押すアルラ
アルラ
アルラ
アルラは血走った目で 動画に食い入っていた
おれはその隙に
背後の壁の 劣化している部分を剥がす
そしてそこから 手斧を取り出し
動画に釘付けになった アルラの頭に
振り下ろした
アルラ
アルラ
アルラ
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
——あなたが生き残り ここから出た時
あなたは罪の重さを 思い知るとともに
命の尊さを 全身で感じることに なるでしょう
ゲームはすでに はじまっています
———
背後の隠されている手斧は
誰かがあなたの近くに来たら
あなたを守るでしょう
トーマ
アルラが 完全に動かなくなったのを見届けて
おれは立ち上がり 叫んだ
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
その時 壁から鍵が開くような 音がした
鎖が壁から外れ じゃらんと床に落ちた