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聞こえてはいけない音

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聞こえてはいけない音

1 - 聞こえてはいけない音

♥

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2021年02月17日

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ある日の明け方、急に携帯の着信音が部屋に響き渡る

(デンワジャ、ゲコゲコ)

我ながら変な着信音だと思う。

ひまり

ひまり

誰よ、こんな時間に

私は携帯を取った

さとし

もしもし、ひまり?

ひまり

あ、さとし!

さとしは最近付き合いだした私の彼氏だ

ひまり

こんな朝から、どうしたの?

さとし

ごめんごめん

さとし

今日、大学来るかなって思って

ひまり

うーん、多分午後からいくよ!

さとし

本当に!

さとし

じゃあ、昼飯一緒に食べない?

ひまり

いいよ

ひまり

じゃあ12時半くらいに食堂でいい?

さとし

もちろん!

さとし

じゃあ、また後で!

ひまり

はーい!

私は電話を切った。

ひまり

ふー

ひまり

楽しみ!!

私は大学の準備を早めに済まして、ベランダに干してある着替え用の服を取りに行こうとしたのだが、、

ひまり

え!

そこには干していたはずの、下着や靴下などがなくなっていた。

ひまり

うそ!

ひまり

誰がこんなこと...

ふと周りを見回すと

同じクラスの河本がいた

河本

...

ひまり

河本??

ひまり

ひまり

いや、そんなまさか笑

大学の食堂にて

私は今日の朝会ったことを彼氏のさとしに話した。

さとし

怖いな

ひまり

うん、、

ひまり

それでね

ひまり

ちょっとあたりを見渡したら、河本がね

さとし

河本が!?

さとし

嘘だろ、、、

さとし

ベランダに出た時に?

ひまり

うん

さとし

...

ひまり

で、でも

ひまり

全然関係ないかもだから

ひまり

本人の前では言わないでね。

さとし

まぁ、そうだな。

さとし

さとし

でも、そいつには気をつけたほうが良さそうだな

ひまり

そうね

ひまり

沈黙が訪れる

ひまり

(なんか言わなきゃ!)

ひまり

その黒のマスクかっこいいね

さとし

ありがと

ひまり

......

ふと、奥の席に目をうつすと

ひまり

え、嘘

そこにはこちらを見つめる河本の姿が

河本

....

河本

(やつが....)

その日の帰り

私は恐怖のあまり泣き出しそうだった。

ひまり

(な、なんで!)

ひまり

(河本が同じ車両に!)

河本は普段、バスで帰っていることは知っていた。

しかし、なぜ今日に限ってあの河本が私と同じ電車に乗っているのかが理解できなかった。

河本

言わなきゃ...

私をみて何か呟いたようだが、私には彼が何を言っているのかがわからなかった。

私は家についてすぐに警察を呼んだ

もう、間違いない

犯人は河本だ

しばらくして、警察の人が家に来た。

私は今日の朝あったことと、今日の帰り道に河本を追いかけられたことを警察の人に話した。

警官

なるほど、そんなことが

ひまり

はい

ひまり

家のすぐ近くまでつけられて

ひまり

私もう怖くて

警官

大丈夫です。

警官

ひまりさんの安全は私たち警察が必ず守ります。

警官

警官

それでね、ひまりさん

ひまり

はい

警官

さきほど、ここに来るまでに

警官

黒のマスクをした学生がひまりさんのご自宅周辺を徘徊してました。

警官

もしかしたら、その河本だったかもしれません

警官

今日は危険なので、絶対に外に出ないようにしてください。

警官

戸締りもしっかりと

ひまり

はい

その後、警察は帰っていった。

ひまり

今日はもう怖くて寝られない...

ひまり

.....

ひまり

....

ひまり

何これ

明らかにこんなもの部屋にはなかった

ひまり

盗聴器!?!?

ひまり

家に、入った!?

もうここにはいられない

私は思わず、外に飛び出した。

家を飛び出すと

ひまり

嘘でしょ

河本が待ち伏せしていた

河本

ひ、ひまりさん!!

ひまり

きゃーーー!!!

河本

君は間違ってる

河本

行っちゃダメだ

ひまり

誰か助けて!!!!

河本

僕は何もやってない

河本

僕はみっ!!!!

私は河本を押し倒して、アパートの外へ出た。

私はさとしのとこへ向かった。

そして、さとしの家に着き 私はようやく我にかえった。

さとし

何があったんだい?

ひまり

河本が...

さとし

え!?

ひまり

もう一回警察に電話する

ひまり

ひまり

(携帯がない!)

ひまり

さとし!

さとし

なに?

ひまり

ちょっと私の携帯に電話かけてくれない?

さとし

いいよ

さとし

でもなんで?

ひまり

いいから!!

さとしは電話をかけた。

ひまり

(あれ?)

ひまり

(よく考えたら、私あの時逃げ出す時に携帯持ってったっけ?)

(デンワジャ、ゲコゲコ)

微かに聞こえるあの音

ひまり

!?!?

確かにあの時自分の部屋におきっぱなしにしていた。

ひまり

なんで?

(デンワジャ、ゲコゲコ)

私は隠されていた盗聴器のことを思い出した。

ここで、聞こえてはいけない。

さとし

....

さとし

なんか聞こえるね。

私はようやく悟った。

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