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「もう、嫌だよ。」 僕は、挫折していた。 生きることに希望を見いだせなかった。 暗い顔で僕はビルの屋上へ向かう。

「さよなら」

僕が飛び降りようとした時だった。

ダメ!!!!!!

誰かが僕の手を掴んだ。

そして、僕を地面まで連れていった。 変な感じだった。 まるで…飛んでいるような…

うわあああああああ!
飛んでるぅぅぅ?!

そして僕を助けてくれた誰かは、僕を地面に置いて、こう言った。

うわあああああ!飛んでるぅぅぅ?!
じゃないわよ!
何飛び降りようとしてんのよ!
馬鹿じゃないの?!

僕を助けてくれた誰かは…とても綺麗で…天使みたいだった。

ちょっと!
何ぼーっとしてんのよ!
何とか言いなさいよ!

あ、あの

どうして僕を助けてくれたの?

いやさぁ、ちょーっとここをホウキで散歩してたわけ。そしたら、あんたが落ちようとしてたから。

危ないと思って、大急ぎで助けたのよ。

ほんとに何考えてんのよ。まじで。

えっ、ちょっと待って

ホウキで飛んで来たの?!

え?!

魔法?!

魔法使いだけど。何か?

えっ、ええええええ?!

魔法使いっているの!!!??

えええええ?!

いつまで驚いてんのよ…(笑)

じゃなくてっ!

君、人の命の重さ分からないの?!

人の命って凄く大事なんだよ?!

ええっと…挫折して…もう…生きていたくなくなって…

そんな事で?!馬鹿じゃないのほんと!!!

君がいなくなったら、たくさんの人が悲しむんだよ?!

たくさんの人に迷惑がかかるんだよ??

え……

それを分かって飛び降りようとしたの?!

分かってなかった…けど…辛かったから…

辛かったから…っ

それ以上言葉がでなかった。

泣きたかったら、泣いていいんだよ

彼女がそう言った時、僕は地面に崩れ落ちて泣いた。 命を無駄にしようとした罪の意識と、相談できる人が出来た安心感で泣いたんだ。

僕は…僕は…っ

無理して話さなくていいから。大丈夫だよ。

う…っ

うわあああああっ…

僕はそこで、泣くことしか出来なかった。

数時間後…

僕は彼女を家に招いた。

へ〜
結構いいじゃん

彼女はそう言いながら部屋の中を歩き回る。

恥ずかしいからあんまり歩き回らないで

え〜
別にいいじゃん

まぁ、何かが無くなるわけじゃないから、別にいいか…

結構いいじゃん、人間界

私ここに住むわ

え???!

ちょっと待って!
唐突すぎるよ!

別にいいじゃん。
私はここが気に入ったの

えぇええええ!!!!!

無理無理!
自分1人の生活費とか払うだけで結構きつかったのに…

もう一人分払うなんて!

無理だよ!!

じゃあ私働く

もう頭が追いつかない…

数年後…

僕と愛は直ぐに仲良くなって、一緒に暮らした。

慣れないこともあったけど、2人で力を合わせて乗り切った。

そんなある日のこと…

結婚したい

唐突だねほんとw

2人ならきっと幸せに暮らせるよ!

国籍もあるし!

いつそんなものを…

はい、婚姻届!

えっ!?

君のことは全部書いてあるから、あとは君が判子押すだけ!

はいはい…(笑)

そして、僕と愛は結婚した。

〜エピローグ〜 僕と愛は結婚して、幸せな家庭を築いた。 決して裕福な訳じゃなかったけど、子供も生まれて、幸せだった。 あの時、愛が来てくれて良かった。 愛と出会えて良かった。 あの時の僕に、今、こう言いたい。

「僕はとっても幸せだよ」

〜Happy End〜

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