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魔王

私らは呼ばれるまでここに居ないとな

サヤカ

退屈でしかないわね

魔王

とりあえずサラッと辺り見たが…

サヤカ

ろくな武器置いてないわね

魔王

これ最初から勝たせる気無さそうだな

サヤカ

防具も薄いものばっかりだしね

魔王

とは言え私は剣がないと何も出来ないからな

魔王

この中で1番マシな鋼の剣でも取っておくか

サヤカ

私は必要ないから…

魔王

こんな面白そうな武器あるのに?

サヤカ

なにこれ?

魔王

メリケンサックてやつだな

魔王

これ付ければ打撃系の攻撃力アップだろ

サヤカ

まぁないよりマシってやつね

サヤカ

ツメなんかじゃ刃が簡単に折れちゃうし

サヤカ

これは単純に打撃特化みたいだから

サヤカ

私にピッタリね

魔王

防具は…

サヤカ

要らないでしょ?

魔王

私らここまで来るのに防具なんてないに等しかったしね

サヤカ

それじゃああとは待つだけね

魔王

だな…

ノルン

ちょっといい?

魔王

ん?

サヤカ

私ら以外に居たんだ

ノルン

あんた達なんでこんな所に居るの?

魔王

そりゃ拉致されたから

サヤカ

リーフフルールのギルマスにね

ノルン

そうなんだ

魔王

そういうあんたは?

ノルン

私は…魔物達に直接……

サヤカ

貴女みたいな幼い子をこんな所に?

ノルン

狙われた理由は何となく分かるんですけどね

魔王

その理由は?

ノルン

実は私戦士を目指してまして

ノルン

剣の技術を学ぶためにある人の元で修行してたんです

サヤカ

ある人?

ノルン

はい

ノルン

勇者様と旅をした英雄の子孫の人です

魔王

これは思わぬ所での収穫だな

ノルン

え?

魔王

私は勇者なんだよ

ノルン

勇者様なんですか!?

魔王

そうだ

魔王

そこにいる奴は勇者と共に旅をした武闘家の子孫だ

サヤカ

そこにいる奴とは失礼ね

サヤカ

私はサヤカよ

ノルン

サヤカさんですか

魔王

んで私は勇者の子孫のウルターニャよ

ノルン

ウルターニャさんですね

魔王

他にも仲間が3人いるんだけど

サヤカ

その3人もこの闘技場にいるはずなの

魔王

私らはここからどうにかして出るつもり

ノルン

優勝した人は出れるって…

サヤカ

仮にそうだとしてもみんなで出たいわけよ

魔王

だから一応勝ち進む予定だけど

魔王

そのうちここの頭領をぶちのめしてやろうって思ってるの

ノルン

そうなんですか

魔王

それでさあんたも出たいだろ?

ノルン

出たいですけど…

魔王

それなら私らに協力してくれよ

ノルン

何をすれば?

魔王

少し危険な役なんだけどこの闘技場を調べて欲しいんだ

サヤカ

もちろん私らも調べるけどね

ノルン

でも私ウルターニャさん達に恩を返せないですけど

魔王

そのへんは大丈夫

魔王

私はあんたのお師匠さんに会いたいんだよ

サヤカ

それだけでいいわ

ノルン

ほんとですか!?

魔王

その程度でいいよ

ノルン

分かりました

ノルン

私に可能な範囲でこの闘技場調べて回ります

魔王

あぁ頼んだよ…えっと……

ノルン

ノルンです!

魔王

じゃあノルン頼んだ

ノルン

はい!

魔物

ここにノルンという女は居ないか?

ノルン

は、はい?

魔物

試合だ着いてこい

ノルン

わ、分かりました

魔王

そうかここにいるってことは

サヤカ

彼女も一応選手なのね

魔王

死ぬなよノルン

ノルン

わ、分かりました!

魔物

観客さえ楽しませてくれればなんでもいいさ

サヤカ

…………

魔王

………

サヤカ

アイツ超腹立つわね

魔王

まぁ抗えばジョニー達が死んじまうからな

サヤカ

ここはまだ我慢ってことね

ノルン

(ウルターニャさん達とならきっとここから出ることが出来るはず…)

ノルン

(だから私もこんな所で死ぬ訳にはいかない!)

さぁさぁさぁ!

皆さんお待ちかね!

今回のメインイベントです!

人間対魔物の熱きバトルが今ここに!

まだ今回は予選ですがしかし!

それでも我々は楽しみで仕方がないですよね!?

何故なら!

今回最初の試合は剣聖【ルイ】に認められた唯一の弟子

ノルンと言う少女が出るのですから!

さぁそれでは出てきてもらいましょう

期待のルーキー!新星のノルン選手ぅぅ!!

ワァァァァァ!!

ノルン

(ほんとに見世物なんだ…)

さてそれではノルン選手の対戦相手を見て見ましょう!

対するは数々の冒険者を一撃でしとめてきた狩猟犬

その姿を見たものは必ず死が訪れる

まさに死神!

ダークハウンドの出場です!

魔物

ガゥゥゥゥゥ……

ノルン

(だ、大丈夫……)

ノルン

(この程度の敵なんて事ない…)

それでは行きましょう!

レディ………ファァァァイトォォト!

その掛け声と同時にダークハウンドは ノルン目掛けて走り出す

しかしその行動は悪手だった

勝負は一瞬だった

あまりに早く決着がつき会場は 静まり返った

そうなるのも無理はなかった

何故なら少女はその場から動かずして その犬を殺したのだから

それだけでは無い

犬を殺すその瞬間少女の雰囲気が 変わっていたのだ

腰にあてたその剣に手をかけ 勢いよく鞘からだす

抜刀術の一種だろうかその剣筋は 肉眼で捕えることはほぼ不可能だ

抜かれた剣はダークハウンドを真っ二つにしていく

その返り血が彼女の剣と服を紅く染める

彼女の眼には光が宿っておらず ダークハウンドを見るその眼は

さながらゴミを見るような眼をしていた そしてノルンは…

ノルン

…………

ノルン

犬が…

ノルン

私に触れるな畜生め……

亡骸に向けそう言葉を吐き捨て その場を立ち去って行った

お気の毒ですが魔王は勇者になりました

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